横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

バチカン美術館

2011-07-02 19:08:26 | 絵画・音楽・文学

一度は行ってみたい、何度でも行ってみたい美術館シリーズを1週間続けましたが、美術史を良く知らないで、不正確なことも書いていると思います。お許しください。

シリーズの最後を何で締めくくろうか迷いました。

一級の美術館ができるのには理由があります。その地が、その時代の権力や経済の中心地であることです。芸術家たちが集まり、また世界中の宝を、奪ったり買ったりして、集めます。フランスのルーヴルしかり、大英帝国の大英博物館しかり、アメリカのメトロポリタン美術館しかり、スペイン・ハプスブルク家のプラド美術館しかりです。

ロシア帝国のエルミタージュ美術館か、ウイーン・ハプスブルク家の美術史美術館か、迷いましたが、バチカンを選びました。歴代ローマ教皇の収集品を展示する美術館です。フィレンツェのメディチ家が衰えたあと、ルネサンスの中心はローマに移りました。

ここでの主役はミケランジェロとラファエロです。ミケランジェロはシスティーナ大聖堂の天井画(天地創造)を依頼され、ラファエロは署名の間(アテナイの学堂)などを依頼され、ふたりは同時期にバチカンで仕事をしました。年齢も10歳も違わないのですが、バチカン美術館入り口にあるふたりの像が、ミケランジェロが白いひげの老人で、ラファエロが若者の姿なのは、ミケランジェロが長寿(88歳)で、ラファエロが若くして(37歳)亡くなったからでしょう。

ミケランジェロの天地創造は凄いです。圧倒されます。サン・ピエトロ大聖堂では、ピエタ像も見ることができます。

ラファエロはローマで数々の大作を描きましましたが、私は個人的には、若いころ、フィレンツェ時代の一連の聖母像の方が好きです。

 

 

若いころは、ゴッホが一番好きで、ルノワールやモネを好きになったのは、かなりあとです。印象派の時代がモネの”印象、日の出”の1872年頃からだとすれば、日本では明治4年です。パリでは、その前年1871年、パリコミューンで蜂起した市民ら3万人が殺害されたばかりの年です。今から見れば、かなり昔なのですが、印象派の絵は、現在でも魅力を失っていません。しかし、印象派とは対極にある新古典主義のアングルもきらいではないのです。

イタリアルネサンスのダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロは天才です。他にもフィリッポ・リッピ、ボッティチェリ、ティチィアーノらがいます。15世紀後半から16世紀前半は、日本は戦国時代です。

最近になって、北方絵画の凄さも分かってきました。ピーテル・ブリューゲル、ヤン・ファン・エイク、ヒエロニムス・ボッス、ファン・デル・ウエィデンらです。

ピカソも天才です。ルソーも好きです。他にも好きな画家がいます。なかなか海外を訪れることはできないのですが、機会があれば行ってみたい美術館はたくさんあります。

コメント
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