日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

コンタクト

2018年11月01日 | 命について


鋭い痛みが、瞬時には把握できない体のあちこちから伝わってきた。





原因はすぐに思い至ったので、浜に向かいながら子どもたちと父に海から上がるよう指示した。

夏も終わりかけ、滑り込みで入った海。
久しぶりの心地よさにうっとりしていた時のこと。

(私でよかった)

もう少し泳いでからだったら、もっとよかったんだけど。

クラゲに刺された後はすぐに鞭で打たれたように腫れ上がった。痛みには割と強いのだけれど、多分かなり酷い部類に入るのじゃないかな。
風が吹いたり服が触れたりするのが、強く意識されたから。

その後、ミミズ腫れって言葉の意味も知った。
本当に肌にミミズが乗っているみたいだった。

派手な傷跡はとても目立ったので、いい気になった私はみんなに見せびらかして、子どもたちの顰蹙を買った。
友人たちは、はいはい、わかったからと笑った。

だけどそれは。

数年たった今もかすかに残っている
私と全く別の生命体が私の身体と接触したそのままの形なのだ。
コンタクトした接点、の模様。
私とその存在とが混じり合ってお互いを永久に変えた瞬間が凍結されたような。

むずむずするほど面白すぎない?




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