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般若心経の解説25、"無智亦無得"

2016-05-06 17:35:25 | 般若心経
🍀般若心経の解説🍀25


🌸🌸「無智亦無得(むちやくむとく)」🌸🌸


「智も無く、また得も無し」

一見👀して、読者の皆さまは

「智慧もなく、所得も無かったら、

どうして、まともに生きてゆくことができるのかしら☁️☁️」

と思われることでしょう。

一般的には「無智」とは愚か😭ということであり、

「無得」とは収入💰がまるでないことを意味🍀します。

しかし、「般若心経」は、

そういうことをいっているのではなさそうです。😄

やはり、空☁️の究極の立場からいっていることは明らかです。☀️

前に

「不生不滅・不垢不浄・不増不減」
の「六不」を学びましたね。🌸

この対立概念をもとに、否定しあう考え方に立てば、

さしずめここでは
「無智無愚・無得無失」の「四不」が想定🌸できそうです。

そして、

ここから、「無智無得」の四文字が導き出せます。🎵

しかしながら、

これではあまりに数学的ですし、理論的にすぎます。😄

あるいは哲学的にすぎるのではないかという方もおられましょう。☀️

より宗教的に、実践的に考えてみましょう。

江戸時代に、越後(現在の新潟県)に生きた良寛🌸というお坊さんがいましたね。

子供らと 手まりつきつつ この里に 遊ぶ春日は 暮れずともよし

と詠って、里の子たちとよく手毬(てまり)遊びに興じた、あの良寛さんをご存知の方も多いでしょう。😄🎵

良寛さんは、22歳から34歳まで備中(岡山県)の玉島(たましま)の円通寺(えんつうじ)で国仙(こうせん)という和尚さん☀️について禅の修行⚡️に励みました。

そして33歳のときに、師の国仙和尚は、

良や愚なるが如く 道(みち)転(うたた)寛(ひろ)し

騰々(とうとう)任運(にんうん) 誰か看(み)るを得ん

という詩🍀を与えて、かれのさとりを証明しました。☀️

良寛は愚か者のように見えるが、

そのさとるところは寛やか🌸なものでものがある。

外見は、うすぼんやりして、運まかせに見えるので、

かれがさとったとは誰も看れないほど、

の意味でしょうか。😄


智慧☀️ぶらず、さとりを得たとも思わない、

この良寛さん🌸の生き方こそ、

まさに「無智亦無得」の風光☁️といえましょう。😄💕


(「あなただけの般若心経」より)