hideyukiさんの、令和もみんなガンバってますね!笑み字も!Webにも愛と光を!

日々の楽しい話、成長の糧などを綴ります。
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(^_^)私はとっても普通の人です。

監督の心②

2017-02-14 14:19:04 | お話
監督の心②


(そういったお考えは、いつ頃からお持ちでしたか?)

🔹監督就任当時からありました。

そもそも球団側から監督就任の話を初めていただいた時なんていうのはほんとに驚きだったので、

「僕でいいんですか」って何度も言っていました(笑)。

というのも、現役引退後は主に解説者として21年やってきましたけど、

監督になりたいという気持ちもなければ、

できるなんてことも思っていませんでした。

ですから、

誰よりも野球を愛し、

誰よりも選手のために尽くすという、

その思いだけを強く持ってやることをしかできない

と球団側にお伝えしたところ、

それでいいと言ってもらえたので、

それだけは絶対にやり尽くそうと思ってやってきました。

(ではそれが栗山監督の監督としての原点ですね)

🔹選手が少しでも成長するためには、こちらは10倍も20倍も努力しなきゃいけないことは分かっていたので、

それができてきたかというと難しい質問になっちゃいますけど、

1年目からその意識だけは持ってやってきました。

ただその成長ということに関して、野球のことや過去の監督さんのことについては解説者の頃から勉強してきたつもりでしたけど、

本当の答えはそこじゃないと思っていました。

(どういうことでしょうか)

🔹もっと視野を広げて物事を見た時に、組織を活かしたり人の心を掴める人になるためのヒントは、

歴史の中にいっぱい隠れているはずではないかと。

野球の監督だからって野球のことだけに限定して学ぶんじゃなくて、

もっと広く勉強することで人間的に成長すれば、

結果は必ずついてくると思ってやってきました。

だから僕は古典からも学ぶんです。

古典というのは、ある意味データですよね。

それも長い歴史を経る中で、

こういう人が、
こんなことをやったら、
こんなふうになりました、

ということが積み重なってきたものを、

凝縮しているだけの話だと思うんですよ。

当然くだらないものは消えていたはずなので、

今も残っている古典はデータとして正しいものだけだということになる。

だからこそ、そこから学べばいいわけです。

先ほど井原さんのことに触れましたけど、

これは自慢じゃありませんが、日本人の中で僕が1番井原さんのCDを聞いているんじゃないかと思います。

CD自体は10年前くらいから聴いていましたけど、監督になってからの5年間は車の中で毎日聴いています。

(毎日ですか)

🔹全部で50時間分くらいのCDを車に載せていて、

それをただひたすら繰り返し流しているだけなのですが、もうほとんど暗記しています(笑)。

もちろん『人の用い方』や『社長の帝王学』といった井原さんの本も何度も読み返して、自分なりにそれをノートに写したりもしてきました。

(監督になられる前からそういう勉強されていたと)

🔹ただ、こういった学びが本当に必要だなと思ったのは、やはり監督になってからですね。

1つの組織を預けられたことで初めて理解できることもありました。

それに今でもCDを聴く度に引っかかるところが違いますね。


(それは監督ご自身の心境の深まりから来るのでしょうか)

🔹その時のチーム状況とか、いろいろあると思います。

残念ながら井原さんにお会いしたことはありませんが、

間違いなく僕の師匠ですよ。

会ったこともない人間にそんなこと言われて迷惑がられるかもしれませんけど、

人間としての生き方や考え方について井原さんから学んだことは本当に多いですね。


(「致知」3月号 栗山監督インタビューより)

寅亭

2017-02-13 22:28:47 | 日記
今日は、時間をつくって、
焼き肉「寅亭」へ行ってきました。

先日、店長が、こちらのお店にいらっしゃいまして、お話をしました。

そのとき、顔晴ってやってる様子がまざまざと伝わってきましたので、ぜひ一度はお店に行きたと思ってました。

ちょうどタイミングよく、本日行くことができました。(^_^)






どれも美味しいく、最高でした。
また、行きた店です。(^_^)

監督の心①

2017-02-13 14:24:45 | お話
監督の心①

日本ハムファイターズ栗山監督インタビュー


(昨年は日本シリーズで広島東洋カープを降し、監督就任5年目にして初の日本一、おめでとうございます)

🔹ありがとうございます。

(シーズンを終えて、いまのご心境はいかがですか?)

