衆知を集めた全員経営

🌸🌸衆知を集めた全員経営🌸🌸


軍隊はすべて命令によって動く。

ところが企業は衆知でないといかん。

一人の知恵というのは、大したことない。

「いつも、わしが、多くの人の知恵を集めんといかんということを、言っておるけどね。

けど、まあ、これは、わしの専売特許でもなんでもない。

もともと日本人は、こういう、衆知を集める国民なんやな。

きのうの夜な、ある人からもらった本を、読んどったんやけど、そういうことが書いてあるんや。

神話にも書いてあるそうや。

イザナギ、イザナミという神さんの間に、子どもがうまくできん。

で、どうするかというとね、

その神さんが2人して、天つ神々のところへ相談に行く。

どうしたらいいんかと。

そうするとな、面白いことに、

天つ神々が、占いをするんや。

占いをするということは、

神様たちが、また、誰かに相談しておるということやわな。

結局、日本の神様には、究極の神様が、存在しないという、そういうことらしいけど、

このことは、日本では、

多くの人たちが知恵を集めて、事を決めていくということを言っておることにもなるな。

また、八百万（やおよろず）の神々の共同生活が、古事記に書かれているそうやけど、

神さんたちが、つねに衆議によってというか、神さんたちの知恵を集め相談しつつ、物事を決め、取り行っている。

天照大神は最高位の神さんやろ。

けれども、専断、専行しておらんわね。

こういう傾向は、日本人が、

なにかを行う場合は、いつも衆知を集めてやってきたことを示しておるのではないかと思うな。

仏教を入れるときもな、これを取り入れるべきかどうかは、

自分ひとりで決めるわけにはいかんと、

時の天皇さんが考えて、人々に是非をはかっておるわね。

いろいろなこともあったけど、そこで初めて、仏教を取り入れておる。


（松下幸之助）

般若心経の解説32、"遠離一切顛倒夢想"

🍀般若心経の解説🍀32


🌸🌸「遠離一切顛倒夢想（おんりいっさいてんどうむそう）」🌸🌸


「一切（いっさい）の顛倒（てんどう）夢想（むそう）を遠離（おんり）して」

と読み下し、

次の「涅槃を究竟する」にかかります。

私たちは、つい目先のことにとらわれて行動しがちです。😵

お金💰が喉から手が出るほど欲しいときに、

目の前に札束💴💴を積まれれば、受け取ってよいかわるいか、

よく判断もしないで、つい懐に入れてしまいます。😏

今、そのような政治家たちが新聞などのマスコミをにぎわしていますね。📰

是を非となし、非があることを是とを見直すことが「顛倒🌸（てんどう）」です。

それは、あたかも夢💤で見たできごとにたとえられます。

夢はときに「正夢」となって、現実🌸に現れることもありますが、

おおむね非現実的で、むなしいものです。☁️☁️🎵

この八文字は、すべてのさかさまな、誤った考えは、

夢💤のごとくむなしいものであり、
遠く離れるべきである、

ほどの意味に理解してください。😄🎵⚡️


ここでは、「顛倒（てんどう）」という意味が、キーワードです。

私たちは「本末転倒」という言葉🍀を、よく口にしますね。

根本の大切なこと☀️を、枝末のつまらないこと、と取り違えることの意味で。🌸

「法句経」は、「顛倒」ということを次のようにわかりやすく説いています。

まことではないもの😵を、まこと🌟であると見なし、

まことであるもの🌟を、まことではない😵と見なす人々は、

あやまった思い🌀にとらわれて、

ついに真実に達しない。😵


例えば、「愛❤️」について考えてみましょう。

愛❤️の典型的なものは、

一般には恋しあっている男女の愛情💞であると考えられていますね。

しかし、愛❤️はそれが激しけ🔥れば激しい🔥ほど、

純粋✨であれば純粋✨であるほど、

一見尊く👑美しく👒見えます。💖

が、
また危険⚠️と悲しさ😢をも内包しています。💔

それは、相手への強い執著（着）と独占欲がはたらいているからです。✊

愛が破れたとき、
ひとは嘆き😤悲しみ😢、憂い😰まどい😩います。

愛❤️は裏切られたとき、激しい🔥憎しみ😠にすら変わります。

「慈悲（じひ）🌸」にはそういうことはありません。

見返りを期待しない、愛❤️を超えた「絶対的な愛💖」が、慈悲🌸だからです。


（「あなただけの般若心経」より）