さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

ヒナアンズタケ

2017-08-03 22:59:16 | 

*2017年8月3日撮影

 どうやら東北地方も梅雨が明けたようです。
 今日は青空が広がって、ずいぶん久しぶりの快晴でした。
 ところがあまり気温は上がりません。朝晩は寒く感じるほど。夏はもう終わってしまったのでしょうか?

 雨がたくさん降ったせいか、木の下にキノコ類が生えています。
 なかでもちょっと変わったキノコのご紹介です。
 小さいけれどとても鮮やかな黄色い色をしていて、地面に張り付くようにまとまって生えています。
 姿かたちはあまり整っていなくて、ちょっと崩れた感じのものが多いのですが、基本的にはキノコの形をしているようです。





*2017年8月2日撮影

 これはヒナアンズタケだと思います。

 アンズタケというのはアンズの香りがするキノコで、フランス料理ではよく使うそうです。
 そのアンズタケの小さいものという意味で、ヒナアンズタケです。
 ヒナアンズタケは、この写真の一番大きいものでも傘の直径は2cmくらいしかありません。
 ヒナアンズタケもアンズタケと同様に食用にできるそうですが、なにぶん小さすぎるので集めるのが大変。
 なので、あまり食べることはないようです。





*2017年8月3日撮影

 これはそれなりに大きく育ったヒナアンズタケ。
 くちゃくちゃになっています。
 アンズタケもヒナアンズタケも同類なのですが、最近になって微量の毒が含まれていることが判明しました。
 きわめて微量なので通常の食用には支障がないそうですが、できれば食べない方がいいということになっています。





*2017年8月2日撮影

 きのう地面に顔を出していたヒナアンズタケです。まだ小さいです。
 今日行って見たら、もうすでに乾燥して半分干物のようになっていました。
 水分が多ければ生えてくるものの、乾燥には弱いようです。見つけたらすぐ取らないと翌日にはダメになっている可能性があります。
 ますます、たくさん採るのは難しいキノコです。

 鮮やかな黄色いつぶつぶが地面に撒き散らされているような景色を眺めて楽しむのがいいようです。

 

エノキタケ

2016-12-13 21:58:51 | 

*2016年12月13日撮影

 いちだんと気温が下がって、真冬です。
 会津の鶴ヶ城のお堀も凍り始めてきました。
 それでもまだ、本格的な雪は降りません。

 そんな真冬にキノコを発見。
 エノキと思われる木に生えていたので、エノキタケではないかと思います。
 エノキタケは冬の寒い時期に生えると聞きました。





*2016年12月13日撮影

 こんなふうに固まって生えています。
 こちらは少し乾燥しているようです。
 野生のエノキタケは、売られているもやしのような白いエノキタケとはまったく違う姿をしています。
 売られているエノキタケの姿は、消費者の好みに合わせて少しずつ改良?を重ねた結果の姿なのだそうです。
 野生のエノキタケももちろん食べられますが、残念なことに手の届くようなところには生えていませんでした。
 

アシボソノボリリュウタケ

2016-09-30 22:09:52 | 

*2016年9月30日撮影

 9月の最終日です。
 始まりの幾日かは別にして、じつによく雨の日が続いた9月でした。
 今日はようやく晴れましたが雲が多くて気温も低く、秋晴れの日々はもう少し先になりそうです。

 今日はたくさんキノコを見つけました。
 キノコは似たようなものが多くてとても見分けがつかないのが実情です。
 ただ変わった姿をしたキノコを発見すると名前が調べやすいし、形の面白さも楽しめます。
 今日出会った変わった姿のキノコはアシボソノボリリュウタケといいます。
 指がクローバーの葉をつまもうとしているような姿です。





*2016年9月30日撮影

 この写真では、カエルの目のように見えなくもありません。
 同じような姿のキノコに、ノボリリュウタケというのがあって「昇り竜」という名が付いています。
 キノコの頭の部分を龍の頭に見立てたわけです。ノボリリュウタケは茎が太いし頭の部分も大きくて見栄えがするので、名前も納得できます。
 そのノボリリュウタケに似ているけれど、茎が細いというので「アシボソ」ノボリリュウタケになりました。
 アシボソの方は頭も単純な形で、龍の頭のようには見えません。





*2016年9月30日撮影

 上の方に2本並んでいて、下の方にも一本姿を見せています。
 真ん中の1本の頭は、キツネの顔のようにも見えます。
 何に見立てるかはいろいろあると思いますが、じつにユニークで可愛い姿です。
 キノコというのは不思議な生き物ですが、こういう変わった姿のキノコはますます不思議です。

カワウソタケ

2016-07-24 21:49:43 | 

*2016年7月24日撮影

 今日も晴れましたが、風が爽やかでした。

 桜の古木に、ふとみるときのこがびっしり生えていてびっくり。
 すこし前までこんなきのこ無かったはずなのに。

 これはカワウソタケというきのこのようです。





*2016年7月24日撮影

 カワウソタケは桜の枯れた樹皮に生えるきのこで、サルノコシカケなどの仲間だそうです。
 どうしてカワウソタケというのかは分かりませんでしたが、このきのこが生えると木の内部が腐ってしまうのだとか。
 桜にとってはきわめて有害なきのことされています。

 たぶん若い桜にこのきのこが生えることはなく、枯れ始めた桜だから生えたのだと思います。
 そしてカワウソタケが桜の命を縮めてしまう。
 命の営みの不思議を考えさせられる、カワウソタケでした。

テングタケ

2015-09-22 22:16:30 | 

*2015年9月22日撮影

 ようやく秋晴れの空が戻ってきました。

 さて今日はめずらしくキノコです。
 キノコ類は好きでたくさん写真も撮るのですが、名前を特定することができません。
 キノコはじつに難しい。

 でも特徴が一目で分かるようなキノコも中にはあります。
 このテングタケもそうです。丸い傘に白いつぶつぶがついた幼菌は特に分かりやすいと思います。
 これを見たらチョコレート菓子を連想したりして食べたくなってしまいますが、食べるのは厳禁。猛毒です。





*2015年9月22日撮影

 大きく育ったテングタケ。
 じつは針葉樹林に生える大型のテングタケは、イボテングタケという別種であるということになっています。
 このテングタケも松の木の下に生えているし、直径20cmはあろうかという特大なので、イボテングタケなのかもしれません。





*2015年9月22日撮影

 大きいテングタケの下に可愛い幼菌。
 親子というのはあたらないと分かりつつも、なんとなく微笑ましく思ってしまいます。
 人間はどうも、何を見ても擬人化して自分に引きつけて物を考えるくせがあって困りものです。