カトー先生のこと、ずっと頭に置いてあって、時々取り出してはながめている。
何があんなにいいんだろう。
目立つ部分と目立たない部分と、確かにそこにある、良さ。
圧倒的な知識と経験は前提として。
「何もしようとしていない」良さもある。
先生とともにあるスペースで、みんなは自由に考えたり質問したり意見を言ったりする。
そして過剰な熱意ではなく適度な温度のちょうどいいコメントやはげましをもらう。
その自由さ。
息ができる感じ。
なんでもない感じ。
圧力の反対。
自立性。
何があっても気にしない。
軽さ。
明るさ。
なんだろうなあ、あの良さは。