クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

ライトトラップ・40-ブナ帯の風物詩

2024-09-03 23:43:28 | ライトトラップ

少し気温が下がってきました。

晩夏のブナ帯で風物詩が飛来しました。

日時:2024年9月1日 19:00〜21:20

天候:霧時々晴れ 気温:23度前後

標高:約1060m

点灯までの余時間に周辺を探索しました。

大きな倒木表面でルリクワガタと思わしき産卵痕(・)を見つけ削ってみましたが

コメツキムシ幼虫やムカデが出てきただけで、ルリクワガタは出てきませんでした。

↓ 今宵も霧の中

↓ 日も短くなり19:14分に最初のアカアシが飛来

↓ アカアシの飛来が続く

↓ MonsterイマミネとBライト

↓ 20:47 辺りがいっそう暗くなってブナ帯の風物詩が飛来 オニクワ

↓ 20:50 オス飛来

↓ 20:54 ヒメオオ落下 これから発生のピークを迎える

↓ 21:08 オニクワガタは、21時前後から飛来することが多い

↓ 霧の合間に虫はよく飛来した

↓ お供をたくさん付けた人気者ミヤマ

↓ リリース前:全部アカアシ

↓ ブナ帯の風物詩 

当夜はEさんが上部でライトトラップされており

夏遠征のお土産と、当夜飛来したヒメオオのメスをいただきました。

ありがとうございました。

9月1日、日中汗ばむブナ帯で、秋の気配を感じました。


ライトトラップ・39-オニクワガタ初飛来

2024-08-18 23:49:00 | ライトトラップ

連休は、台風が山盛りで月もじわじわ出てきました。

終盤になるほど条件が悪くなりそうなので、ちょっと急いたライトトラップ2回分です。

オニクワガタ初飛来

日時:2024年8月13日 19:40〜23:00

天候:曇り霧と風 気温:24度前後

標高:北部B山約995m

↓ 最初の飛来はアカアシのメス

↓ 続いてミヤマ

↓ 沢から来たのか? シマゲンゴロウ

↓ 普通種ガムシ

↓ キイロスズメ

↓ カバフキシタバ(地域によっては珍品度が高いらしい)

この場所は風の通り道で、天候によっては霧が流れてきます。

当夜はあいにくの霧日和でしたが、時々風が止み、虫の飛来はありました。

↓ 22:32 目的達成! 今年初のオニクワガタはメス 

↓ 飛来したクワガタは、オニクワガタ含む5種

 

シンジュサンをはじめて見た!

日時:2024年8月15日 19:30〜21:50

天候:曇り霧・時々微風 気温:24度前後

標高:北部B山約900m

当夜はカマキリ名人Kさん同行です。

ライトトラップのポイントに向かう途中で大きなアカアシを見つけました。

当地で52㎜クラスを見つけるのは簡単ではありません。

↓ 今年一番大きなアカアシ

↓ ブナ帯の楓(カエデ)は要注意!

↓ 楓からこんなん出ました!

↓ 当夜も濃霧

↓ 最近はMonsterイマミネとBライトの組み合わせ

↓ 霧がはける都度、飛来が始まる

当夜も霧は出ましたが、アカエゾゼミや、ヨコヤマヒゲナガカミキリ

そして、シンジュサンも飛来しました。

↓ きたっ! アカエゾ!

シンジュサンはさほど珍しい種ではないと聞きますが

私は標高の高いところ(ブナ帯)を好んでライトトラップをするせいか(?)

シンジュサンとやらは一度も見たことがありませんでした。

飛来した個体は欠損の激しいボロボロ個体でしたが

はじめて見るシンジュサンに感動し、暫く追い回していました。

↓ 羽先のヘビ模様を見せつけているのか?

↓ どこからともなく這い出てきたオオセンチ

↓ リリース前の集合写真(一部持ち帰り)

↓ 撤収時の明かりはブラックライトで

↓ 消灯のライトショックはこれでした


ライトトラップ・38-オニクワガタはまだか?

2024-08-11 22:10:39 | ライトトラップ

日時:2024年8月10日 19:40〜23:30

天候:晴時々風 気温:19度前後

標高:ブナ帯約1070m

当夜は神戸のSさん・カマキリ名人Kさんと3人です。

県下ブナ帯ではお盆あたりからオニクワガタが出てきます。

昨夜はそんなオニクワガタに期待を寄せながら4時間近く灯しました。

↓ 19:50 最初の飛来はミヤマのメス

↓ 20:40 ヨコヤマヒゲナガのオス

↓ 22:17 2頭目のヨコヤマヒゲナガ小型オス、欠損は喧嘩のせいか?

