*2016年8月29日撮影
今日は、晴れているのに霧のような細かな雨が降るという、妙な1日でした。
明日東北地方に上陸するという、台風の影響かもしれません。
空に大きなきれいな虹がかかるのを見ることができました。
地面に張り付くように群生している小さな草に、ピンク色の花が咲いているのを見つけました。
これはヤハズソウというマメ科の植物で、小さいけれどマメ科特有の花をつけています。
*2016年8月28日撮影
草の全体的な印象は、スベリヒユを小さくしたような、コニシキソウをご存知の方はコニシキソウをイメージするとかなり近いと思います。
ただし花はエンドウ豆のような花です。
葉に葉脈がはっきりしていて、葉の先端を引っ張ると葉脈に沿ってくさび形に切れます。
この切れた葉が矢筈(やはず、矢の後ろの弓の弦をかける部分)に似ているというので、ヤハズグサです。
妙な命名にも思えますが、この小さな草の葉をちぎって遊ぶことが、子供達には大事な遊びだった時代があるのだと想像します。
*2016年8月28日撮影
葉は茎に3個づつつくようです。
その葉の根元から花が1個づつ咲きます。
花のピンク色の部分は旗弁といい、白い部分は真ん中が舟弁、その両脇が翼弁というのだそうです。
舟弁の先端は黒っぽい茶色になります。
*2016年8月28日撮影
赤い茎と緑の葉の色の対比が鮮やかで、そこにポツポツとピンクの花。
なにぶん小さいので目立つとは言い難いのですが、こういうものに目をとめてよくよく眺めれば、心にしみる美しさを味わえます。
雑草を鑑賞するたのしみがこんなところにも。