駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

DWフットペダル/5000A

2006年06月15日 | お宝ヴィンテージ
まあ、普通の使い込んだDWフットペダルであります。
違う角度で見ますと、こうなります。

埃にまみれちゃってあまりキレイでないので、ここでおしまいちゃん。つーワケにもいかないのであります。多少はつまらなくても何らかのエピソードを添えないと、オレ流コンセプトに反するからであります。

実は、このペダルは同じものが2個ありまして、そのうちの1個を撮影しました。何~でかと申しますと、1個はスタジオに、1個は自宅に放置してあり、ホコリまるけになっているからであります。何~でホコリまるけになるまで放置してあるかと申しますと、ちょっとした不具合があるからなのです。
そのあたりは後に述べることとして、このペダルの紹介をします。

DWの5000Aというフットペダルは、現行モデルの初期のものです。今ではもう、現役で使っている人は少ないと思えるので、そういう意味でヴィンテージであると言えると思う。
購入したのはかれこれもう15~20年ぐらい前になるのではないかと思います。例のおなじみの楽器店の店頭に、話題のペダルということでパールが輸入代理店として輸入されて飾ってありました。値段は高かったけれど、当時はなかった踏み心地と、安定したプレートを使用した形状が画期的で、プロドラマーが注目したペダルでした。
店頭には、チェーン仕様とベルト仕様があって、随分迷ったんだけど、結局チェーン仕様を2個買うことにしました。
今、この後継機種は、ありとあらゆる改良がされて非常に使い勝手も良く、昔の値段と比べると半額ぐらいになっていますが、当時は1台4万円の定価でした。2個で8万円なので、清水の舞台から遺書も書かずに飛び降りる気分でした。当時決して金があったわけじゃなかったけれど、その頃ツーバスをやっていて、どうしても2個欲しかったので、一生物だと思って買うことにしました。
どこに惚れ込んだかというと、何といっても踏み心地であります。少し重く、遊びが少なく横ブレのない安定感。そして、ビーターの形状にも惚れ込みました。また、赤いアンダープレートも派手なりに、まあいいかみたいな唯一無比の存在でした。
しかし、初期モデルの悲しさか、すぐに欠点が気になりました。まずは、赤いアンダープレートに貼り付けてある滑り止めのゴム板が、使用しているうちに接着剤が緩くなってずれてしまうこと。そして、手作りっぽさがいいんだけど、時々ビス類を点検して締め直さないと、知らず知らずに緩んで抜け落ちてしまうことだった。

で、冒頭の不具合と言うのが、そのアンダープレートのゴム板がずれてしまうのを直すために、強力にくっついている接着剤を苦労して剥がして、市販のゴム用接着剤に替えてみたが、以前よりも激しくずれてしまうことだった。
全くダメじゃんって感じで、とりあえず今は使用不可なのであります。

現行のDWペダルは、チェーンもダブル仕様だし、裏のゴムもずれないだろうと思う。多分ビスも抜けることはないと思うし、何と言っても値段がお手頃だ。
だけど、だけど、だってだってだって、だってだってなんだも~ん♪関係ないか。
だけどさ、このペダルはオレの宝もんさ、シッカリ直して、現役で使わなきゃね。
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パール13インチ、ピッコロスネア/メイプル

