さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

スズメ

2019-12-20 22:15:02 | 

*2019年12月20日撮影

 今日は曇り空で、ほんの少ししか青空は見えませんでした。それでも、まだ雪は降りません。
 雪のない暖かい冬は大歓迎ですが、ちょっぴり情緒に欠けるきらいがあります。

 暖かい冬に、スズメたちはたいへん元気です。
 冬が過ごしやすいので、減少していると言われるスズメの数が持ち直したりはしないのでしょうか。
 もともとスズメの数、それ自体がよくわからないそうなので、減ったのか増えたのか、短期的な変動などは分かるはずもないのですが。





*2019年12月6日撮影

 今月初めの写真。
 スズメの群れがクマザサの上にいました。
 スズメは秋冬は今年生まれた若いスズメを中心に、群れをつくって過ごします。
 集団で過ごすことで、外敵から身を守ったり、食糧などの情報を共有できるのだと考えられています。
 冬を生き残った幸運なスズメたちが、来年は伴侶を見つけて繁殖にいどみます。





*2019年9月22日撮影

 スズメたちの水浴びです。9月に撮影しました。

 あまり知られていないのですが、スズメは巣立った後、他の土地へと移動します。
 この移動は、ときにかなりの距離を移動することもあるそうです。
 なので、秋冬に見るスズメたちの群れは、基本的に他所の土地からやってきたスズメたちということになります。

 2年目以降のスズメは、ほぼその土地から動くことなく一生を過ごすと見られています。





*2019年7月10日撮影

 まだ巣立ったばかりと見られるスズメの子供です。7月に撮影しました。
 餌を親にねだっている頃かもしれません。
 やはり子供は可愛いもの。スズメといえど、心和む可愛い姿です。
 この子も、どこかで、仲間と群れを作って元気に生きていてほしいと願っています。





初霜

2019-12-16 22:53:47 | 風景

*2019年12月16日撮影

 今日は快晴。朝はぐっと冷え込んで、地面は霜に覆われました。
 初霜というのは正しくはないのですが、今日の霜はインパクトがあったので、私の気持ちとしては「初霜」にしたいと思います。

 初めの写真はエノコログサ。通称ネコジャラシがカリカリに凍っていました。
 とても寒い感じがします。





*2019年12月16日撮影

 さてこれはマメグンバイナズナではないかと思います。
 小さな草が、いまにも花を咲かせそうな勢いで立っていたのですが、霜に覆われて凍っています。
 これはこのまま枯れるのでしょうが、来年春にはしっかり復活するのだと思います。
 植物はじつに強いです。





*2019年12月16日撮影

 セイタカアワダチソウの群れが、霜をかぶって輝いています。
 遠くにはススキの穂も光っています。
 冬枯れのなかに、ひときわ輝いている一画でした。





*2019年12月16日撮影

 これは、まだ咲いていたヒメジョオンの花です。
 しっかり凍りついてしまいました。
 なかなか見ることのできない、美しい一瞬です。
 氷はやがて溶けて、ヒメジョオンはなにごとも無かったかのように咲き続けるのだと思います。





*2019年12月16日撮影

 これは何でしょうか。
 枯れたスズメノカタビラではないかと思っています。
 霜が枯れ葉を覆って、輝いています。枯れ草もみごとに輝いています。





*2019年12月16日撮影

 枯れたアメリカセンダングサのようです。
 こうして霜をまとうと、なにやら不思議な雰囲気があります。

 まだ雪は降りませんが、霜の朝もやってきて、ようやく冬が来そうです。
 雪は嫌だなあと思いつつも、雪景色を待ち望む気持ちもあるのです。
 冬は、嫌いでもあり、好きでもある、妙な季節です。





キクイタダキ

2019-12-10 20:26:10 | 

*2019年12月10日撮影

 朝は霜が降りましたが、日中はよく晴れて、暖かい1日になりました。

 会津の鶴ヶ城公園で、この秋冬はカラ類の混群をよく見ます。
 天気がいいと、そのなかにキクイタダキが混じっていることがあります。
 キクイタダキはやはりマツやモミなどの針葉樹が好きなようです。

 小さくて動きの速いキクイタダキはなかなか撮影できません。
 写真は、ようやく小さく写っているキクイタダキ。見えるでしょうか?