↓ 20:42 標高1000m以上のブナ帯に棲むカブトムシ

↓ 高標高に分布するカブトムシの夏は少し遅いのか?

↓ 珍しくオスも来た!

 

オニクワガタはまだか?

昨夜は、台風5号の影響で風があり

放射冷却も進んで半袖ではいられないほど寒い星の夜でした。

飛来したクワガタは、ミヤマクワガタのみで

あとはカブトムシ3頭とヨコヤマヒゲナガカミキリが2頭。

バッテリーリレーをしながら4時間近く照射しましたが

期待したオニクワガタの飛来はありませんでした。

飼育下でのオニクワガタは疾うに活動していますが

野外ではこれからといったところなのかもしれません。

SさんKさん、遅くまでお疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真 アカアシやコクワの姿もない

おまけ

↓ ブナ帯のチャイロスズメバチ(ライトにも飛来する)

↓ ある一定の効果はありそうだ!

↓ 夜間、木に付く昆虫を食べに来たヤマネ


ライトトラップ・37-ほぼ新月でアカアシひとつ

2024-08-04 18:37:37 | ライトトラップ

昨夜も初めてのポイントでライトトラップをしました。

選定した場所は、後ろにやや細めのブナとミズナラの斜面が迫り

照射方向にはブナを含む広葉樹が入り混じるような場所です。

気象条件、背景も満たされています。

結果はタイトルの通り、ほぼ新月でアカアシひとつ!

こんなこともあるんですね、それはそれですごい気もする・・・

日時:2024年8月3日 19:40〜21:30

天候:晴時々霧 気温:26度前後

標高:ブナ帯約850m

↓ 白い光は点灯直後のオオミズアオ

↓ 20:22 最初で最後のクワガタムシ!

↓ どこからともなく飛来、クワガタと間違うやつ

↓ 虫の集まりは悪くなかったが・・・

アカアシの飛来を皮切りに後続クワガタがあると思ったのですが、全く飛んできません。

蛾やコガネムシ類の飛来はそれなりに多いです。

どうやら、クワガタの少ない場所を見つけてしまったようで

2時間灯さずして帰路に付きました。

↓ ほぼ新月でアカアシひとつ!

 

先週の記録

日時:2024年7月27日 19:50〜22:40

天候:曇り時々晴 気温:24度前後

標高:ブナ帯約960m(この場所は今年2回目)

↓ アカアシ

↓ 20:26 ミヤマ飛来

当夜は途中でMさんと一緒になり、雑談しながら虫を拾いました。

Mさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真


ライトトラップ・36-月夜のライト

2024-07-22 20:46:20 | ライトトラップ

日時:2024年7月20日 19:50〜22:30

天候:晴れ時々曇り 気温:24度前後

標高:ブナ帯約960m

↓ 準備完了! バラストに見覚えのあるシール

↓ 7月20日、ほぼ満月、今夜はとても明るい

今年は新しいポイントで試すライトトラップが多いです。

当夜もカマキリ名人Kさんと初めてのポイントに行きました。

前回から、今峰ライトに「60wブラックライト」をカラビナで吊るしており

飛んできた虫がシートに寄りやすくなったことを実感しています。

↓ 60wブラックライト併用で「集めて集める」

↓ スマホのレンズを通すとシートが青く見える

↓ 点灯してしばらくは主にカメムシが飛来・トホシカメムシ

↓ 夕方鳴いていたヒグラシも飛来

↓ 20:10 ミヤマクワガタ飛来

↓ この辺りはブナが強すぎるのかアカアシは少ない

↓ ブラックライトの光がよく反射している(可視ではほとんど見えない)

↓ スジクワガタのメス

↓ 大型ミヤマ、ライト手前に落下

↓ ハンノアオカミキリ

↓ 人気のないカミキリムシ飛来

↓ 大きなゴホンダイコク

↓ 集合フェロモンで地味にきれい

↓ これは70㎜ありました

↓ こちらは69㎜ほど

↓ 背後から睨む月がちょっと怖い

2時間半ほどでバッテリーを使い切り、あたりに綺麗な月夜が現れました。

Kさんお疲れ様でした。


ライトトラップ・35-冷気がやってくる

2024-07-17 21:15:02 | ライトトラップ

先週土曜日のこと、やっとそこでライトトラップができました。

天候や時間などの都合でなかなか実現しなかったポイントで

ブナ帯の山深いところ、数年前に見つけた「どう見ても良い」と思える場所です。

今宵もライトは「Monsterイマミネ」、そして新参のブラックライト!