2006年06月14日 | お宝ヴィンテージ
お宝ヴィンテージというにはちょっとおこがましいと思うのは、このスネアがPEARL社の現行モデルでもあるせいなのだが、このスネアは購入してから20年近く経っているスネアだから、自分の中のスネアではヴィンテージといえるのであります。
このスネアには思い出がたっぷりあります。
初めて目にしたときは、オレの仕事場でもある楽器店のスネアの展示棚にこのスネアがちょこんと座っていたときだった。小ぶりの姿形が可愛くって、気になっていました。
パールの発売したばかりのスネアは、めちゃ高い商品でなければ、大体その店頭にも並んで、新しい購入者を待つことになるのですが、こいつはしばらく誰も買い手が付かない状態だったのです。オレがドラム教室の仕事だったか、バンド練習だったか覚えていませんが、とにかくその頃、店に行くたびにコイツはオレに「ねえ、買って。ねえったらねえ~ん」と媚びやがるのです。
オレもオレで、可愛い小ぶりの子には目がないから、気になってしょうがない。店に入ってスネアのコーナーをチラチラと見ると、こいつもオレを見てやがって、目が合うんですよ、バチバチッと。
そんなこんなである日、たまらなくなって手に取ってみたんです。
オレンジっぽい洒落た体に触れたとき、思わずその小ささといいその軽さといい、可愛くて抱きしめちゃいました。すると、裏のスナッピーを「ジャラジャラ~んっふ~ん」なんて色っぽく鳴らしやがって、見た目は子供っぽくても、完全にオトナなんだな~なんて、ドキドキしちゃいましたよ。
もう、手にした時点でオレとコイツの運命は決まっていたんでしょう。その日から二人はパートナーになったというわけです。
こいつの裏側の写真です。

「見ちゃいや~ん、恥ずかしいわ」なんて言えばスカートの中を覗いた感じだけど、別にどうってことないスナッピーの画像っす。

コイツとの付き合いは長いんですが、殆んどライブで使用していません。
というのは、音量が控えめで物足りない、何か芯になるものが見当たらない点と、音色にもこれと言った特色がない点が原因です。
音量は13×3インチという点からすれば納得ですが、音色については、ピッコロなのでカンカン、スコンスコンと軽快に鳴り渡るのかと言えば、そうでもありません。ヘッドを相当タイトに張ったつもりでも、パツンパツンと詰まったようなサウンドになってしまって気に入らないのです。
女は見た目だけじゃないな~。というのは、結構深く付き合ってみないと分からないことですが、このピッコロスネアちゃんもそうでした。
今でもパールの現行ラインナップのスネアと言うことは、オーディエンスからそれなりの評価があるということだけど、オレの好みのカノジョではなかったということでした。

このピッコロちゃんで嫌な思い出もあります。でも、今はやめとこ。
また、機会があれば披露しますか。
いつか、またこの子を使って音楽してみたいな、とも思うオレなのです。
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お宝ヴィンテージ(7)

2006年05月22日 | お宝ヴィンテージ
久々のこのコーナー。
自分の持ち物をやらしく自慢するという「お宝ヴィンテージ」であります。
今回は、パールのピッコロスネア、フリーフローティングのブラスシェル仕様です。サイズは14×3.5インチ。
このフリーフローティングスネアは、現在もパール社のスネアのラインナップから外せない人気シリーズです。
写真は中古で購入。かなり使い込んだおんぼろスネアだった。
いくらで買ったかは例によって忘れたが、現行品は定価で5万円台である。(今調べた)

さて、このスネアを買ったとき、ブラス製の金属シェルで、しかもピッコロ(=浅胴で音色が高域)なので、カンカンキンキンとさぞかし喧しいのではと思っていたが、試奏してみて妙に落ち着いた音色で少し驚いた。
これだったらピッコロでなくても5.5インチでもいいのではないかと思った。
なぜかと思ったら、中古だったのでヘッドが前使用者の使っていたままだったのだが、ピンストライプの厚いコーテッドヘッドだったのだ。
はは~ん、カンカンするのを嫌って、ミュート効果のある厚いヘッドを使っていたな。と思い、すぐさま使い古しのアンバサダーのコーテッドに変えてみた。
すると、ノーミュートでカンカンキンキンも出せるし、ミュートしてスコンスコンとハリのある衝撃音も出るようになった。
やっぱしピッコロはこうでなきゃいかん。
思わずつぶやいた。「コーディネートはこうでねーと」
全く関係ないオヤジギャグがなぜか出てきてしまった。

