曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

ほろにが夏休み・・・

2021-08-16 | 絵  ①日本画

一度は描いてみたいと

思っていた奈良興福寺の阿修羅像に

挑戦してみよう

青色ドリッピングで

まさかのビックリ下塗り画面になっている

あの画面に・・・

それが自分で決めた

夏休みに描く日本画でした

 

鬼神でありながら少年のような姿と

どこか憂いを秘めた

可憐で敬虔な

阿修羅像

 

ところが

いざ描き始めてみると

可憐なはずの少年は

どう見ても中年オヤジ

のようになり・・・

(スミマセン・・・素敵なおじさまは沢山いらっしゃいます!)

眼差しには

憂いの影すら見えず・・・

眉も鼻も口も何だかずれているような・・・

 

そうなると

耳や髪の毛までおかしく思えて

描いては消し 洗っては描きの繰り返し

とうとう強いはずの雲肌麻紙に

穴が開くのでは・・・と

心配になり

筆をおきました

 

可憐さがないのは

私自身を投影しているから??

(それはもうどうしようもありません・・・💦)

それでも少しは

意思を持って向かっている姿に

見えはしないでしょうか・・

(やはり無理か・・・

 

               

 

阿修羅はインドの神話の世界では戦闘の神でしたが、日本に仏教が根付いていく中で他の古代インドの神々と同様に仏教に帰依し、更には仏教に敵対するものを退散させる仏教の守護神になった神様だそうです。

ですから、普通の阿修羅の表現は、京都の妙法院・三十三間堂の阿修羅像に見られるように、外敵を威嚇するかのように怒りの形相をしています。

👇

                 画像は、「仏像入門」 「一個人」より拝借

 

興福寺の阿修羅像は、怒りの形相は全くなく、心が揺れている自分と向き合っているような、どこか人間に近いものを感じます。 遥か天平の昔に、この阿修羅像を制作した仏師は、どのような思いでこのような可憐な阿修羅像を作ったのでしょう・・・ 

 

 

結局、思ったようには描けませんでしたが、空いた時間のほとんどをこの美少年?と付き合いながら、合間に一昨日の記事のような、描き慣れた花に元気を頂きつつ、猛暑とコロナの中で天国と地獄?の私の夏休みでした~~(大袈裟

これからも、絵を描く時間を大切にしながら、思うようにいかない日々の中を健康第一で過ごしていこう・・・な~んて柄ではありませんかね(^_-)

 

                    

 

大雨による被害を受けた地域の皆さんを思うと胸が痛みます。 心からお見舞い申し上げます。 これ以上被害が広がらないよう祈っております。

 

そして、昨日は76回目の終戦記念日でした。 何よりも大切な平和」を守っていかねばならない・・・とあらためて強く思いました。 (どこかで湧いてくる無力感を振り払いながら・・・)

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14 コメント

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阿修羅王像 (アナザン・スター)
2021-08-16 08:01:07
阿修羅王像。
百億の昼と千億の夜と 光瀬龍原作・萩尾望都画で
は、その心情を見事に著わしています。

奈良へは、興福寺の阿修羅王像に遇いたくて通いました。

観ての印象と、描く・捉える想いとは必ずしも同じではないでしょうね。

写真家の入江泰吉さんの心が写すのと、魅せられた
まま佇む想いとが異なっていても好いのです。

仏像は1体でも、描く者の気持ちで色んな阿修羅王像があってよいのだと思えます。

絵も文章も、こうでなければならない定義はありません。
本職も素人でも、相手の心を打ち伝わることは多いと思えます。
のりさんの心が描く絵でいいのです。
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アナザン・スターさんへ (のり)
2021-08-16 09:25:57
おはようございます。
いろいろと有難うございます。
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のりさんへ (ミルク)
2021-08-16 10:32:04
何度も、のりさんの絵をみたり、下の阿修羅像をみたり、
上下、スクロールして、何度も見ました(^^;
のりさんが描かれた絵は、ふっくらしたお顔立ちです。
顎の尖った感じが、丸みをおびているので、印象が変わったように感じました。
阿修羅といえば、怖い顔、怒りの顏、形相のことを
阿修羅の如くと、例えられる通り、私の中ではまん中の画像のイメージが強いです。

のりさんが描いた、阿修羅、どこか人間ぽくて親近感を覚えましたよ。
難しいものに、チャレンジすると、いう気持ちが大事かと思います。
視線の強さが、印象的で、オッサンには、見えません!
私の感想は、的が外れているかも知れませんので、ご勘弁くださいね。

