次世代発生までの期間
昨年生まれたインビタビリスツヤクワガタ(以下インビタビリス)が羽化し
蛹室から自力脱出を始めました。
今回は飼育下でインビタビリスが羽化して産卵し、幼虫が育ち
やがて新成虫がマット上に現れるまでのあらまし記事です。
*使用したマットは 「難関種マットの作り方」をご参照ください
↓ 2022年5月26日セット〜初秋に掘出し
↓ 初齢~終齢初期まで
↓ 2齢幼虫5頭を手元に残して飼育開始(2022.11.23)
↓ プラケース中で5頭まとめ飼い
飼育下におけるインビタビリスの繁殖サイクルは以下のようになりました。
1サイクル観察期間:2022年3月25日〜2023年9月3日
管理温度:冬季15度前後・夏期25度前後
親虫の羽化日:オス2022年3月25日(蛹室小窓で確認)・メス2022年5月(自力脱出)
産卵セット:2022年5月26日、産卵はそれ以降
卵〜幼虫期間:約11〜12か月(*蛹室入場までの期間)
*蛹室入場の補足:インビタビリスやブルークツヤクワガタ等の場合
蛹室作成は外部坑道整備等と並行して行われるため、幼虫は蛹室と坑道を行き来します。
やがて幼虫は蛹室に入り込み、出入口を塞ぎます。
このタイミングを私は「蛹室入場」と呼んでおり
実際の蛹室完成はどの時点にあるか知りません。
また、蛹室入場直近の幼虫には以前のような体の張りは感じません)
前蛹〜羽化〜蛹室脱出までの期間:3ヶ月半〜4ヶ月程度
(蛹室入場は2023年5月12日あたりから始まり、脱出は9月1日〜3日に確認)
以上が大まかな成長ステージです。
これらの数値は環境によって変わるかもしれませんが
要約すると、卵から羽化までは14ヶ月ほど
テネラルを経て蛹室から出てくるまでなら16ヶ月ほどです。
それらが実際に産卵に至るにはもう少し時間がかかります。
↓ 2023.9.3 理想の自力脱出
↓ メスも自力脱出 2023.9.3
9月3日現在、5頭のうち2オス1メスが蛹室から出てきました。
低栄養マットでどれも小ぶりですが、自力脱出のため健全で成熟度も高いと思います。
蛹室に残る2頭も数日の間に出てくると思われます。
↓ pカップにて個別管理 右二つは未脱出
私の飼育下でのインビタビリスの繫殖サイクルはだいたい18ヶ月毎(1年半)です。
このまま繁殖を続けると再来年(2025年)の春頃に次世代の発生が予測されますが
いつまでたっても小型なので、そろそろ大きな個体も見たいですね。