そういえばそうだ、このスネアは後輩ドラマーがどうにかして処分したがっていたスネアだった。自分の所属するバンドの傾向であるグランジというジャンルのロックに、音色がどうしても合わないのでこのスネアを売って、次のスネアを探しているということだった。
一方オレはというと、その頃オリジナル曲をレコーディング中で、カンカン鳴らせるピッコロスネアが欲しいなと思っていたので、供給と需要が一致して、買うことにした。
そして、思い切りロッキンロールな曲に使用して、なかなかいい感じの曲が完成した。
それ以来、ライブでも練習でもあまり使用したことがないスネアである。
見た目はボロでも、使い方によってはいい音で鳴ってくれる。
う~ん、考えてみたらやっぱり宝の持ち腐れである。
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お宝ヴィンテージ(6)

2006年04月13日 | お宝ヴィンテージ
久々にお宝ヴィンテージシリーズ行きます。と言っても自分の所持品なんでたいしたもんはございませんが。でへへへ。
そういや、ヤフオクのドラムのコーナーですが、何か掘り出し物でもないかな~なんて思って、たまに見ますとどえらい出展数で、一通り見るだけでどっと疲れますな。
しかも、ろくなものがない。ため息ばかりでよだれが出ません!
楽器屋の展示か、ネットころがし商の仕事場か、金持ちの自慢か、倉庫のゴミの処分かってくらいで、時間の無駄って感じの商品が多くなってしまった。
こんなことになったのは、ほんの3~4年前だよね。
昔は全部見てもページ数は20分の1ぐらいだったし、掘り出し物ばかりだった気がする。
そうそう、特に見ていて怒れるフレーズがある。「出た~!○○の○○」ってやつ。何が「出た~!」だっちゅうの!
お化けじゃああるまいし、ホコリまるけのゴミみたいな腐ったドラムセットやらスネアが出たもクソもないっつーの。出るのは屁かゲップかため息かってなもんや三度笠。当たり前田のクラッカーだ。

で、脱毛もとい脱線しちまったな。
写真はまぎれもなくオレのお宝です。
え~っ、コホン。よござんすか?い、いきます。
「つ、ついに出た~っ!!パールのジュピタースネア!!」
ゴメンましょうゴメンましょう、失礼しました。
ただ、いっぺん言いたかっただけですわ。
ワシが高校の時に、浜松の○井でゲップで買いました。
初めて単品で買った楽器が、これです。
パールのジュピタースネアは一見スチール製のようですが、実は単価の高いブラス製で、音色も落ち着いた高級志向な逸品です。
そして、スナッピーが両面当たりのパラレルアクションという、当時の国産スネアの最高峰を誇った名器であります。
ちょっと裏側も見て欲しいなと思います。

スナッピーが特殊な2本立てになっております。これが切れたら、代替品はもう今では売っていましぇん。だから、怖くて使えましぇん。
パラレルアクションの効果は如何に?といえば、はっきり言って効果はありましぇん。いくら当時パールさんが世界に誇る技術の粋を集めた逸品だと言っても、違いなんか分かりましぇん。やたら構造が複雑になって、ヘッドの交換やらメンテに時間がかかるだけであります。
でも、音色は独特の甘さがあって、JAZZやクラシック系ののドラマーには人気があります。スチールのようにキンキンしなくって、落ち着いていてクセがない感じのスネアですな。個性はあるが、嫌味がない。みたいな。
7~8年前だったかな、人気TV番組の「開運お宝鑑定団」のWANTEDコーナーで、このスネアを探している方がいました。
オレと同年代のJAZZドラマーの方だったと思うけれど、憧れのスネアみたいな感じで好感が持てたので、オレもためしに手紙を書いて応募してみた。
するとTV東京からご丁寧に返事が来て、「貴方より先に売り手が見つかりました」という内容だった。その時の買値が70,000円だったような記憶があるけど、間違っていたらゴメンましょう。どうも、何にしても金額って覚えられない性分なんですわ。