「集めて、集める」作戦です。

日時:2024年7月13日 19:50〜22:30

天候:曇り 気温:22度前後

標高:ブナ帯の山深いところ約950m

当夜は、カマキリ名人Kさんが同行です。

点灯は19時40分ごろ、空はまだ見えていますが、少しずつカメムシが集まり始めます。

辺りはいっそう暗くなり、初めてのポイントで期待は膨らみましたが

時々冷気が流れ、虫の飛翔はピタッと止みます。

冷気とは、はっきりとした風ではなく、あの「ひんやり」とした気流のことです。

↓ 最初の飛来はミヤマのメス 20:25

↓ 続いてノコギリのメス

↓ メスが多い、オスはどこかで風に流されるのか?

↓ 21時前にやっとミヤマのオス飛来

約2時間半で持参したバッテリーを使い切り、当夜のライトトラップは終了しました。

やはり、あの冷気が流れ込むとほとんどの虫がおとなしくなります。

ほとんどの虫は、あの冷気を感知する機能を持っているようです。

念のため補足しますが

冷気は「自然現象」であり、「心霊現象」ではありません。

8月の再灯火時には冷気が流れませんように!。

Kさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真、ロケの良いわりに虫は集まらなかった!

↓ 消灯直後のライトショックでミヤマ落下


ライトトラップ・34-ヒメオオクワガタとカメムシ祭り

2024-07-07 14:54:29 | ライトトラップ

前々回、6月16日と同じ場所です。

今回はとある「会」の方3名と、神戸のSさんと5名でのライトトラップです。

日時:2024年7月6日 19:50〜24:00

天候:曇りのち晴れ 気温:23度前後

標高:北部B山約995m

 

またもやカメムシ祭り

この場所はカメムシがよく集まります。

今回はライトの数も多く強力で、よりたくさんのカメムシを寄せてしまいました。

↓ ほぼカメムシ

↓ ヤナギの木に付いていたアカスジキンカメムシ

↓ トホシカメムシ

カメムシは、灯火まもなく集まりはじめ、次第におびただしい数になりました。

そこら中カメムシだらけです。

アカスジキンカメムシや、トホシなんかも見ることができたので

それはそれでよかったと言いたいところですが、それにしても多すぎました!

↓ 過去最大のカメムシ祭り!

 

久しぶりのヒメオオ

辺りが暗くなる直前まで霧がかかり心配しましたが

暗闇む頃には霧も消え、風も少しずつ収まってきました。

8時を過ぎてしばらくするとコクワガタの飛来が始まりました。

そして、ヒメオオクワガタも飛来しました。

この山でヒメオオを見るのは久しぶりです。

↓ 20:26 最初のクワガタ、コクワガタ

↓ ヒメオオクワガタの小型メス飛来

↓ こちらはコクワガタ

↓ ぼちぼち飛来するミヤマクワガタ

↓ アカアシの少ないポイント

↓ だいぶ赤いアカアシ

↓ 9:36 やっとノコギリ飛来

↓ 立派なゴホンダイコク

↓ オナガミズアオとオオミズアオ

↓ 夜の綺麗どころ カトカラ・ムクゲコノハ

↓ 近くの樹木でSさんが発見、コブヤハズ

背後広範囲が植林のせいでしょうか?

灯火時間のわりに少ないクワガタ飛来でした。

コクワガタ・ミヤマクワガタ・アカアシクワガタ・ノコギリクワガタ

そして、ヒメオオクワガタ。

ミヤマクワガタは、忘れたころ忘れたころに飛んできて、撤収時間を延長させました。

みなさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の記念写真


ライトトラップ・33-ブナ帯巡り

2024-06-30 15:18:38 | ライトトラップ

今回も初めてのポイントです。

本当は、その奥ある「どう見ても良い」としか思えない場所に行きたかったのですが

林道補修工事のため通行止めになっており、第二候補のポイントで灯すことになりました。

日時:2024年6月29日 19:30〜22:15

天候:風・曇り時々小雨 気温:21度程度

標高:約1040m 

今回は県外の奥山へ、神戸のSさんと二人です。

当夜は、あやふやな天候のため気持ちも焦り、薄明るい19:30頃から点灯しました。

↓ 降水確率40%、何とも微妙な雲行き、風もある

↓ 20:08 最初の飛来は、やはりアカアシ!

