2022年6月25日のこと
予定している灯火場所までは2時間半ほどかかります。
少し早めに家を出て、Tさんと近くの雑木林に向かいました。
狙いはネブトクワガタです。
この林では「虫よけスプレー」をふんだんに使用しても蚊に刺されます。
薬液のかからなかった極僅かなスペースを蚊は感知することができます。
林に入るといきなりカナブンのお出迎えがあり
子供のころから見てきた夏の光景が嬉しくなります。
樹液の出るクヌギの根元を探すと出てくるのはネブトクワガタです。
かつてこの林にはミヤマクワガタがたくさんいたのですが
いつのまにか発見できなくなりました。
現在の勢力は、ネブトクワガタ・スジクワガタ・コクワガタの順です。
また、カナブンの姿も確実に減りました。
↓ 頭を突っ込んでいるのはスジクワガタのオス
↓ ネブトの餌場は、ヘドロめいた発酵臭がしていた
↓ 樹液が地面にしみこみ、その中からネブトが出てくる
↓ 土中にいたオス
根元にある洞を覗くとメスの姿と立派な大アゴが見えます。
狙うは30㎜超えですが、ごそごそしているうちに奥の方に逃げられてしまいました。
少ないメスを力で囲うオスはそれなりのサイズがあるはずです。
「逃がした獲物は大きかった!」としときます。
↓ 深い洞の中で立派な大アゴが見え隠れ
↓ 洞の上には幹を這う小型のオス
↓ 発酵の深い樹液にはオオセンチもやってくる
↓ 腹面もニジイロみたいできれい
30分ほどの探索でオスは10頭以上見つかりましたが、メスは1頭のみでした。
ネブトクワガタは後食前でも産卵するらしいので
そういうことでしょうか。
↓ 大型のメスが1頭発見できた(15㎜後半)
↓ スジクワガタ 33㎜up
↓ ネブトの最大は21㎜upでした
今年もこの林でネブトクワガタは繫栄していました。
竹藪・じめじめしている・それはそれは蚊が多い、そしてお墓。
市内のこういう場所、人には人気ありませんが
ネブトには人気があります。