10月1日(日)本日のJOG&Walking=40分
今年もあっちゅう間に10月に入ってしまいました。ちっとも残暑が終わらずにTシャツ短パンでクーラーかけて過ごしてるのに、お節の早期注文だとかヤメテって感じなんだけどね。
サテ、オレの大好きな「昭和のニッポンロック」の時間であります。今日はこちら。「SUGER BABE」の『SONGS』(1975年)といきましょう。
今までの流れで言うと、久々に「はっぴいえんど」を聴き直したら、次々とはっぴいえんどファミリーを聴きたくなり、「細野晴臣」、「小坂忠」、「大瀧詠一」と聴き直してはブログに感想を述べてシリーズみたいになりましたが、そうなるとやっぱりなくちゃならないのは達郎さんですよね。73年にはっぴいえんど解散後、大瀧詠一がナイアガラレーベルを立ち上げて最初にプロデュースしたアルバムが、「シュガー・ベイブ」の『ソングス』であります。自分が最初にレコードを聴かせてもらったのは、やはり独身寮に入ったばかりの頃で、LPは11曲入りだった。当時は、先輩のLPをカセットに録音して車で聴いていましたが、今回は1994年に発表された、オリジナルの11曲に加えて7曲のボーナストラックが付いた全18曲入りのCDを聴く。ボーナストラックは、初期のデモテープ4曲とライブ音源3曲と、何とも贅沢。こちらは今回初めて聴いた。。。
メンバーは、山下達郎、大貫妙子のボーカルと、村松邦夫(G、Vo)、鰐川己久男(B、Vo)、のちのセンチメンタル・シティ・ロマンスで活躍するドラムの野口昭彦さんで、こちらが初期メンバー。
後期メンバーは、山下達郎、大貫妙子、村松邦夫は変わらず、ドラムに上原(ユカリ)裕さん、ベースが寺尾次郎さんに交代しています。
きっかけは、ロック喫茶に置いていた山下達郎の自主製作のレコードを聴いた大瀧さんが、興味をもって連絡をしてきたということのようだ。はじめは、その喫茶店で大貫妙子さんが歌を録音していて、そこで山下さんが大貫さんと知り合い、「シュガー・ベイブ」結成のきっかけとなったという。
レコードは、最初の曲「SHOW」で、華やかなイントロと達郎さんの伸びやかな声で一気に引き込まれる。いい曲だな、さすが演奏上手いなと思っていたけれど、のちに達郎さんはラジオで「僕らは当時演奏がヘタクソで」というようなことを言っていて、そう言われると下手なのかなと思っちゃうが、いやいや今聴いても抜群の出来だと思う。やっぱりプロなんで。
2曲目の「DOWN TOWN」は、まさに達郎節でのちにEPOがカバーして大ヒットするほどの名曲ですよね。皆ご存じで今さら何も言うこともない。自分も当時職場のバンドでカバーさせてもらっていたのを忘れない。ボーカルは一つ先輩のターサンだったな。
続く3曲目は大貫さんの「蜃気楼の町」、4曲目も大貫さんで「風の世界」。もう、彼女の透き通った歌声が流れると世界観がガラッと変わって、「あ~っ大貫さん~っ」って感じになる。何というか、彼女の歌の半音の変化が何とも切ない、深みを感じさせてくれて好きだ。レコードを聴いて歌声に恋をする、そんな感じだ。ちなみに、ドラムもここから野口さんから上原さんに代わって世界観が変わる要素となっている。
このままでと長文になりそうなので、今日はここまで。。。
追記
5曲目は唯一ギターの村松さんの曲で「ためいきばかり」。達郎さん大貫さんとまた少し色が違う曲で、初めて聴いたときには「え、この声誰だろう?」なんてきっと思っちゃう曲。
そして6曲目はまた大貫さんで「いつも通り」。好きです。ただの大貫ファンなので。彼女の歌声はオアシスだと思う。
続いて7曲目の「すてきなメロディー」で、初めて達郎、大貫のデュエット曲となる。ライナーノーツによると、「デュエットが必要というので作った」とあって、「そうなんかい」って気がしないでもないけど、作品としては手が込んでいてとても秀作だと思った。オレはとても好きです。ボーナストラックでこの曲のライブが聴けるが、アレンジをきっちり決めていて、そしてしっかりとこなれた素晴らしい演奏です。
8曲目の「今日はなんだか」は、やはり達郎節満載の曲。この曲もCDのラストでライブバージョンが聴けて、大儲けの感がある。ライブでは上原さんのドラムソロまで聴けて、ドラマーには嬉しいボーナスです。
ちなみにライブテイクは3曲で、日付は1976年3月荻窪ロフトとある。「すてきなメロディ」。「愛は幻」~「今日はなんだか」と続けてエンディングを迎える雰囲気がよくわかる。上原さんのドラムは情熱的で手数もぐっと増える。狭いライブハウスでの熱い演奏がたまらなくいい。