英国ボーディングスクール&ティーンエイジャー&お菓子教室

長女の英国ボーディングスクール留学準備に奔走中。自宅で開いている小さなお菓子教室、子供、愛犬のあれこれも綴ります。

豚汁給食と中国文化鑑賞

2013-01-09 21:03:52 | 日記
今日は子供たちが通う日本人学校でプチ給食体験と中国文化鑑賞のPTA行事があった。昨年は餅つき&豚汁ふるまいだったのだが、杵の保存状態が悪く、衛生面で心配があることから、餅つきはなしにして、保護者が豚汁を作り、それを全校生徒で頂く、いわばプチ給食という趣旨にした。なぜ体験とつくかというと、お子さんによっては日本の小学校の経験がないことから、給食をしらないお子さんもいる。ので、日本風の給食を少しでも味わってもらえるように、というねらいをこめた。普段はお弁当持参の子供たち、豚汁が煮上がるころに廊下を歩いていた子が「あ~、いいにおい~♡」と言っていたので、ああ、そうか、この子たちは昼時になるとおいしいそうな匂いが校内を漂う、という経験がないんだな、とあらためて思った。出来上がった豚汁はお母さんたちによって教室まで運ばれ、自分たちで配膳をした。ついでにヤクルトとミカンもついた。豚汁は好評だったようで、4杯も5杯も食べてくれた子がいたようだった。豚汁の後はカンフーの実演の鑑賞。カンフーというのは中国武術の総称で、その中に太極拳もあるのだとか。ムチや剣、扇や鎖を使った演技をみたあと、簡単な型を子供たちと一緒に体験したが、右手と左手、後ろと前、ごっちゃになってしまった。カンフー体験が終わった後は中国人の先生が寄ってきた子供たちを抱きあげてくれていた。それを見たお母さんが一言、「こうして日本人に対してもとてもよく接してくれるのが普通の光景だよね。」と言っていた。昨秋の魚釣島をめぐる問題ではデモを繰り広げる中国人の姿が繰り返し報道されたことと思うが、実際に私たちが接する中国人は、日本人だからといって態度を変えることなく、誠実な人たちばかり。私たちレベルでは何のわだかまりもない。こうした心温まる交わりを私たちは大切にしていかなくてはいけないんだな、と思った。