第1作からすべて見ていますが、主演の子供たちの成長とともに、物語も映画も進化し、子供向けの映画では全くなくなっていました。原作に忠実な映画化ですが、原作(と言っても日本語訳)より整理され、原作にはあったユーモアは、かなり取り去られていました。軽いユーモアはもう不釣り合いなほど、重く深いストーリーでした。
余談ですが、実は少しでも早く続きが読みたくて、英語版を買ったこともあるのですが、いつも読み始めてすぐ挫折しています。学術論文は決まり切った単語しか出てこないので比較的読みやすいのですが、小説は知らない単語続出です。ハリー・ポッターを数日で読破できるあざみ野棒屋先生がうらやましい。
出演者は、ほとんど第1作から変わりません。8作も続くシリーズ自体が珍しいのですが、子役がそのまま役者として成長するとは限らないのに、主演の3人はもちろん、他の生徒たちも同じ出演者が、映画とともに大人になっています。そんなシリーズはこれまでなかったし、これからもないでしょう。変わったのは、亡くなったリチャード・ハリスのダンブルドア校長ぐらいでしょうか。
英国人名優総出演のような、本シリーズです。マギー・スミス、レイフ・ファインズ、ジョン・ハート、ヘレナ・ボナム・カーター。今作では、1作目からの登場人物が、特別出演的(まさかCG?)にですが、ほぼ全員出ていたのも、凄いことです。ゲイリー・オールドマン、エマ・トンプソンは一瞬の出演です。シリーズ初登場の女優さんとしては、ケーリー・マクドナルドがいます。