二本の矢

ある時ヨガのクラスで、頭痛持ちの人が質問をした。
どうしたらこの痛みがなくなるでしょう。

目が合った私と先生のレイコさんは同じことを言った。

痛いのは。

いたいのは、ねえ。

生きてる限り痛いかも。


だけど痛みをそれ以上の苦しみにする必要はないんだよね。それをね、二本の矢って言うんだって。
痛みは最初の矢だけれど、私たちはわざわざそれを元に苦しみの物語を作って、自らに二本目の矢を突き刺している。
次に苦しい時があったら、よくよく自分を観察してみて。
ただ一本の矢をわざわざ何本も増やさないで。

病いと生きるジェット・リーもインタビューで同じこと言ってたからやっぱりね、と思った。

「痛みはあるが、苦しんではいない」と。