1月31日(土)
昨日の日記で、「戸井十月著 チェ・ゲバラの遥かな旅」という本を読み直している云々と書きました。
10年ぐらい前に買った本ですが、今改めてちゃんと読むと面白くて止まらなくなって本日読了。
チェ・ゲバラは、生粋のキューバ人と思いきや、実は南米アルゼンチン生まれの金持ちの非常に頭のいい子供だったようです。
しかし喘息に死ぬまで悩まされ続ける冒険家で、20歳を超えた頃にバイクで旅に出ます。
その珍道中が可笑しいんですが、一度帰国して大学に復学。
医師免許を取得して職業としては医者でした。
本名をエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナと言って、よく知られた「チェ」とは、愛称なんですね。
「チェッ!」と言うと、われわれニッポン人には「くっそ~」っていう時に、つい気持ちより先に口に出ちゃったりする大人げない一言なんですが、ゲバラの生まれた南米のアルゼンチンでは「やあ」みたいな方言みたい言葉なんだとか。
「チェ(やあ)。オレの名前はゲバラさ。ヨロシクな」みたいな言い回しが中米のメキシコ辺りで面白がられて「チェ・ゲバラ」というニックネームがついたそうだ。
ですが「CHE!」と書くと何かかっちょいいじゃんね(笑)
この本を買った頃って、キューバン・ミュージックについて知りたかっただけな時期でしたが、今では単純に「キューバ」という国の歴史について知りたいとも思いました。
何と言っても、昨年末にアメリカがキューバとの国交正常化に向けて交渉を開始したというニュースが衝撃的でしたし、フィデル・カストロって今はどうしてる?などと疑問に思ったわけ。
本には、ゲバラがフィデルを知って、その人間の大きさに圧倒されて人生の進路を一気に変更してしまったという出会いが著されています。
その原因の張本人の「フィデル・カステロ」は2015年の現在も健在だと聞きました。
この本も、半分近くはフィデルに影響されたゲバラの事を記していますが、そこは単にゲバラというよりフィデル自身の魅力について述べられているような錯覚を覚えました。
病気持ちだが行動力に溢れて冒険好きな医者だったゲバラが、一瞬にして革命家としてゲリラ活動に人生を掛けるという想像もできない転換をこの男によって変えられ、そして革命後の今ではキューバの英雄として伝説になりました。
ゲバラは、キューバ革命が成功したあと「革命家」としての仕事をキューバからアフリカに変更して、安住の地を離れます。
そして、故郷に近いボリビアでの革命に失敗して銃殺されました。
アメリカの利権だけが目的の帝国覇権主義に反発して、国民の自由と権利を保障する社会主義を目指し、ソ連の共産主義に理解を求めたものの、共産という名の独裁政治に同じ利権主義を見て失望して離れていったフィデルとゲバラ。
ゲバラは、フィデルの思想に完全に同意したものの、彼はキューバ人に留まらなかった。
彼は南米全体を、米国の資本による貧困、言うなれば奴隷制度から解放したかった。
ゲバラの夢は半ばで潰えましたが、フィデルは今、世界を見て何を思っているのでしょうか。
2015年の今でも、資本による奴隷制度は続いています。
我が国ニッポンもしかり。
戦後70年経ってもなお自立できないニッポン。
米国の顔色を覗って中韓の出鱈目にまともな口答えすらできず、全権を握られて70年。
ニッポンのゲバラはいないのか。
イライラします。
「チェッ!」
昨日の日記で、「戸井十月著 チェ・ゲバラの遥かな旅」という本を読み直している云々と書きました。
10年ぐらい前に買った本ですが、今改めてちゃんと読むと面白くて止まらなくなって本日読了。
チェ・ゲバラは、生粋のキューバ人と思いきや、実は南米アルゼンチン生まれの金持ちの非常に頭のいい子供だったようです。
しかし喘息に死ぬまで悩まされ続ける冒険家で、20歳を超えた頃にバイクで旅に出ます。
その珍道中が可笑しいんですが、一度帰国して大学に復学。
医師免許を取得して職業としては医者でした。
本名をエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナと言って、よく知られた「チェ」とは、愛称なんですね。
「チェッ!」と言うと、われわれニッポン人には「くっそ~」っていう時に、つい気持ちより先に口に出ちゃったりする大人げない一言なんですが、ゲバラの生まれた南米のアルゼンチンでは「やあ」みたいな方言みたい言葉なんだとか。
「チェ(やあ)。オレの名前はゲバラさ。ヨロシクな」みたいな言い回しが中米のメキシコ辺りで面白がられて「チェ・ゲバラ」というニックネームがついたそうだ。
ですが「CHE!」と書くと何かかっちょいいじゃんね(笑)
この本を買った頃って、キューバン・ミュージックについて知りたかっただけな時期でしたが、今では単純に「キューバ」という国の歴史について知りたいとも思いました。
何と言っても、昨年末にアメリカがキューバとの国交正常化に向けて交渉を開始したというニュースが衝撃的でしたし、フィデル・カストロって今はどうしてる?などと疑問に思ったわけ。
本には、ゲバラがフィデルを知って、その人間の大きさに圧倒されて人生の進路を一気に変更してしまったという出会いが著されています。
その原因の張本人の「フィデル・カステロ」は2015年の現在も健在だと聞きました。
この本も、半分近くはフィデルに影響されたゲバラの事を記していますが、そこは単にゲバラというよりフィデル自身の魅力について述べられているような錯覚を覚えました。
病気持ちだが行動力に溢れて冒険好きな医者だったゲバラが、一瞬にして革命家としてゲリラ活動に人生を掛けるという想像もできない転換をこの男によって変えられ、そして革命後の今ではキューバの英雄として伝説になりました。
ゲバラは、キューバ革命が成功したあと「革命家」としての仕事をキューバからアフリカに変更して、安住の地を離れます。
そして、故郷に近いボリビアでの革命に失敗して銃殺されました。
アメリカの利権だけが目的の帝国覇権主義に反発して、国民の自由と権利を保障する社会主義を目指し、ソ連の共産主義に理解を求めたものの、共産という名の独裁政治に同じ利権主義を見て失望して離れていったフィデルとゲバラ。
ゲバラは、フィデルの思想に完全に同意したものの、彼はキューバ人に留まらなかった。
彼は南米全体を、米国の資本による貧困、言うなれば奴隷制度から解放したかった。
ゲバラの夢は半ばで潰えましたが、フィデルは今、世界を見て何を思っているのでしょうか。
2015年の今でも、資本による奴隷制度は続いています。
我が国ニッポンもしかり。
戦後70年経ってもなお自立できないニッポン。
米国の顔色を覗って中韓の出鱈目にまともな口答えすらできず、全権を握られて70年。
ニッポンのゲバラはいないのか。
イライラします。
「チェッ!」