🔹正直なところ、心配なことばかりですね。

というのも、日本一という頂(いただき)に立った時に見えてきた景色というのが

想像していたものと全然違っていて、

野球で勝つために必要なことや、

いまのチームに足りないものといったことばかりだったんですよ。

(つまり課題がより明確になったということでしょうか)

🔹ええ。我われは日本一になりましたが、

日本一のチームになったわけではありませんからね。

そんなわけで日本シリーズが終わった時点では、精も根も尽き果てヘトヘトになっていたはずなのに、

2日もするともう野球のことをばかりを考えていた(笑)。

日本一なれたことで確かにホッとしましたけど、

優勝の喜びというのを味わったとすれば、その一瞬だけでしたね。

(喜びは一瞬だけだと)

🔹日本シリーズで勝ち切った後のインタビューが非常に冷静だったとよく言われるんですけど、

僕は試合に勝って嬉しいというわけじゃないんですよ。

それよりも、例えば日本シリーズ第5戦で西川遥輝(はるき)が9回裏にサヨナラ満塁ホームランを打ちましたよね。

遥輝にはそれこそ超一流選手になってもらいたくて、シーズン中は登録抹消という荒療治をしたこともありました。

もともと能力の高い選手なだけに、何とか遥輝らしくなってほしいという思いがずっとあったんです。

それがようやくシーズン終盤になって結果を出すようになって、

ここぞというところで打ってくれた。

その日の勝利監督インタビューで少し涙ぐんでしまったのは、

遥輝が頑張ってきたことを野球の神様が見ていてくれたんだなって思ったからなんです。

(常に選手の成長を見ておられるわけですね)

🔹この選手はこんなふうに成長するんだっていうイメージは常に持っています。

もしくは、こういう野球ができるはずだって。

もともとプロの世界に入ってきた選手には、皆ものすごい能力がありますからね。

でも例えば調子が悪いとか、何らかの理由でそれができない。

僕はキラキラするっていう表現を使うんですけど、

グランドの中で自分らしくプレーできている選手というのはキラキラして輝いています。

その姿にファンの人たちは憧れを持ち、子供たちは夢を持つ。

だから僕の役割は、選手たちをそういう存在にしてあげることであって、

選手全員が自分らしくプレーできれば自ずと優勝できると思ってやってきました。

(ペナントレースでは、首位を独走していた福岡ソフトバンクホークスとのゲーム差11.5を覆しての見事な優勝でした)

🔹シーズン中ずっと大切にしてきたのが、

「真に信ずれば、知恵が生まれる」

と言う、僕が尊敬する経営評論家で、古典にも造詣の深い井原隆一さんの言葉でした。

特にシーズン前半は苦しい戦いが続きましたけど、

そんな状況にあっても、

「優勝できたらいいな」

と思っているのと、

「絶対に優勝するんだ」

と信じているのとでは、考えるプロセスが全く違ってきます。

自分はいまどんな手を打てばいいのか、

何をしなければいけないのかという具体的な知恵や発想というのは、

やはり本気で「優勝するんだ」という強い思いがなければ生まれてきません。

去年のペナントレースに関していえば、本当によく考えました。

そうやって導き出した采配が当たる度に、あぁ、まさに井原さんの言っているとおりだな、と感じていました。

(特に印象に残っている試合はありますか?)

🔹優勝したチームには、必ず一つや二つはミラクルな勝利があると言われていますが、

去年に関しては結構多くありました。

その中から1つ挙げるとすれば、大谷翔平が投げてリーグ優勝を決めた試合ですね。

残り2試合で優勝マジック1という状況で、

ここまで来たら勝ち切らなきゃ意味がないと思っていたのですが、

その勝ち切るということがいかに難しいことかも実感していました。

試合に臨むにあたって、最も悩んだのが、

打撃力も期待できる翔平を打席にも立たせるのか、

それともピッチャーに専念させるかでした。

その時も「きょうは必ず勝つ」という前提のもと考えに考えた末に頭に浮かんできたのが、

「翔平が0点に抑えれば勝つ」という具体的なイメージでした。

それでその日は、ピッチャー1本に専念させたんですよ。

(大谷選手はその試合で、相手チームを完全に抑えましたね)

あの日の翔平のピッチングは神憑っていたという人もいますけど、

よくあの状況の中で被安打1で完封してくれました。

やはり歴史というのは勝者のものでしかなくて、いくらいい戦いをしても敗者の歴史はありません。

それだけに選手たちが必死になって頑張ってきたことを優勝という形で残してあげられたのは、すごく嬉しかったですね。


(来年に向けて、いま何が1番必要だとお考えですか?)

