さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

コサメビタキ

2020-09-29 21:09:24 | 

*2020年9月29日撮影

 気付いたら9月もまもなく終わりです。
 9月に入ってからは秋雨の日が多く、冷え込むようになりました。
 あんなに暑かった猛暑の日々もウソのようです。

 会津の鶴ヶ城公園で、コサメビタキの姿をよく見るようになりました。
 くりくりお目目のかわいい小鳥です。
 そんなコサメビタキの写真をごらんください。





*2020年9月29日撮影

 コサメビタキは本州では夏鳥とされていて、繁殖のために九州以南から渡ってきます。
 山地の広葉樹林で子育てをすると言われています。
 




*2020年9月29日撮影

 名前の由来。
 初めの「コ」は小さいことを示し、「サメビタキ」という小鳥によく似ていて、もっと小さいというわけです。
 「サメビタキ」は「鮫色」の「ヒタキ」という意味で、鮫色というのはこの小鳥たちの背中の灰色を表しています。
 最後の「ヒタキ」はかなりたくさんの小鳥の名前に付けられている名前です。
 キビタキやジョウビタキなどの小鳥たちが、「ヒッ、ヒッ」「カチカチ」など火打ち石を叩く時の音のような地鳴きをすることから、「火焚き(ヒタキ)」と呼ばれるようになったと言います。





*2020年8月4日撮影

 コサメビタキは、山の繁殖地へ向かう春と、南の越冬地へ向かう秋に、都市公園に立ち寄るとされています。
 以前は都市公園でも繁殖が見られたらしいのですが、公園の環境悪化によって、今は都市公園での繁殖はないと考えられています。
 都市公園の環境悪化というのは、池や河川の水質の悪化によって、コサメビタキなどが好んで食用にする水性昆虫が激減していることを言うようです。
 
 会津の鶴ヶ城公園には、城のお堀の水はそれなりに管理され、水性昆虫もたくさんいます。
 なので、ここでコサメビタキが繁殖しているのではないかと、私は思っています。

 で、この写真は8月に撮影したコサメビタキ。
 はっきりしない写真ではありますが、なんとなくまだ若いコサメビタキのように見えます。
 ここで生まれた子供が育ったのかもしれません。

ネコハギ

2020-09-07 22:17:00 | 草花

*2020年9月7日撮影

 台風が次々にやってくる季節になりました。
 それでも猛暑が続いていますが、朝晩は間違いなく涼しくなっています。

 さて今日は、ネコハギという、明るい場所の地面を這いまわっているツル植物の花の写真をごらんください。
 花の色は白ですが、形はなるほど萩です。
 マメ科ハギ属に所属する、れっきとした萩の仲間です。





*2020年9月7日撮影

 ネコハギとはもちろん「猫萩」のことです。
 何が猫なのかというと、葉や茎に黄褐色の毛が多いことから、猫を連想したものだそうです。
 じつは色々な説があって、真相は定かではありません。
 それでも、ネコハギという名前を知った上で見ると、とても親近感がわきます。





*2020年9月7日撮影

 地面を這う茎に、3枚でワンセットつまり3葉の葉と、小さな白い花をつけます。
 3葉の一つひとつは丸い形をしています。
 白い花は7〜8mmの大きさで、マメ科の花の形をしていますが、旗弁と呼ばれる花びらに紅紫色の斑点があります。





*2020年9月6日撮影

 ツル性の茎に葉や花のついている様子を撮影しました。
 他の雑草も入り混じっていますが、どんな様子かはそれなりに伝わるのではないかと思います。

 気づかずに踏みつけている草はらに、よく見ればこんなかわいい花が咲いている。
 この世の不思議をまたひとつ見つけたような気分です。

 

ナツアカネ

2020-09-04 22:57:04 | 昆虫

*2020年9月4日撮影

 9月になりました。台風のシーズンが始まっています。

 お盆過ぎには少し気温が下がって過ごしやすくなるものと思っていたら、8月後半も猛暑の日々が続きました。
 8月28日には気温37.9℃で、この日の日本一になりました。
 気温日本一は6月10日の36.4℃に続いて、今年2回目です。
 9月になっても猛暑の日々が続いているので、なかなか散歩もままなりません。

 野の花は少しづつ秋バージョンに替わりつつあります。
 赤トンボも、ナツアカネが見られるようになってきました。
 名前はナツアカネですが、このトンボが出てきたら夏はもう終わりです。
 写真は、とても綺麗な赤い色のナツアカネです。





*2020年9月3日撮影

 新型コロナウィルスの感染拡大は夏になってもおさまらないようです。
 感染者のいなかったここ会津でも、8月19日に最初の感染者が出て、昨日9月3日までに16人の感染が確認されています。
 どなたも無症状または軽症であることが救いです。
 
 赤トンボを代表する2大勢力は、アキアカネとナツアカネです。
 アキアカネは春に出現し、夏の最盛期には姿を消しますが、秋が近づくとまたやってきます。
 アキアカネが美しい赤い色に染まるのは、秋になってからです。
 一方、ナツアカネの方は名前に反して夏にその姿を見ることは珍しく、秋になる頃に出てくるというイメージです。
 ナツアカネは最初から美しい赤い色をしていることが多く、特に顔が赤くなるのが特徴です。





*2020年9月3日撮影

 顔の赤いナツアカネを、正面から撮影できました。
 
 いつになったら過ごしやすい秋の気温になるのだろうかと、思案の日々です。
 気象の異常は短期間で元に戻るようなものではないので、今後の心構えとして、夏の暑さは年々ひどくなるものと覚悟しないとだめかもしれません。
 冬の雪は減るのかもしれません。
 どうなることでしょうか。