さて、なぜ高校生だった貧乏なオレが、当時バカ高いこのスネアを買ったか?
なぜ当時流行りだしていた深胴の6.5インチでなく、浅胴の5.5インチにしたのか。
今でも時々思うんだけど、よく覚えていません。
当時、ドラム知識が全くなくって、パール社のカタログにあった最高級品スネアというだけで買ったのだろう。多分サイズについては違いが分からなかっただけではないかと思う。
でも、よく買ったと思う。あの頃はアルバイトをしていたからだと思うが、バイトしてても洋服も欲しい、レコードも買いたい、彼女とデートしたい、小説も読みたい、映画も見たい、バイクも乗ってたし酒もタバコもやってたし。
ま、そんなどこにでもいる普通の青年でした。
このスネア、少なくともここ20年は叩いていません。
勿体なくなってしまって、叩けなくなったのであります。
「お宝の持ち腐れ」っつーことですか~。。。。。
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お宝ヴィンテージ(5)

2006年03月26日 | お宝ヴィンテージ
今日のお宝ヴィンテージはゲスト出演だ。
写真で見ると地味なスネアに見えるだろう。
オレの所有物ではなく、誰が持ち主か分からない謎のスネア君だ。
何と、石のスネアである。胴の部分が墓石や餅つきの石うすのような石でできている。できているというより、無理やり作ったのだと思われる。
作成するには、相当凄い作業量だったろうと思う。ネームも入っている。ピンクで色が付けられているが、何と読むのかよく分からない。バンドネームだろうか?
スゴイ重さである。片手では持てません。もし、こんなんが演奏中に倒れてきたら、ぶつかったスネとか足の甲だとか足の指なんかは間違いなく骨折するだろう。
スネアがスネにぶつかってスネちゃった、なんて。つまらんことを言うんじゃない!ヘイわかりやした~。

このスネア君、自分のドラム教室の部屋の片隅に、数年前からじっと鎮座しておられてまるで石のように動かない。あ、石だったか~。がはははは。
自分の受け持つ生徒さんにも所有者がいないし、多分、もう一人おられる天才講師‘チョコボール先生’の持ち物ではないかとオレは推理する。などというほど大げさなことではないけど、こんな重たいやつは先生じゃなくても持ち歩きたくないと思う。教室の片隅も、スネア君の重みで地盤沈下しそうである。今回写真撮影のために移動させたら、カーペットに完璧に重みの跡がくっきりと付いていた。長年定位置を動かなかったので、かなり埃にまみれてしまっていた。

試しにスネアスタンドに乗せて試奏してみた。スタンドの締め付けが緩かったので、重みでズルズルと下がる。スタンドに乗せたまま上げようとしたが、重すぎて上げられなかった。
表と裏のヘッドやスナッピーの状態が悪いのでああだこうだは言えないが、きちんとしたスネアの音だ。チューニングが緩んでしまったのか、もともと緩かったのかは分からないが、表のヘッドはボヨンボヨンしていた。チューニングし直す時間も気もなかったので、それで叩くことはやめた。それでも、スネアサウンドは、締めたらすごいパワーで鳴るんじゃないかという気がした。
すごいなー。どなたが作ったか知らないが、こんなもん作るというアイデアと、作りきってしまう根性に感動した。
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お宝ヴィンテージ(4)

2006年03月25日 | お宝ヴィンテージ
とっても怪しいヴィンテージですぜ、ダンナ。
写真でお分かりかな?スリンガーランドのエンブレム。
木胴5.5インチスネアで、マリンシェルの模様も美しいカバリング。
型番も製造時期も一切不明。パーツの一部はパール製が使用されている。本物のパーツが金属疲労でも起こして、一部取り替えているかも知れない。
このスネア、蚤の市で見つけたヤツですわ。ひひひ、激安でした。ひょっとこして、これ本物なら高くつくんじゃないのかな~?がははは。
だけど音色は、どうも大昔の国産品に似ている。パールのバレンシアとかムラカミあたりのスネアのように、合板(ベニヤ)で作られた音の感じだ。
裏側を見ると、レインフォースメントがちゃんと付いている。