がんばったのりさんに、大きな、大きな花丸を差し上げたいと思います!
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阿修羅像 (hanahana)
2021-08-16 10:36:45
おはようございます。
愁いをこらえているような 青年の阿修羅像
上野の東京国立博物館で開催されたときに見てきました。 もうずいぶんと前の事ですが。
凄い混雑の様でしたが 私は朝日新聞系列の旅行会社のツアーで休館日の貸し切り鑑賞会でしたので
ゆっくり後ろからも前からもぐるり一回りゆっくり
見ることが出来ました。
のりさん 青色のバックとても良いと思いました。
仏像は見る人の気持ちが眼になるんでしょうか。
のりさんの眼がきっとこの絵の阿修羅像を見たのだとおもいます。
素晴らしい絵と思います。
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ミルクさんへ (のり)
2021-08-16 12:20:09
こんにちは(^^♪
ワ~~イ、デッカイ花丸だってヽ(^o^)丿
嬉しいな~~♪🎶 (人''▽`)ありがとう

朝から上へ下へとスクロールして見て下さったのですね! 有難うございます。 お手数をお掛けしました~~(^_-)
仏像に限りませんが、物は見る角度によって大分印象が異なってきますので、そこが難しいと言えば難しいでしょうか・・・ 確かに細い顎だと少年の感じになりますね(^-^)

オッサンに見えないですか~~ 強い視線が効いているufufu  神でありながら親しみを感じて頂けたとしたら、こんな嬉しいことはありません。 

チャレンジして良かったです(^-^)
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hanahanaさんへ (のり)
2021-08-16 12:40:31
こんにちは(^^♪
上野の国立博物館での展覧会でしっかりとご覧になったのですね!! 憂いを秘めたお顔のスレンダーな阿修羅像はひときは目を引いたことでしょう。

青色のバックが良いですか~~ イライラする気持ちを青い絵の具をたっぷり含ませた筆を思い切って画面に振った後の画面は、青色で塗りこめるしかなかったのですが、なんとか背景として不自然ではなく仕上がってホッとしています。

「仏像は見る人の気持ちが眼になる・・・」始めて聞いたように思いますが、良い言葉ですね! 

絵を褒めて頂き、有難うございます♡
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Unknown (ゆっくん)
2021-08-16 13:33:47
こんにちは。
阿修羅王像は、初めて見た時に、衝撃でしたね。
京都の三十三間堂の阿修羅像の力強さは、迫力がこちらまで来る感じでした。
仕事の関係もあって数度見る機会がありましたが、何度見ても、迫力があり好きです。
京都には、700軒くらいのお寺があるそうですが、阿修羅王像は、その中でも記憶によく残っております。

のりさんの奈良興福寺の阿修羅像も穏やかな顔立ちで素敵です。仏像は、書くのが大変そうですね。
特に、目が難しいのでは?
祖父が宮大工で、お宮の龍を作るのに目を入れるのが大変だったと父から聞いていました。

久しぶりに、阿修羅像を見れて良かったです。
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ゆっくんへ (のり)
2021-08-16 15:11:17
三十三間堂の阿修羅像の迫力は物凄いものがありますね!! ゆっくんがこんな険しい表情をした仏像がお気に入り、と知ってチョッと意外な気がしています。

マァ、おじい様が宮大工をされていたのですか~~ これまた驚きです!! 

ハイ、目の表現はは本当に難しいです。 なにせ、「眼は心の窓」と言われていますし・・ 作品を生かすも殺すも目次第と言われる程重要なものだ・・・と今回あらためて実感させられました~~

阿修羅像を気に入って頂けて嬉しいですヽ(^o^)丿
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のりさんへ (のびた)
2021-08-16 15:22:20
阿修羅像 多くの方に愛されてい仏像ですね
展示されれば驚くほどの心を惹きつけました
私は奈良で拝観しました
時には威嚇 時には哀しみ 時には嘆き 見ている人の心を映し出すものであるかもしれません
のりさんの阿修羅 どこか人間的で私は好きです
慈愛も見せられ 見られる人の心に寄り添うでしょう
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のびたさんへ (のり)
2021-08-16 16:44:20
こんばんは(^^♪
のびたさん、お久し振りです。 コメント頂き有難うございます。

阿修羅像は人気の仏像で、怒りの形相の阿修羅像と、可憐な憂いを秘めた興福寺の阿修羅像は共に人々の心を打つ仏像のようですね。 

実は仏像にはあまり興味が無かった私でしたが、興福寺の阿修羅像を見てからチョッと変わりました。

私の阿修羅像を気に入って下さって、とても嬉しいです。 有難うございます(^-^) 
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