絵のタイトルは、「海に落つるがごとし」です。
島や海岸沿いの村は、山からすぐに海となる。
崖を削り、海に張り出すように広い生活道路が作られる。
山に続く道は消防車が通れるが、里道は軽自動車がやっと通れる。
今日のタイトルは、「川底の掃除」です。
島の海沿いの県道で、土砂崩れがあった。
海沿いの道は一本しかない生活道路で、暮らしに甚大な影響が出るだろう。
事故後の航空写真では、崖の上の畑も崩れていることから復旧には時間がかかることが予想される。
早朝、川を見に行った。
谷が深い河は水量も多く流れが速いため、川底には草が少しあるだけで砂はなかった。
山沿いの川には、木切れが我田引水のホースに引っ掛かっていた。
木切れが砂を止め、川底に木が生えている。
木の根を起こすには、良い機会である。
木の根が小石を留め、大きな石が関となり、木切れが壁となり水が溢れやすくなる。
小さな川だが、洪水には弱い。
人口減少と高齢化で、川底まで手が回らない。
昭和20年の枕崎台風で、未明に土石流が家を潰し、村全体が土砂で埋まった。
原爆被災のあと避難していた島の病院で亡くなった人も併せて、150人の死者が出た。
教訓を生かすには、手がかかる。
砂を流すには水量が必要です。
夏が終わり、種を付け始めた川底の草を刈っておいた。
繁茂していた草は、根ごと雨に流され消えていた。
川底から揚げた木々は軽トラックで運び、乾いたら燃やす。
草や落ち葉は、コンポストにする。
木々を埋めていた砂が流れた今は、仕事がしやすい。
気持ちがあれば、時間が解決してくれる。
2024年11月3日