みんなと出かけようとしたら下駄箱にあったのは母の靴だった。
母はもう歩けないので、代わりに私がはいている。
母がもう歩けないということが、少し悲しい。
でも歩けなくてもまだ一緒にいるのは嬉しいんだと思い直して、そうだ、母に会いに行こうと思って踵を返す。
早足に母の元に帰ると、彼女は私を待っている。
どうしてか私が来るのをわかっていて、喜びに踊るように両手を振り回している。
ああよかった。
会えたね。
ぎゅっと抱きしめる。
もう話せなくても流れ込む動画のように言いたいことが送られてくる。
そうなんだ。
うん、そうか。
会うことの、深い満足。
それが、今日の朝方のこと。
母が亡くなってから、初めて見た夢。
母はもう歩けないので、代わりに私がはいている。
母がもう歩けないということが、少し悲しい。
でも歩けなくてもまだ一緒にいるのは嬉しいんだと思い直して、そうだ、母に会いに行こうと思って踵を返す。
早足に母の元に帰ると、彼女は私を待っている。
どうしてか私が来るのをわかっていて、喜びに踊るように両手を振り回している。
ああよかった。
会えたね。
ぎゅっと抱きしめる。
もう話せなくても流れ込む動画のように言いたいことが送られてくる。
そうなんだ。
うん、そうか。
会うことの、深い満足。
それが、今日の朝方のこと。
母が亡くなってから、初めて見た夢。