さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

クズ

2017-11-13 22:22:18 | 草花

*2017年11月13日撮影

 今日はよく晴れて、朝のうちは「雲ひとつない青空」を見ることができました。

 秋も深まって、木々は葉を落とし、草はらは枯れた草に覆われています。
 ただ地面の上をよく見ると、春と同じようにさまざまな草たちの芽生えが見られます。
 せっかく芽生えても冬の雪の中で枯れてしまうのか、それとも春までそのまま過ごすのか、ちょっと謎です。

 夏の間ものすごい勢いで伸びたクズが、枯れ始めています。
 写真のクズはあまり大きくないサクラにからみついているクズです。
 まだ緑色の大きな葉が存在をアピールしています。





*2017年11月13日撮影

 草はらを覆い尽くしていたクズが枯れ始めています。
 葉の色が茶色というのか紫色というのか、独特の色に変化しています。





*2017年11月13日撮影

 これは、オニグルミの大きな木の梢の方まで這い上って垂れ下がっているクズです。
 黄金色に輝いているような雰囲気もあって、枯れ始めのクズの葉もながめて楽しいものと認識しました。





*2017年9月1日撮影

 さて、おまけにまだ花が咲いているクズの写真です。

 クズは根から葛粉をとったり、同じく根が漢方薬の「葛根湯(かっこんとう、熱冷ましなどに使う)」になったりと役にたつ植物でした。
 また牛や馬や山羊や兎など草食動物の好物であったため、飼料としても役立てられてきました。
 いまやそういう用途は無くなってしまい、クズはただのやっかいな雑草になってしまいました。
 せめて四季おりおりのクズの姿をながめて楽しみたいものです。

紅葉の山

2017-11-12 20:51:41 | 

*2017年11月12日撮影

 朝晩はかなり冷え込むようになりました。
 気がつけば、里の山もすっかり色づいて、もう終わりに近いような雰囲気です。

 見慣れた近所の山なので、高山のような色鮮やかな紅葉は望めませんが、これはこれでなかなかいいものです。
 今年の紅葉はいいのではないか、と結局毎年思っています。





*2017年11月10日撮影

 そういうわけで、今日は近所の山の紅葉です。
 街の中から眺める山は、電柱や電線やビルのむこうに見えるもの。
 そういうものが写らないように写真が撮れる場所はきわめて少ないのです。
 この写真も電線が写ってしまいました。





*2017年11月10日撮影

 紅葉が美しく見えるかどうかは、光の具合が大きく作用します。
 この写真はなかなかいい感じに光が当たってくれました。





*2017年11月9日撮影

 これもとても良く光がさしました。
 少し前の写真なので、紅葉の色がみずみずしい感じがします。





*2017年11月9日撮影

 やっぱりこのくらいの色の時が一番の見頃のようです。
 もっと鮮やかになるのではないかと日を過ごすと、全体が茶色になってしまいます。

 今年も色づく山を楽しめました。
 あとは雪景色のやってくるのを待つばかりです。

ヤマガラ

2017-11-07 22:16:56 | 

*2017年11月7日撮影

 秋も深まって、会津の鶴ヶ城公園のモミジ類も鮮やかに紅葉しています。
 もう虫の季節は終わって、野鳥の季節に変わります。

 気がつけば、シジュウカラやヤマガラ、ヒガラなどが群れをなしています。
 なかにエナガたちも混じって、忙しく飛び回っています。

 今日はそんなカラ類のなかから、ヤマガラです。
 「カラ」というのは「雀」と書き、小さな小鳥を表しているそうですが、なぜ「カラ」なのかは不明です。
 シジュウカラ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラなどがカラ類です。
 ヤマガラは明るい栗色をした、見た目も可愛い小鳥です。
 羽は灰色、頭と喉が黒くて、配色としてはいいアクセントになっています。





*2017年11月7日撮影

 紅葉のイロハモミジをバックに、ヤマガラのいい姿を撮影できました。
 ヤマガラは昆虫や蜘蛛なども食べますが、特に冬場は木の実が好物です。
 モミジ類の実も食べますが、はじめの写真のように松の実にもやってきます。
 




*2017年10月24日撮影

 松の幹にとまりながら、こちらを見ています。
 口にはなにか木の実のようなものをくわえています。
 ヤマガラは木の実を、樹皮の下や木の根元などに隠して蓄えることが知られています。
 このときも、くわえている実をどこかに隠そうとしていたのかもしれません。

紅葉のツタ

2017-11-06 22:15:15 | 樹木

*2017年11月6日撮影

 11月になりました。
 高い山の上などはもう紅葉の季節を過ぎようとしているようです。
 今年の紅葉はとても美しいという評判です。

 会津の鶴ヶ城公園の樹木も色づいてきました。
 そのなかから今日はツタが紅葉しているのをごらんください。
 最初の写真のツタが張り付いているのは、ケヤキの巨木の幹です。





*2017年11月3日撮影

 次の写真もケヤキの枝に絡まっているツタです。
 ツタの葉は一様に赤くなるのではなく、色々な色が混在するところがとてもいいと思います。
 同じ葉のなかでも、場所によって微妙に色が違っていたりします。
 ツタの葉の紅葉はなかなかの風情です。





*2017年10月24日撮影

 これはケヤキの枝の先の方に取り付いているツタです。
 まだ10月なのに、みごとに真っ赤に色づいています。
 じつはツタの葉は、8月にはもう色づき始めます。
 ツタが新しい葉を広げ始めるのは7月になってから。
 7月8月と枝を伸ばし葉を広げながら、広げた葉はもう落葉の準備を始めるのです。
 なんと忙しいツタですが、刈られたり切られたりしながらも、毎年たくましく伸びてきます。





*2017年10月17日撮影

 さて、最後は石垣のツタです。
 緑の苔とのコントラストが美しいと思います。
 石垣に這うツタは、古いお城の雰囲気を醸し出すいい脇役なのですが、増えすぎるのは困りもの。
 すっかり葉が落ちてから、毎年、駆除に汗が流されます。