夜が明けるころ起きてジュラシックパークみたいに縮尺がおかしく大きくかっこいい杉並木を通り奥社に行って帰ってきて、今回の楽しくも真剣かつ賑やかに進む旅が終わった。
最後の(つまり最初の)鳥居をくぐるころについに私たちに追いついた雲からぽつり、と雨粒が落ちてきた。
福々しい笑顔のお爺さんが妖精のように軽い身のこなしで隣を歩いている。
前からの友だちも新しい友だちもみんなさっぱりと晴々しくにこにこしている。
そこらへんから私の身体が軽く満ち足りて喜んでるのが伝わってきた。
なんだかわからないけどすごくいい感じ。
何かがどこかでつつがなく素晴らしく完了した、ような。