
*2013年6月29日撮影
ハハコグサも春の花なのでもうそろそろ終わりです。
まだ咲いているのを見つけたので撮った写真です。
ハハコグサの冬越しのロゼット状の葉をオギョウ(御形、ゴギョウというのは間違いとされています)といい、春の七草のひとつです。
昔から食用にした草で、ヨモギが使われるようになる前は、餅につき込む餅草はオギョウつまりハハコグサであったといいます。
私のいる会津や新潟県にかけて、春に食べる笹団子というものがあります。
粒あんを米の粉に草を入れた生地で包み、俵型にして笹の葉に包んで蒸し上げたもの。
このときの草は、ヤマゴボウの葉というものを使います。会津弁でゴンボッパというこの草は、オヤマボクチという植物です。
今では、笹団子にもヨモギを使うことも多くなったようですが、本来はそれぞれの地方で餅草は色々だったのではないかと思います。

*2013年6月26日撮影
ハハコグサは、ホウコグサというのが正しいという説があります。
漢字では母子草で、ホウコグサに対応する漢字表記はないようです。
頭花の冠毛がほうけ立つからホウコグサだと、植物図鑑に書いてあるのですが、「ほうけ立つ」がなぜ「ホウコ」になるのか疑問です。
そもそも「ほうけ立つ」という言葉が、今ではピンと来ません。
この写真は、終わりかけのハハコグサの花です。あちこちはじけたようになっています。このはじけたところに綿毛が伸びるようです。
その姿を「ほうけ立った」というのでしょうか。