米英仏が合同でシリアの化学兵器関連施設を空爆したようです。
今回のシリア空爆についてマティス米国防長官は
- シリア政府にむけた攻撃
- 化学兵器に関連した施設への攻撃
- すでに攻撃は完了している
- 化学兵器を再度使うのを抑制するための攻撃
- アサド政権が化学兵器を使用したとみられる信用できる情報がある
としており、明確に証拠を示してはおりませんが、米英仏によるシリア空爆が、シリアを支援するロシア軍への攻撃でないことを匂わせております。
ロシアは、シリアへの攻撃が核兵器をもっている米露の戦争につながると警告しておりましたが、単独で米英仏軍に対抗できるものではありません。
私の見方ですが、しばらく膠着状態が続くのではないかと見られ、同時にこれは「だましの北朝鮮」への警告とも受け取れます。
ロシアが多く関係しておりますが
- イギリスでの亡命ロシア人を薬物で殺害しようとしたロシア政府は「関与していない」と否定しましたし
- シリアでの化学兵器使用をロシア政府も「使っていない」と否定しております
- マレーシアで北朝鮮が暗殺した金正男事件でも、ロシア関与説があり、もしそうだとすると、ロシアは薬物に3件も関連していることになります
- スポーツの世界でも、薬物使用隠ぺいなど十分に経験済みですから、もう逃れられません
とにかく否定するだけですから、それを覆そうとする側は
- 多くの証拠を得ること
- イラクに大量破壊兵器があるというでっちあげを今回も使用して「化学兵器を使った」としている、とロシア・シリア軍が「否定」しているので、化学兵器を使用した痕跡を十分に見越した上で攻撃に踏み切ったと思われます
アメリカ有志軍が民衆に紛れ込むISに手を焼いていたのですが
シリア・ロシア軍の攻撃に何らかの工夫があればいいのですが、民衆に紛れ込んだISをそのまま攻撃して、ISを壊滅させたのはいいとしても、
- 化学兵器を使ったらしいこと
- そしてそれが子どもたちに被害を及ぼしたこと
などが米英仏を攻撃に踏み切らせた要因だろうと思われます。
こうしてみてくると
- シリア政府が米英仏の攻撃は「国際法違反だ」とするのが正しいのか
- 化学兵器を使いながら使っていないと否定するのが「国際法違反」なのか
私にはまだ判断ができません。両方とも国際法違反なのかも知れませんね。
民衆に紛れ込んでいるISを攻撃する手法として、「なぜISをほぼ壊滅させ得たのかをシリア軍・ロシア軍は説明すべき」だと私は思います。本当に化学兵器を使わずにISを壊滅させ得たのかどうか。
よってNHK米ワシントン支局西河篤俊の「アメリカにシリア攻撃の説明責任が求められることになりそうです」(2018/04/14 12:05ごろ)は、一方的に過ぎると思いました。
さてさて、皆様はどう思われますか。