さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ナガメ

2015-04-30 22:57:02 | 昆虫

*2015年4月30日撮影

 急に真夏のような日々がやってきて、びっくりの毎日です。
 春のうららをもっと楽しみたいと思いながら、かなえられずに日は過ぎそうです。

 さてきょうはカメムシの仲間のナガメです。
 どちらかといえば嫌われもののカメムシたちですが、美しい姿をしたものが少なくありません。
 このナガメも赤またはオレンジ色と黒との対比がなかなかきれいです。





*2015年4月23日撮影

 ナガメが菜の花(セイヨウアブラナ)の上で交尾しています。
 ナガメは漢字で「菜亀」と書き、菜の花につく亀虫を意味しています。
 ナガメは菜の花が好きなのです。
 菜の花は一般的にセイヨウアブラナの花をさしますが、白菜や小松菜などさまざまなアブラナ科の「菜」が同じような花を咲かせます。
 ナガメはこれらのアブラナ科の菜が好きで、いろいろな種類の菜の花に集まってくるようです。

アキグミ

2015-04-29 22:38:45 | 樹木

*2015年4月29日撮影

 グミの花が咲いているのを見つけました。
 これはたぶんアキグミだと思います。春に花が咲き秋に実をつけます。
 実は丸くて、ナツグミや栽培されるグミ類のようには大きくなりませんが、食べられます。





*2015年4月29日撮影

 ナツグミの花はあまり高くない木をおおいつくすように咲いています。
 でも葉と一緒だし、小さくて白っぽいし、あまり目立つ花ではありません。
 近くに寄って、よく見て楽しむ花だと思います。





*2015年4月29日撮影

 このグミの木は河原に生えていたのですが、野生の木というよりは植えられたもののように思います。
 日当たりさえよければ荒地でも育つという特性があるので道路などの土留めのために植えられることが多いそうです。
 
 ちょっと変わった感じの、グミの花でした。

ニリンソウ

2015-04-28 22:36:17 | 草花

*2015年4月28日撮影

 会津の鶴ヶ城公園の一角に、今年も二輪草が花を咲かせました。
 まとまって咲いていて、無事に生き延びているのだとホッとします。





*2015年4月28日撮影

 ニリンソウはキンポウゲ科の多年草です。
 なるほど花は黄色いキンポウゲに形が似ています。ニリンソウは花が白いのですが。
 なぜニリンソウ(二輪草)というかといえば、一本の茎に花が二輪つくからです。
 ただし、なかには一輪のことも三輪のこともあります。





*2015年4月28日撮影

 よく似た花にイチリンソウがあります。
 イチリンソウは名の通り、一本の茎に花が一輪だけつきます。
 そのぶんニリンソウよりは大きめの花が咲きます。
 残念ながら鶴ヶ城公園にはイチリンソウは咲かないようです。

 ニリンソウも春の一時期だけ地上にあらわれ、花が終われば消えてしまうスプリングエフェメラルです。
 はかない花の風情を楽しみたいものです。


ハルザキヤマガラシ

2015-04-26 22:19:08 | 草花

*2015年4月26日撮影

 遠目には菜の花が咲いているかのような、黄色いはなやかな花がたくさん咲いています。
 近寄ってよく見れば、菜の花とは雰囲気が違います。
 これはハルザキヤマガラシという外来の植物で、近年大いに繁殖しているのだそうです。
 田や畑、荒れ地や河原、道端などに咲いています。





*2015年4月26日撮影

 在来のヤマガラシという花は、山の中や渓流ぞいなどに咲き、あまり人目につく花ではないそうです。
 ヤマガラシにそっくりなこの外来種は、春も早くから花を咲かせることからハルザキヤマガラシと名付けられました。
 そして平地のいたるところに咲くので、大いに目立ちます。





*2015年4月26日撮影

 まだつぼみがたくさんあるので花は咲き始めで、満開になればもっと明るい印象になると思います。
 原産地のヨーロッパでは春を明るくする植物として親しまれているそうです。
 すこし辛味のある野菜として食用にもされると聞きます。
 でも、日本の田や畑では厄介な雑草の一つになりつつあります。





*2015年4月18日撮影

 4月の中頃、まだつぼみだった頃のハルザキヤマガラシです。
 つぼみでもなかなかの存在感があります。
 葉が濃い緑色をしていて光沢があるのが特徴です。





*2015年4月12日撮影

 つぼみがつくもっと前は、こんなふうに葉がもりもりと湧き上がっています。
 春がきて雪が消えるとすぐに、こうして葉を伸ばし始めます。
 たいていの草が地面に張り付いているころ、この姿はじつに生命力にあふれています。
 

イタドリハムシ

2015-04-23 22:37:50 | 昆虫

*2015年4月23日撮影

 草むらに赤い虫たちが見えて、テントウムシかなとよく見ればテントウムシとは違っていました。
 これはイタドリハムシというそうです。
 ハムシというのは甲虫類の小さい虫で木や草の葉を食べる虫です。
 イタドリハムシは比較的大きくて、テントウムシと同じくらいに見えます。





*2015年4月23日撮影

 伸び始めたばかりのヨモギの葉にとまっているイタドリハムシです。
 赤と黒の模様がきれいです。
 イタドリハムシという名が示すとおりイタドリの葉を食べるとされています。
 ほかにスイバも好物であるらしいです。
 ヨモギはどうなのでしょうか。





*2015年4月23日撮影

 ぴょんと飛び立つときのイタドリハムシを撮ることができました。
 この場所にはたくさんのイタドリハムシがいて、葉の上を歩いていたり、飛び交ったりしていました。
 ヨモギの葉も案外好きなのかもしれません。