近くのスーパーで時々全国の駅弁や銘菓を店頭に並べて販売している時があります。 先日は京都の生八つ橋や山形のくるみ柚餅子など定番の銘菓の中で見慣れないお菓子の袋に目が留まりました。
「人間失格」と大きく袋に印刷された袋には憂うつそうな太宰治の似顔絵とカステラサンドの文字が・・・ これでは購買意欲が失せてしまうのでは・・・ と袋を返してみると太宰治の生家だった斜陽館のお土産用のお菓子らしいことが分かり納得。 で、面白いので一袋買ってみました。 ミルク風味クリームがサンドされた、優しいお味のカステラでした~~
太宰治は破滅的な人生を送った作家で、余り興味はなかったのですが「走れメロス」の明るい友情物語は教科書に載っていて子供ながら感動して読んだ覚えがあります。 一方で本当にこんな話があるのかしら・・・とも感じたことも思い出します。
そして・・「斜陽」は戦後のベストセラーになったこともあり、「斜陽族」という流行語も生み出すほどで、どんなものか・・・とチラッと読みました。 上流階級が戦後になって没落していく様子が書かれていました・・・
そして、思わずハッとしたのです。 前回の高校同期会の記事の終わりに書いた「美談なのか、燃える恋」なのか・・・との話と共通点があるな・・・と。
しかし、破滅はせずに幸せなんだから・・・「終わり良ければ総て良し」だぁ!! ということで、私の中で一件落着ということに