pause

なにをするにもまず

何もせずにそのままただ「いる」ことから始めたらいいね。

自分のゼロ地点を確認する。

ギアをニュートラルに入れる。

そのまま１０分できれば２０分。

それさえできたら自然とやるべきことがはっきりする。

やってはいけないことも。

わかってると思っていた自分が本当は何をしていたかも。

いつの間にか娘が

まだ誰も気づいていない

娘の足元が小さく浮いている

昨日までと同じように話して動いているけれど

その変化はすっかり彼女を変えている

「お母さん、ついてきて」

気づかない娘が言う

いいよ、とついていく

これが最後から何度目かと思いながら

もう娘は少し飛んでいる

歩いているつもりでも

隣を歩くふりをして盗み見る

同じようなのに私にかかる重みがない

ほらごらん、みすぼらしく地を歩く私

小さかったあなたが私に力を与えていたのね

ひと風くれば誰にも明らかになる

でも私は知っている

その前にあなたがふわりと飛び始めたことを

しあわせな

夫が電話して誘ったら久しぶりに父が遊びにきた。

やってくると父は早速庭の柵と自転車のパンクを直し庭に水を撒いた。

インドア派の他の家族を置いて
大晦日は父とふたりで山歩きをした。
元旦は自転車で海沿いを走った。
（後で地図を見たら計１０キロ）

一緒に大きな観音さまを仰ぎ線香を供え
あったかいねと言い母の話をして
展望台でひと休みして甘酒を飲んで
普段は回せない摩尼車を押した。

今年はなんかいいことあるかな、と
父が言ったけれど

私にはこれがいいこと

８２の父と山を歩き自転車に乗って出かけた。

海と山とわたしとあなたと。

奇跡のようにしあわせな。

GRACE 日本語

GRACE （by Roshi Joan Halifax）
日本語のはなしことばに訳してみました。

辛い時、ピンチの時に効きます。
しあわせな時にもどうぞ。



ちょっと一息立ち止まり

胸に手をあて考える

この身は何を伝えるか

相手は何を見ているか

そもそも何がしたいのか

どうあることが幸いか

一期一会のその内に