*2019年12月1日撮影

 これは偶然にちょっと大きめに撮れたキクイタダキです。
 キクイタダキは、日本の野鳥の中で一番小さい鳥として知られています。
 体長は10cm程度しかありません。
 頭の上に黄色い筋があり、菊の花を思わせるので「キクイタダキ」の名がついています。
 この頭の上の黄色い部分は、本当に菊の花のように開くことがあると聞いたことがありますが、ただの伝説でしょうか。





*2019年11月26日撮影

 これも、それと知らずに撮影したなかに混じっていた、キクイタダキの写真です。
 ピントの外れた写真ですが、キクイタダキらしい姿が写っています。

 鶴ヶ城公園でキクイタダキが見られるとは思っていなかったので、今年は良い体験をしました。
 これからも出会いがあるものと信じて、もっとしっかり撮影したいと願っています。

トモエガモ

2019-12-07 22:50:10 | 

*2019年12月7日撮影

 しばらく雨の日が続きました。ときおり雪が混じります。
 初雪というほどには降らないで済んでいます。
 今日は曇り空でしたが、幸い雨や雪は降りませんでした。

 カモが続いて申し訳ないのですが、今日はトモエガモです。
 会津の鶴ヶ城のお堀にトモエガモを発見しました。とても珍しいことだと思います。
 トモエガモは今は希少種になりつつあって、絶滅も危惧されています。





*2019年12月7日撮影

 今日確認できたのは、写真の雄1羽だけです。
 ひょっとしたら雌もいたのかもしれませんが、コガモがたくさんいたので、コガモと区別がつかなかったかもしれません。
 本来、大きな群れをつくって渡ってくるトモエガモなのに、1羽だけここにいる姿はちょっと悲しいと思います。





*2019年12月7日撮影

 トモエガモはコガモと同じくらいの小型のカモで、雄の顔の巴型の模様が美しいので人気です。
 昔カモ漁が規制されていなかったころは、食べて美味しいカモとしてさかんに採られました。
 今でも、繁殖地のロシアでは漁が規制されていないようです。
 トモエガモは主に狩猟のために個体数が激減し、このままでは回復が望めない事態にまで至りました。
 トモエガモの渡来するすべての国で狩猟が禁止され、特別な保護策が実施されるようになることを、願っています。

ミコアイサ

2019-12-01 22:19:02 | 

*2019年12月1日撮影

 12月になりました。
 今朝はかなり冷え込みましたが、まだ雪は降りません。天気は上々でした。

 会津の鶴ヶ城のお堀には、カモ類がたくさん集まってきています。
 そんな中に、ミコアイサの姿を見つけました。
 ただ、これは残念ながら雌のミコアイサです。
 残念というわけは、雄のミコアイサは別名を「パンダガモ」と言って人気のカモだからです。

 それでも鶴ヶ城のお堀にミコアイサがやってくるのは極めて珍しいのではないかと思うので、貴重な写真です。





*2019年12月1日撮影

 パンダガモと呼ばれるわけは、白い体に目の周りの大きな黒い模様がパンダのようだということです。
 雌の場合には、頭や体が白くないので、パンダというにはちょっと違うかなということになりますが、目の周りが黒いことは同じです。





*2019年12月1日撮影

 さて、岸辺にもう1羽のミコアイサが寝ているのを発見しました。
 これは雄のようですが、頭や背がやっぱり真っ白ではありません。
 成鳥ではない若い雄なのか、あるいは冬に向かって換羽中のエクリプス(カモ類の夏の姿)なのかもしれません。
 換羽中の雄ならば、しばらく観察すれば、白い「パンダガモ」に変身するかもしれません。
 もちろん、それまでずっといてくれればの話ですが。