さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

シダレヤナギ

2019-03-30 22:12:12 | 樹木

*2019年3月30日撮影

 曇り空の1日でした。寒いです。暖かくなってほしいと願います。
 
 シダレヤナギの枝先が緑色を帯びてきて、葉が出てきたのか花が咲くのかと、いろいろ眺めてみました。
 大きなシダレヤナギの上の方の写真です。枝先が緑色なのは伝わると思います。





*2019年3月30日撮影

 少し近づいて、垂れ下がった枝の薄い緑の色を撮りました。
 柳独特の、美しい緑です。

 石川啄木が
 「やはらかに柳あをめる」
 と歌った気持ちが、この色に込められていると思うのは私だけでしょうか。
 もちろん、シダレヤナギに限らず、春先のヤナギ類は薄い緑色をしています。





*2019年3月30日撮影

 もう少し近づいて、垂れ下がっている緑の中身が少し見えてきます。
 芽があって葉が出てきているように見えます。
 花もあるのでしょうか。





*2019年3月30日撮影

 もっと近づいて、花が咲いているのが見えました。
 葉が開いて、その中から花が咲いています。
 この花はどうも雌花のようです。柳は雌雄別株なのです。





*2019年3月30日撮影

 これは別のシダレヤナギの木です。
 この丸いこぶのようなものは、いわゆる虫こぶだと思うのですが、名前はわかりませんでした。
 虫こぶ、正しくは虫癭(ちゅうえい)といいますが、それぞれ固有の名がついているのです。
 調べ方が悪かったのでしょうが、このシダレヤナギの虫こぶの名前にはたどり着きませんでした。

 このシダレヤナギは、まだ芽が開いておらず、葉も花も出てきていません。
 柳にも個性があるということでしょうか。
 

コゲラ

2019-03-29 22:18:50 | 

*2019年3月29日撮影

 ここ数日は雪がちらついたりして寒い日々が続きました。
 かなり早いと予想される桜の開花も、これでは少し遅くなるのかと思ったら、あまり影響はないようです。
 もう東京では開花しているらしいです。

 桜の木にはよくコゲラがとりついて突ついています。
 今日は、鶴ヶ城天守閣近くの人通りの多いところで、桜の木に穴を開けているコゲラに遭遇しました。
 観光客の年配のご夫婦が気がついて、「あらあら、こんなところに」と奥様が声をあげていました。

 雄のコゲラだと思いますが、これは巣穴にするつもりなのかも。
 はたして、人通りの多いこの場所で、雌の気に入ってもらえるのでしょうか。
 しばらく様子を見ていきたいと思います。





*2019年3月19日撮影

 桜の枝で空を仰いでいるコゲラ。
 日本で一番小さいキツツキであるコゲラは、なかなか可愛い小鳥です。
 桜の木を下の方から上へ向かって走って登りながら、あちこちを突つきます。
 移動がかなり早いので、あっというまに木のてっぺんまで登り、次の木へと飛び移ります。





*2019年2月19日撮影

 これは2月に撮影したコゲラです。
 苔むした桜の枝にとまって、枝を切り落とした跡を突ついていました。
 たぶん虫がいるのだと思います。

ナニワズ

2019-03-27 22:27:18 | 樹木

*2019年3月27日撮影

 今日も良く晴れて暖かい1日でしたが、夕方からは雨模様です。

 道端というより少し暗い林辺に鮮やかな黄色い花が咲いていることがあります。
 ごく小さな樹木で、背の高さは50cmくらい。
 本来は庭木として愛でられているものなのでしょうが、ときに庭を逃げ出すこともあるようです。
 鳥が種を運ぶのでしょうか。
 ナニワズという名前の低木です。
 見た感じは常緑樹のようですが、夏になると落葉するというから変わり者です。





*2019年3月27日撮影

 ナニワズという名の由来はよく分かりませんが、東北や北海道など北の地に咲くことが知られています。
 かわりに関東から南の方には「オニシバリ」というよく似た花が咲きます。
 どちらもジンチョウゲ科の低木で、花の形がジンチョウゲに似ています。
 4弁の花びらのように見えるのは萼片だそうですが、黄色い色が緑の葉の色とよい対比をなしていて、よく映えます。

ジョウビタキ

2019-03-25 22:17:00 | 

*2019年3月25日撮影

 今日は晴れて、暖かい春の日が復活しました。

 今年はジョウビタキをよく見かけます。
 今日出会ったジョウビタキは、枯れたヨシの草むらの中を飛び回っていました。
 ヨシの隙間を通して撮影した、ジョウビタキの雄です。





*2019年3月17日撮影

 先週撮影したジョウビタキのメスです。
 遠くて小さくて、藪の中にいるので、あまりはっきりしない写真になってしまいました。
 雄よりは地味な姿をしていますが、よく見るととても可愛い姿をしています。





*2019年3月16日撮影

 ジョウビタキの雄が、枯れたビロードモウズイカのてっぺんにとまっています。

 ジョウビタキは冬を越すためにやってくる冬鳥で、もうまもなく繁殖のために北の国へ帰るのだと思います。
 こちらでの越冬生活は、群れを作ることなく単独で過ごすようです。
 つがいの相手とカップルで行動する姿もあまり見ません。
 相手を見つけるのは繁殖地へ帰ってからなのでしょうか。





*2019年3月16日撮影

 これも藪の中の雄です。

 ジョウビタキという名の「ヒタキ」は「ヒッヒッ」という鳴き声が火打石の音のようだというわけで「火焚き」なのだとか。
 「ジョウ」というのは「尉」と書き、白髪の老人をあらわす言葉です。
 雄の頭が白銀色をしているので、老人の頭に例えたとされています。
 翼に大きな白斑が目立つところから、「紋付鳥」とも呼ばれます。

雪の中のフキノトウ

2019-03-24 22:13:21 | 草花

*2019年3月24日撮影

 先週後半から急に寒くなって、昨夜というか今日の早朝に雪が降りました。2〜3cm積もりました。
 日中はしだいに晴れて少し気温も上がったので、もうほとんど消えましたが、びっくりです。
 明日からは暖かくなるようですが、また冬へ逆戻りがあるかもしれません。

 フキノトウは2月のころから出始めていて、もう大きくなっているものもあります。
 そんなフキノトウたちが、思わぬ雪に埋もれています。
 今日は、雪の中のフキノトウの景色です。





*2091年3月24日撮影

 フキノトウというのは、フキの花茎です。
 花が終わってから、大きな葉が伸びてきます。
 花と葉が別々の時期に育つ植物はいろいろあって、例えば秋のヒガンバナなどがそうです。





*2019年3月24日撮影

 フキは雌雄異株なので、フキノトウの花は雄花と雌花が別々に咲きます。
 今日撮った雪の中のフキノトウは、なぜか皆雄花のようです。

 雄花のフキノトウは、小さな花が集まったような姿をしていて、黄色っぽい色をしています。
 雌花の場合は、細い糸が集まったような外観をしています。細い糸一本一本が雌花です。白っぽい色をしています。





*2019年3月20日撮影

 おまけの写真は、先週まだ暖かかった日に撮影したフキノトウです。
 これは雌花だと思います。