攻撃直前の行動
一部のマルバネの仲間は交尾のあとでメスを激しく攻撃し
どこかに追いやってしまうことが知られています。
この行動は、メスを他オスから遠ざけたり
産卵を促すといった効果があるのではないかと考えられており
それはそれでなるほどなのですが、ではいつ、なぜ攻撃のスイッチが入るのか?
オスが豹変するきっかけ、タイミングがあるはずです。
実際に交尾から攻撃までの様子を観察していると
交尾を終えたオスはメスの背面に頭・胸部を押し付け、左右に激しく振ります。
そのあとメスへの攻撃が始まり、追い回すようになります。
この頭・胸部を押し付け左右に激しく振る様は
特有の匂いをメスの背面にこすりつけ付着させているように見え
メスの匂いを一時的に隠蔽しているのではないかと私は思っています。
そして、匂いを付け終えたオスは自分が付けた匂いを他オスと勘違いし
執拗にメスを攻撃し始めるのではないかと思えてくるのです。
つまり、勘違いが自分の遺伝子を残すことにつながっているような・・・
↓ 一部のマルバネ種は特有の匂いを放つ
↓ 交尾終了
↓ 交尾後に頭・胸部を左右に振りこすりつける
↓ その後、激しい攻撃が始まる(腹部末端の白い付着物は前交尾時の精嚢)
↓ 紙一重を生きる、匂いの世界
産卵と追い掛け
産卵セットから数日すると、マットがところどころ沈み、産んでいる感が出てきます。
マットに潜っていた母虫は時々止まり木やマットの上で静止していることがあり
仮に自然界だとそのタイミングでオスに見つかることも予想されるため
私は掘出し毎(1週間ごと)におまじないの追い掛けをしています。
↓ 止まり木で静止状態の母虫
↓ 2回目の掘り出しは卵23個 2024.8.30
今回も勝手な想像と憶測で一記事書きました。
以上、「マルバネが交尾後にメスを攻撃する」その直前を見て思うことでした。
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