*2016年5月24日撮影
会津の鶴ヶ城のお堀には、外来種の魚やカエルや亀がいます。
今日はそのうちの亀をごらんいただきます。
亀の上に乗っているのは子亀でしょうか。
ミシシッピアカミミガメという亀です。お堀で繁殖しているのは間違いなく、たくさんいます。
目の後ろに赤い模様があって、アカミミガメというわけです。
名前の通りアメリカから来ました。
*2016年5月24日撮影
なぜアメリカからこんな亀が来たのかというと、ペットとして売っているからです。
昔お祭りの縁日で「亀すくい」などというものがあって、小さなミドリガメが手に入りました。
ミドリガメは小さくてかわいいのでたいへん人気があります。たぶん今でも。
しかしミドリガメは成長すると緑色ではなくなり、この写真のようなミシシッピアカミミガメになるのです。
あまりに大きく成長する亀をもてあまして、川や池やそしてたぶんお堀にも、捨てた人がいるのです。
*2016年5月6日撮影
ミシシッピアカミミガメが集まって何を話しているのでしょう。
亀には罪はないのですが、人間の勝手で遠い異国に連れてこられ、外来種として悪者呼ばわりされています。
アメリカの野生のミシシッピアカミミガメは個体数が激減していて、採集や販売が制限されているようです。
しかし養殖して外国へ販売しようとする業者は存在していて、日本のように輸入を禁止していない国へ大量に輸出しているのだそうです。
ミシシッピアカミミガメが問題なのは、在来のイシガメなどが駆逐されてしまうなど、生態系に無視できない影響が現れているからです。
日本もようやくミシシッピアカミミガメ(つまりミドリガメ)の輸入を禁止する方向で動いています。
たぶん2020年には輸入規制が実現し、飼育や販売も規制されることになるようです。