↓ 20:27 ミヤマ1頭目

↓ ミヤマメスかと思えばガムシ

↓ コクワガタのメス

↓ 飛来するクワガタの殆どがミヤマ

↓ 思わぬ大物!

↓ アカアシの飛来はまだ少ない

当夜の感想としては、風の吹く中、まずまずのクワガタ飛来がありました。

飛来した種は、ミヤマクワガタ・アカアシクワガタ・コクワガタの3種ですが

ミヤマクワガタが大半を占めていました。

この辺りは、山塊の中では雪の多い場所で、比較的寒冷ですが

蝦夷型ミヤマの比率は他のポイントと比べ、低く感じました。

また、アカアシは思ったより少なく、ここでは発生初期のようです。

ノコギリクワガタの飛来はなく、予想は外れました!

次は異なる山塊ブナ帯を予定しています。

Sさん、お疲れ様でした。

↓ リリース前の集合写真 クワガタは20頭くらい


ライトトラップ・32-カメムシ祭りとミヤマの綺麗な時期

2024-06-16 15:49:39 | ライトトラップ

今年最初のライトトラップです。

日時:2024年6月15日 19:50〜21:40

天候:薄曇りおぼろ月夜 気温:21度前後

標高:北部B山約995m・初めてのポイント

この時期は、午後8時を過ぎたくらいでは真っ暗にはなりません。

まだ薄明りの中、ライトを点灯するとカメムシがどんどん集まってきます。

そして、カメムシの飛来は30〜40分ほどで落ち着き

空が見えなくなるころには大型の蛾や甲虫類が飛んできます。

使用ライトは、今峰製95w前後(紫外線透過ガラス)2機です。

↓ 撮影時刻20時04分:今峰ライト2機

↓ 点灯直後はカメムシ祭り〜撤収が思いやられる

↓ チャバネアオカメムシ

↓ ツノアオカメムシ

↓ クサギカメムシ

↓ ちょっとレアと思うトホシカメムシ

↓ イシハラハサミツノカメムシとトホシのコラボ

 

ミヤマの綺麗な時期

辺りがいっそう暗くなるとカメムシの飛来は落ち着き、いよいよ本番です。

世間では既にミヤマクワガタやノコギリクワガタなんかも発生しているようで

気温の高い日が続く標高1000m付近でも期待してしまいます。

20時46分、今年初のミヤマクワガタが飛んできました!

かなり新鮮な個体のようで、体には金色の微毛が付いており

ここでは、ミヤマクワガタの一番きれいな時期が始まっていました。

↓ 初ミヤマは60㎜前半の蝦夷型 

↓ 体表にはまだ金色の微毛が残る出始め個体

↓ 21時02分、2頭目飛来

今年最初のライトトラップは、ミヤマクワガタの綺麗なオスが2頭飛来しました。

ミヤマクワガタは、これからどんどん増えてくると思いますが

活動とともに金色の微毛は擦れていきます。

そして、日長の変化に合わせて飛来時間も少しづつ早くなっていきます。

↓ リリース前の記念写真

蛾もたくさん飛んできました。

やっぱりライトトラップは何が来るかわからないのでおもしろいですね。

↓ モモスズメ 

↓ 多分、タテスジシャチホコ(初めて見た蛾)

↓ シロスジオオエダシャク

 

おまけ OLIGHT(オーライト)

ライトトラップや採集時に使うハンディライトを変えました。

「OLIGHT Seeker 4 Pro」というやつです。

価格は10000円(Amazon)を超えましたが、とても明るく(調光可)

何より充電式なので、乾電池の入れ替えや電池残量の心配が一気に軽減されました。

↓ 車中でも充電、乾電池常備からの解放!

↓ 照度MAX! 空にはおぼろ月


ライトトラップ・31-9月のクワガタ

2023-09-10 14:50:40 | ライトトラップ

9月の前半、ブナ帯で2時間程度の照射です。

日時:2023年9月9日 19:00〜21:14

天候:晴れ 気温:19度前後

標高:約1080m

点灯してまもなく目の前の茂みからクワガタらしきものが飛び出してきました。

飛翔体はそのまま白いシートに落下、脚の長いやつです。

↓ 19:04 早々にヒメオオ飛来

↓ 19:13 小型のアカアシ

↓ 19:17 まあまあ大きいコクワガタ47㎜

↓ 19:21 またヒメオオ飛来

↓ 19:21 同時にコクワも飛来して紛らわしい

↓ これは? ・・・コクワガタ

↓ これもコクワガタ

 