🔹それは監督である僕が成長することです。

いまも選手たちが次のシーズンに向けてトレーニングしていますが、

僕にとってのトレーニングは勉強することなので、まずそれをしっかりやる。

僕が少しでも人として成長すれば、

選手たちが成長のきっかけを摑めるために、何をしてあげればよいかという判断を、間違わずに済むと思うんですよ。

もちろんチームに足りないものはいっぱいありますけど、

自分の中に足りないものもまだいっぱいありますからね。


(「致知」3月号 栗山監督インタビューより)



情熱を持って生きることを発見するために

2017-02-12 15:50:17 | お話
🍀🍀情熱を持って生きることを発見するために🍀🍀


情熱に従っていきたいと思うのに、

まだ「これだ」と思うものが見つかっていない人は、

最初の最初から、始める必要がある。

「発見」だ。

自分自身に簡単な質問をしてみよう。(5つ)

・私はどんなことを考えるのが好きだろう?

・いつのまにか、よく考えているのはどんなこと?

・私が本当に大切に思ってるのはどんなこと?

・私にとって最も重要なことは?

・何をしているときが1番楽しい?

・これだけは耐えられないと思うことは?


答えが、なかなか見つからないときは、

職業的な興味が芽生え始める10代の頃の自分を思い出してみよう。

次は、
ぼんやりとした方向性が見えてきたら、

少しでも興味があることを積極的に試すこと。

外の世界に出て行き、行動を起こすのだ。

「卒業しても、なにをやったらいいかわからない」

などと嘆いている学生たちには、私は発破(ハッパ)をかける。

「実験だと思ってやってみなさい!

何だって、やってみなければわからないのよ!」

その
興味の探求に乗り出した段階では、

いくつかの経験則がある。

ウィル・ショーツのエッセイ

「『ニューヨーク・タイムズ』のクロスワードパズルの解き方」

から引用しよう。(3つ)

・「まずは好き嫌いをはっきりさせて、そこから積み上げていこう。

自分の興味があることが、はっきりとわからなくても、

生活費を稼ぐ手段として

『これだけはやりたくない』

とう仕事もあれば、

『これならよさそうだ』

という仕事もあるはずだ。

そこから始めよう」


・「とりあえずいいと思ったことをやってみる。

本当に興味があることが見つかるまでは、

ある程度、試行錯誤するのはやむを得ないことだ。

クロスワードパズルの『答え』とはちがって、

自分が打ち込んでみたいと思うことは、たった1つとは限らない。

それどころか、きっと、いくつもあるはずだ。

『唯一の正解』や『最高の目標』を見つけてようなどと思わずに、

なんとなくよさそうだと思える方向性を見つけるだけでいい。

何でも実際にやってみて、しばらく続けてみなければ、

自分に合ってるかどうかなんて、わからないものだ」


・「うまくいかなかった場合は、取り消したってかまわない。

いつかは自分にとって最重要の目標を選んで、
消えないインクで書き記す日がやってくる。

でも確信が持てるまでは、鉛筆書きにしておこう」


そして、

自分がなにをしているときが1番楽しいか、すでにわかっている場合は、

興味を掘り下げていく必要がある。

「発見」の次は、「発展」の時期だ。

興味を持ち続けるためには、

さらに興味が湧くような機会が何度も必要であることを、

忘れないようにしよう。

そういう機会を自分で積極的につくること。

それには、粘り強さも必要だ。

興味を掘り下げるには、時間がかかる。

つねに疑問を持って答えを探そう。

答えが見つかると、さらに多くの疑問へとつながっていく。

どんどん掘り下げていこう。

自分と同じ興味を持っている仲間を探そう。

力強く励ましてくれるメンターと近づきになろう。


年齢に関係なく、「学習者」としてのあなたは、

ますます積極的になり、知識も増えていく。

1つのことに長年打ち込んでいると、

経験による知識や専門知識が増えるとともに、

自信が増すし、ますます好奇心旺盛になっていく。


最後に、

好きなことを何年か続けているのに、
本腰を入れて打ち込む覚悟ができていない場合は、

「興味をさらに深めることができるかどうか」

を見極めよ。

脳はら目新しいものを求める。

だから新しいことをやってみたくなるのも当然で、
理にかなったことかもしれない。

だからこそ、

どんなことであれ、

何年もかけてじっくりと取り組もうと思ったら、

熱烈な愛好家にしかわからないような

「ニュアンス」を味わえるようになる必要がある。


心理学者のウィリアム・ジェイムズはこう語っている。

「新しいものに古いものを見出したとき、人は注意を引かれる。

あるいは、古きものに、さりげない新しさを見出したときに」


要するに、

「情熱に従って生きよ」というのは、
なかなかよいアドバイスなのだ。

しかし、

おそらく、もっと役に立つのは、

それ以前に、いま書いたように情熱を育む方法を理解することだ。


(「GRIT やり抜く」アンジェラ・ダックワースさんより)