かなり荒っぽい作りである。
オレは割りと好きでっせ、このチープな音色。ペカンペカンして芯がない感じ。オールドミュージック向きなのかも。
そういえば最近、叩いてみてどうもスナッピーが効かない気がして、TAMA製の太い物に交換してみた。
取り換えてから、まだライブで使用していないのだ。ちょこっと試奏しただけではどのくらい変化したのか、良くわからないので楽しみなのだ~。
でも、以前メリーユーでのライブに使ったとき、オーナーのたくちゃんから「結構太い音でストンストン聞こえてた。案外遠鳴りするみたいだね」という感想をいただいた。ということは、あまり神経質にならなくても割りといい音が出ているのかも知れない。
お宝なのかデタラメなのかどうかオレには鑑定できないけれど、贋作っぽいコイツ、何だかタダもんじゃないみたいだぜ、おいちゃん。
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お宝ヴィンテージ(3)

2006年03月22日 | お宝ヴィンテージ
ヴィンテージシリーズ、お次はLOUDWIGのスネアであります。LM400だったか402だったか(品番なんか忘れた~)のジョン・ボーナムで有名な例のやつですわ。
写真のエンブレムは70年代のもので、やっぱり若い頃、金もないのに清水の舞台から飛び降りて骨折して保険金で買いました!?ていうくらい無理して買いました。
ロックするならボンゾの真似からって訳でもないんだけど、当時のドラマーだったら一家に一台って感じのスネアですね。
14×6.5インチ、ボンゾと同じ深胴です。スチールらしくカンカンキンキンして、当時の自分にはどうにも好みが合わなかったので、ミュートをあれこれ試したり、ヘッドを何種類も変えたり、打面のリムをオリジナルのプレスリムからダイカスト(鋳造)製に変更したりしました。写真の状態も、リムはダイカスト、内臓ミュートは取り外したりといろいろいじくっていますが、スナッピーはオリジナルに戻してあります。
若い頃は、ああだこうだと試行錯誤を繰り返すもんですが、オレも例によっていじくり回していました。結局、使い物にならないぐらいに改造してしまった物もたくさんありますが、このスネアは壊すまでには至らなかったのは不幸中の幸いだなんて、スネア自身が思っているかもしれませんね。
リムをダイカストリムや削除リムに変えると、確かにキンキン度は減少します。プレスリムは、薄い金属を折り曲げた形状なので、リムだけ外して叩いてみると分かりますが、キーン、と軽く高い音で鳴ります。ダイカストリムは、金属の塊なので重い音になり、それがそのままスネアサウンドに跳ね返ってきます。
オレはこの選択は良かったと思いますし、サウンドは好きです。
ただ、このところずうっと5~5.5インチの薄胴のストレートなサウンドがお気に入りで深胴は使用していません。音が気に入らないのではなく、オールドミュージックには浅胴のほうが合うと思うからですが、これも単に自分の思い込みかもしれないと、今考えてみてハッとしました。今さらですが、もっと試してみようかなと思います。
写真では、あえて裏側が見えるように撮っていますが、裏側をもう一度手を入れてみたいなとずうっと前から思っているのです。
オレもまだまだ懲りない面々なのだ。
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お宝ヴィンテージ(2)

2006年03月22日 | お宝ヴィンテージ
古いだけの楽器なら、まだありますぜダンナ、つーことで、ヴィンテージと言えるのか言えないのか、ビミョーなシリーズ、その2であります。
今回は、PEARLのスネア、CUSTOM CLASSIC ONE-PIECE MAPLE 5.5インチであります。写真のように、見た目がキレイなので新しいじゃ~んって感じだけど、20年ぐらい前に若くてお金もなかったんだけど、どうしても欲しくって無理して購入したものです。ワンピースメイプルは、今でもパールの主力製品なので、全然レアじゃないんだけれど、新製品として出たばかりのものを注文したので、いわば初版物としてレアといえばレア物なのだ。今のワンピースメイプルは定価で10万円ぐらいするが、当時はもっと安かったと思う。覚えていないけど5~6万円ぐらいだったんじゃなかろうか。貧乏だったから今みたいに高かったらきっと購入は断念したはずだもんな。あ、今でも充分貧乏だっけ。トホホ。
国産のスネアって不思議なんだけど、新製品は安くしてもらえるんだな。だから結構まけてくれたと思う。何にしても、価格のことは全然覚えていられないオレなのであった。

