クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

PC版テンプレート画像は
朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

ゴホンダイコク飛来

2015-09-13 12:22:53 | コガネムシなど

昨日、友人Tさんと二人で県北部へ高山性クワガタを探しに行ってきました。


天候:おおよそ晴れ、平地の気温:27度前後

標高:300~850m位まで





林道沿い

目指した山はアカアシクワガタ・ヒメオオクワガタの

*古い記録があるところです。
(1988年 アカアシクワガタ・ヒメオオクワガタ(文献有))

その山塊にある二つの主林道と

その枝分かれルートも見てきました。

また、余った時間を利用して近隣の山にも入ってみましたが

結果はゼロ。

この辺りの山はそれなりにブナ帯もあるのですが

アカアシやヒメオオが好むヤナギ類や

ヤシャブシなどは殆ど見つからず、

県下の他産地とは植物相が少し異なるように感じました。

また、標高も もう少し欲しいところです。


↓ 林道沿いはなぜかこの木が大繁栄


北斜面、既に赤くなりつつある木もありました。


↓ 最初のコースでは広大な範囲で自然林が伐採がされていました。





途中、蝶屋さんと出逢い”そそられて”網を振ってみました。

キチョウらしき小さな蝶(撮影後その場でリリース)




そして、16時過ぎまでいくつかの林道を見て回りルッキング終了。


ライトトラップ

軽く夕食を済ませ、しばし休息

次は、夕刻を待って谷筋周辺に棲む昆虫をライトで集めてみます。





↓ 捕虫網にも光を当てて集虫!



この日は薄暗いうちから 

おびただし数の羽アリが飛んできました。

そして、次第に飛来する虫は大きくなっていきます。

↓ お決まりのオオミズアオ



昨日は気温もさほど低くなく、曇り空

天候としてはまあまあの条件だと思ったのですが

クワガタの飛来はありませんでした。


代わりに(?)ゴホンダイコクが1オス・4メス飛来



小さな糞虫ですがオスは立派な角を有しており

見ごたえがあります。




他には、蛾・シデムシ・カマキリ・ガガンボ・ハンミョウ‥・

そして、大型のカメムシ2頭(緑系)。

「あれっ、このカメムシ初めて見る!」

躊躇なくカメムシを掴むTさん。


そんなわけでカメムシとゴホンダイコクは

過去に環境調査会社で働いていたことのある

友人のドイツ箱行きです。

時刻は8時半を回り、この日のライトトラップは終了です。


昨日は残念ながらクワガタの姿を見ることは出来ませんでしたが

日中には寄り道をして ものすごいカツラの木も見ることができ 

楽しい1日になりました。

Tさん 長時間の運転お疲れ様でした。


おまけ

↓ 国の天然記念物 大カツラ 


巨大です!






オオセンチコガネ

2015-08-13 14:01:04 | コガネムシなど

庭でオオセンチコガネの死骸を二つ見つけました。









長らく庭では見ることのなかったオオセンチですが 

先日のばななの株分けで使用した肥料の匂いにつられて

やってきたものと思われます。


↓ 赤紫を帯びた個体です。


もう一つは、やや小ぶりで鮮やかなグリーンでした。





このコガネは、大変綺麗な色をしており

発見するたびに画像を残したくなります。










アナログ写真を振り返る・テナガコガネ

2014-12-14 12:24:16 | コガネムシなど

今日、昆虫関連の写真箱を少し整理しました。

写真といってもデジタルではなくアナログ

「ネガ」の方でそのほとんどは野外と飼育、昆虫関連です。




こういう感じの束がいくつかあり、すこし驚いています。




見るだけでも結構時間がかかり

また 懐かしく思うものも沢山出てきました。

素人撮りなのでまともなものは少ないですが

これから少しずつ載せてみます。

掲載は、元の写真そのものを携帯

もしくはデジカメで撮りますので

不自然なテカリや、見づらいものもあります。


こちらはヤンソニー(ヤンソン)テナガコガネ、規制種です。

規制以前に生体の輸入もできないはずの種が 

過去には市場流通していた事実があり

当時は容易に手に入りました。

私はその頃に外国のテナガを飼育したことがあり

以下はその時の写真です。

ご意見もあろうかと思いますが、当時をそのまま載せます。


終齢幼虫・1



終齢幼虫・2


幼虫の糞は細長く、片方の先端部に”くぼみ”がありました。



メスの蛹・1



メスの蛹・2



メスの羽化・1



メスの羽化・2 羽化した個体に未練を残しながら〆ました。



こちらはタイワンテナガコガネのオス・1(標本入手)





以上 アナログ写真からの抜粋でした。


テナガコガネを食べる

2014-10-26 21:56:55 | コガネムシなど

画像はタイワンのテナガコガネオスの胸部と前脚です。




食べられました。

犯人は、カツオブシ虫。 

標本を食べる小さな甲虫です。




過去に現地友人からもらったものを
 
一時管理のつもりでボール箱の標本ケースに入れていたのです。

今日、久しぶりに見て見ると何とも無残な姿に!


↓ メスもやられました。



一緒にストックした他の標本もやられました・・・ん~この箱では・・・


台湾ではこのテナガコガネは保護動物に指定されており

採集・飼育は禁止、違反者には厳しい処分が待っています。

日本でいうところの「特別天然記念物」みたいな感じです。

生息数そのものは、過去に2度現地に行った時の率直な感想と

現地友人らの見解から判断して

決して少なくないと私は認識しています。

北部の山間部街灯で2頭のメスを見たとき

独特な臭いと鋭いトゲ、そして意気のよさに野生の力を感じました。

タイワンテナガコガネの幼虫は、ビロー(ビンロー)と呼ばれる

ヤシの仲間の木の腐食蓄積したところで発見されたりするそうです。


↓こちらは作りが雑フィギア×



テナガコガネの仲間は日本にも分布しています。

沖縄本島北部の原生林に棲む「ヤンバルテナガコガネ」です。

オスの前脚の発達具合を他のテナガと比較すると

ヤンバルテナガの前脚は、一番発達が悪いともいわれており

古いタイプのテナガなのかもしれません。


右側 ヤンバルテナガコガネ(フィギア)




↓ ヤンバルテナガコガネ(フィギア)


こちらは日本の特別天然記念物に指定されており

フィギアしか持てません。



手の長さも含めたオスの体長は

カブト虫を上回ります。




*最近、テナガコガネの幼虫ではないかと推察できるものをオークションで見ました。

長らく目にすることがなかったので驚きです。


センチコガネ

2014-10-12 22:55:08 | コガネムシなど

愛犬のすぐそばでセンチコガネを見つけました。





毎年オオセンチコガネは見るのですが

センチコガネを見ることはめったにありません。




多分犬の糞の臭いに誘われて飛来してくるのだと思います。


上から見ると黒系に見えますが

裏返すと綺麗な金属光沢の青紫です。





触ると シューシューと威嚇音を発したり

後脚を伸ばして硬直し、防衛行動をとります。



ひっくりかえったセンチコガネは上手に起き上がり

おもむろに 歩き出しました。