毎週日曜日は日本人学校に通う子供たちを主なメンバーとするサッカークラブがあります。インターに行っている子も、日本人&中国人のハーフの子も、中国人の子も少しずついます。今日は山東省の青島中能というプロチームのジュニアチームと試合をしました。13時集合の予定でしたが、直前に雨が降ってきて、中止かしらと思ったのですが、先方がやめましょうという連絡をしてこないので、グランドまで来てください、とのことでした。行ってみると相手方はすでにアップを始めていました。さすがプロのジュニア、動きがとても統制がとれていて、ボールさばきも無駄がないです。「うまそうだね」とみんなでささやきました。しかも雨なのに時間より早く来ていて「すごいやる気満々だよね。中国のチームで約束の時間より前にくるなんて今までなかったよね」と新しい発見もありました。なかなかいい試合をしていましたが、今日は勝てませんでした。でも、きちんとしたチームと気持ちの良い試合をさせてもらって、子供たちもよい経験になったことと思います。サッカーチームの試合の経験はこの1年でもう4回目です。2回目以降は昨秋の反日運動以降です。外交上はぎくしゃくしているようで、メディアでも日本に攻撃的な姿が報道されている中国ですが、全くそんなことは関係なく、日本人の子供たちとの試合を受けてくれる人たちがいます。グランドを気持ちよく貸してくれる現地の学校もあります。そして試合の応援の時も相手チームの保護者は日本を批判するようなことは一切言いません。また、最近入った新しいメンバーのお子さんは100%中国人。ちょうど反日デモが激しいころに入部希望を伝えてきたので、こちらとしても必要以上に警戒してしまったのですが、親御さんは海外に行ったこともある人たちで、「日本のチームプレーを重んじる考え方がいい」とあえて私たちのチームを選んで入ってこられました。お当番など日本的なややこしいことも承知の上での入部です。昨秋以降、日本人であることを悟られないように生活している私たちにとって、良識のある中国の人々の懐を借りて子供たちに貴重な経験をさせてもらっているなぁ、と感ずることも多々ある今日この頃です。