かつてオールディーズバンドを始めたばかりの頃、ドラムセットが赤かったので、それに合わせて赤いスネアを注文したけど、メーカーで用意していなくって注文製造だったんだ。女の子じゃあるまいし、赤いスネアなんてなかなか注文しないよね。でも、この色合い好きです。
音色ですが、ローが効いて太い音です。木材の良さを発揮した音というのでしょうか、かなりタイトなチューニングをしても、キンキンと嫌な倍音が少なく、エフェクター処理をしたような音色です。かつてのオールディーズバンドでこのスネアを使用していたとき、店長に「音が今っぽ過ぎる」と言われたことがあった。20年も前の「今」は今では昔なんだけど、「今っぽい音」だったらしい。要するに、オールドミュージックらしくない、ロックっぽい音だったということである。わかるかな?わかんないだろうなー?
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お宝ヴィンテージ(1)

2006年03月20日 | お宝ヴィンテージ
世の中ヴィンテージ物が溢れておりまして、やたら人気であります。
ヤフオクなんかを覗いてみてますってぇと、何だか物にならないような古臭いだけの、ただのポンコツですらヴィンテージだのレアな商品だってんで高い値段で売りに出しておりまして、パソコン相手に「なんだいこりゃ、人を馬鹿にしやがって」だの「こいつぁ、自慢したいだけだな」なんて独り言をつぶやきシローな始末であります。
一方、BSEだかPSEだか知らないが、電器用品安全法という悪法により中古アンプやキーボードやエフェクターなどが4月以降売買できなるなるという事態は、4月目前になって有名ミュージシャン達の署名運動などもあり、「ヴィンテージ物は除く」という一文が付いてどうやら回避されたようだ。
となればなったで、果たしてどこからどこまでがヴィンテージなんだ?という疑問が飛び交うわけでありますけれども、たぶん中古であれば新しい中古でも縄文時代に製造された電気製品でも「Wオーケイ!」っていうくらいアバウトなんだろうなって気がするであります。
どのみちこの手の法律は、思いつきで電器メーカーに媚を売ってみたものの、すぐに施行できないので5年の猶予期間を設けたが、その時期が来たら世の中の流れと逆行する悪法になっちまったっていう程度なんでしょうから、思い切って初めからなかったことにしますって、素直に謝ってくれたらかえって政党のイメージアップになると思うんだけどな~。

そんなこんなで、ますますヴィンテージの格が上がり、お宝鑑定団の地位もますます向上するわけでありますが、オレの持っている古いだけの楽器たちも「オレだってたまには日の目を見たいぜー!」とムンクの叫び声を上げている。
写真はPAISTE602シリーズの20インチミディアムトップシンバル。確か1973~1975年製だと思う。うわ~、もう30年以上も前なんだ。
たかがシンバル、されどシンバル。パイステのシンバルはヴィンテージ物でも値段が高い。特にハイハットのサウンドエッジは今でも新品価格から変わらない。たまに安いな、と思ったらひびや欠けがあったり、保存が悪くて青さびだったりする。
自分の保存しているこのパイステは、実は友人から預かったもの。今は既にドラムを引退して何年も叩いていない彼だが、かつて仕事で親元を離れ東京に旅立つ前に「どうか大事に使ってくれ」という言葉と共に置いていったシンバルだ。高校生だった彼が、小遣いを貯めて買ったシンバルなんだろうと思う。
602のシンバルは、材質なのか厚みのせいなのか、音に独特の軽さがあり、ハイハットとクラッシュなら好きだったがトップはイマイチ好きになれなくって、殆んど使用したことがない。その頃オレはかなり頑固なジルジャン派だったのだ。
だが、このところスタジオの練習用ドラムキットのシンバルを替えてみて、何年振りかに602のトップを叩いて、思わず懐かしくって青春時代を思い出してうるうるしてしまいそうだった。
そーかー、パイステ602は、オレの青春だったんだ~!
「海のばかやろ~♪」
太平洋に向かって叫んじゃったりして。たいへんよ。。。。
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