さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

アオイスミレ

2018-03-30 22:21:55 | 草花

*2018年3月30日撮影

 今日は少し寒かったものの、毎日の春日和です。
 桜の開花情報も例年より早く、超特急で北上しているようです。
 会津の鶴ヶ城でも、ひょっとしたら来週末には咲くかもしれません。

 地面の上をよく見ると、もうスミレが咲いています。
 鶴ヶ城公園では毎年一番早く咲くアオイスミレです。例年より少し早いかなと思います。





*2018年3月30日撮影

 アオイスミレという名前は、葉の形がフタバアオイに似ているからです。
 フタバアオイの葉は、徳川家の葵の紋のもとになった葉とされています。
 アオイスミレは花の時期は葉が小さいのですが、花が終わると葉は大きく育ち、フタバアオイと見間違えるというわけです。
 つまりフタバアオイの葉も4月ごろ、アオイスミレの花が終わった頃に広がります。





*2018年3月27日撮影

 スミレの多くは小さな花で地面に張り付くように咲くので、あまり注目される存在ではありません。
 しかしスミレの花は古くから知られていて、万葉集にもスミレを歌った歌があるようです。
 日本では栽培されることもあまりなかったようですが、ヨーロッパではさかんに栽培されて品種改良にも取り組まれ、よく知られるパンジーなどの園芸種が生まれています。

 今日は、春のはじめのアオイスミレでした。

 

キタテハ

2018-03-29 22:19:07 | 昆虫

*2018年3月29日撮影

 春の良い天気が続いています。
 蝶の姿を見るようになりました。
 いちばんよく見かけるのがキタテハです。
 成虫で越冬するキタテハなので、冬を越した個体が飛んでいるのでしょうか。
 オオイヌノフグリが満開の中にやってきたキタテハを撮影できました。





*2018年3月29日撮影

 蝶の翅は背中側を表といい、腹側を裏といいます。
 翅を閉じると裏側が見えるわけです。

 それでこういうふうに見たときの翅の模様が、表側の模様ということになります。
 蝶はたいていの場合表側の模様が美しく手が込んでいます。
 背中側から見られることを想定しているかのようです。





*2018年3月29日撮影

 ちょっと下から見上げる形になって、翅の裏側の模様が見えています。
 表側の模様も透けて見えているので、表裏合体の模様です。
 裏側の模様だけだとじつに地味で、同じ蝶とは思えないほどです。
 表と裏の模様あるいは色合いに大きな差があるのが多くの蝶類の特徴になっています。

 今日は、オオイヌノフグリにとまるキタテハでした。
 

キクザキイチゲ

2018-03-27 22:23:17 | 草花

*2018年3月27日撮影

 今日も暖かい良い天気。
 もう雪はほとんど消えて、まだ残っているところは珍しい場所ということになっています。
 野には草が芽生え、おなじみの花たちが咲き始めました。
 タネツケバナやオオイヌノフグリや、ハコベなどなど。
 そして、なんと、アズマイチゲやキクザキイチゲが咲き始めました。
 今日は、キクザキイチゲをごらんください。





*2018年3月27日撮影

 会津の鶴ヶ城公園には、アズマイチゲがたくさん咲きます。今年はとくに多いような気がしてうれしくなります。
 そのアズマイチゲに良く似ていて、葉が違うのがキクザキイチゲです。
 キクザキイチゲは薄紫というかピンクというか、色のついた花が一般的なようですが、ここに咲くのは白い花ばかりです。
 アズマイチゲと違って数は少なくて、今年はいちだんと少ないような気がします。





*2018年3月27日撮影

 「キクザキ」というのは花が菊のようだというので「菊咲」のこと。
 「イチゲ」は「一華」と書き、1本の茎にひとつの花という意味だそうです。
 茎は枝分かれすることがないので、まさに1本にひとつの花が咲く草というわけです。
 菊のような形の花は、じつは花びらではなくて萼(がく)なのだそうです。
 春のほんの一時期だけ地上に咲いて、他の季節はすべて土の中で育つという「スプリングエフェメラル」のひとつです。

マダケ

2018-03-26 20:00:06 | 樹木

*2018年3月26日撮影

 温かい良い天気の1日でした。
 もうすっかり春です。東京は桜が満開だそうですが、ここ会津はもう少しです。

 まだ緑が少ないなかで、竹林は緑鮮やかですがすがしい気分を味わえます。
 これはたぶんマダケだと思います。日本を代表する竹です。
 枝が伸びて、新しい葉をつけていますが、新しい葉は黄色っぽい色をしています。





*2018年3月26日撮影

 青空に高く伸びたマダケの緑が爽やかです。
 高く伸びた竹の先端は少し曲がりますが、モウソウチクよりはまっすぐだと思います。
 




*2018年3月28日撮影

 春先の新しい葉は、黄色っぽいというか、ピンク系の色にも見えます。
 5月か6月、新緑のころに緑鮮やかな葉に変身します。
 一年中緑の葉を茂らせているように思う竹類も、季節ごとに微妙に色を変えます。

 そういえばタケノコはまだ出ないようです。

 

カワウ

2018-03-23 22:04:15 | 

*2018年3月23日撮影

 春が来たと喜んでいたら、昨日今日と急に寒くなり、雪がちらつく始末。
 それでも、明日からはまた春に戻りそうなので、一安心です。

 会津の鶴ヶ城のお堀には、カワウが集まる大きなケヤキの木があります。
 お堀が凍る冬の間はカワウの姿も見えませんが、春になってカワウたちが帰って来ました。
 ここがねぐらなのだと思いますが、いまのところ昼間は5〜6羽のカワウがいます。
 ときには数10羽になることもあります。

 これは今日撮影したカワウ。
 頭が白くなって、目の下に赤みがさして、繁殖期の色になっているようです。
 繁殖期は春になる前2月頃からと言われています。





*2018年3月23日撮影

 このカワウは胸から腹にかけて白いので、若鳥だと思われます。
 カワウは生まれてから1年後の夏に成鳥になると言われているので、昨年生まれた子供と思われます。
 これから夏にかけて、成鳥に育つのでしょう。





*2018年3月20日撮影

 成鳥が2羽、若鳥が2羽います。
 親子と子供と考えれば、私たちには分かりやすいのですが、実際のところはどうでしょうか。
 このカワウたちは冬の間はいなかったのだし、昨年幼鳥たちを見かけた記憶もありません。
 どこか別の場所で生まれた若鳥たちがやってきたようです。
 成鳥たちもどこからきたかは分かりません。
 成鳥は見た目で雄雌を判別するのは困難なので、この2羽が夫婦であるとはいいきれません。





*2018年3月10日撮影

 おまけの1枚は、飛んでいるカワウの姿です。
 こういうものが撮れるとうれしいので、つい披露したくなります。