当夜の気温は19度くらい、ほぼ無風、月も見えず嫌な条件はありませんでしたが

2時間強のライトトラップで飛来したクワガタは

ヒメオオクワガタ(メス)2頭、アカアシクワガタ2頭、コクワガタ4頭の計8頭でした。

時期的にはオニクワガタの活動はまだ終わっていないのですが

昨夜の私のライトには飛来しませんでした。

↓ 飛来したクワガタ3種(ヒメオオ・アカアシ・コクワ)

↓ 9月に発生ピークを迎える関西のヒメオオクワガタ

 

昨夜は、現地で出会ったEさんと情報交換したり

互いのライト場を行き来して9月のブナ帯を理解しました。

Eさん、お疲れ様でした。

↓ Eさんライト場にて


ライトトラップ・30-月夜の晩にオニとヨコヤマヒゲナガ

2023-08-26 16:09:02 | ライトトラップ

月の綺麗な晩、Sさんとライトトラップをしてきました。

この山でライトトラップするのは数年ぶりです。

 

日時:2023年8月25日 19:25〜22:45

天候:晴れ 風、時々強め 気温:21度程度

標高:約882m

↓ ここは少し下方向を照らします

↓ 19:25 Monsterイマミネ点灯

 

ここは風の通り道で、背面ブナ林はずーと葉音を立てていましたが

谷側には違う性質の風があるみたいで

葉音のわりに虫が飛ぶ風のスクランブル帯です。

 

↓ 19:40 最初のクワガタ、アカアシのメス

↓ 19:43 アカアシ

↓ 20:08 オニクワの飛来開始

↓ 爪の鋭い綺麗なノコギリオスでした

 

来るわ来るわヨコヤマヒゲナガ

最初の飛来は8時過ぎでした。

Sさんが「これがヨコヤマか?」とlowテンション

どれどれ「あっ!そやわ!」とlowテンション

二人はカミキリ屋ではないことがよくわかる一幕でした。

↓ 20:09 最初の1頭目

 

ブナ樹皮のような色合いのカミキリムシが早い時間にあっけなく飛来して

その後も飛翔個体を見たりして、ライトも消してみたりして

このままいけば記事タイトルが「ヨコヤマ祭り!」になるかと思ったりした3時間でしたが

そこまで賑やかではありませんでした。

↓ 21:00 2頭目

↓ 21:38 3頭目

↓ オスばかり3頭、よくできました!

↓ 10時頃になるとヤママユがやってきます

↓ オオミズアオもそれなりに大きいはず!

 

約3時間半の照射でクワガタムシの飛来は

オニクワガタ5頭、コクワガタ2頭、アカアシ2頭、ノコギリ1頭の計10頭でした。

 

ミヤマクワガタやヒメオオクワガタの飛来がなかったのは残念ですが

比較的早い時間帯にはヨコヤマヒゲナガカミキリもきました。

そして、巨大なヤママユも姿を見せたので

風吹く月夜のわりには、良い成果が得られたのではないかと思います。

Sさん、お疲れ様でした。


ライトトラップ・29-オニクワ・ヒメオオ・ムラサキシタバ

2023-08-19 16:00:19 | ライトトラップ

夏終盤のブナ帯ではオニクワガタがよく発生していました。

日時:2023年8月18日 19:15〜22:00

天候:晴れ後曇り  気温:夜間21度程度

標高:約1000〜1100m

 

今回は、Fさんとカマキリ名人Kさんと3人です。

台風7号通過後の林道はところどころでひどく荒れており

途中で通行止めになっていました。

ライト設営を済ませ、点灯までの間はいつものように探索です。

Fさんが花をガサガサしているとカマキリモドキが採れました!

どうやらカマキリモドキは花にやってくる昆虫を食べているようです。

↓ おそらくキカマキリモドキ

↓ カマキリモドキは餌を求めて花に集まる

↓ 花にはオオトラフもやってくる(7月29日撮影)

↓ ちょっと藪漕ぎでスジクワガタのメス

↓ 19:15 今夜もMonsterイマミネ点灯

 

スジクワガタの飛来、そして飛来

このブナ帯はスジクワガタが多いのですが、ライトトラップにはあまり飛んできません。

なぜか当夜はスジクワガタが3頭も飛来しました。

緩やかに変わりゆく日長と気温の変化を感じ取り

居場所を変えようとしているのでしょうか?

↓ 19:27 最初の飛来はなんとスジクワのオス!

↓ 19:38 またスジクワ(オス)

↓ 19:48 これはアカアシのオス

↓ 19:46 いつの間にか落ちてるオニクワガタ(メス)

↓ オニクワのオス

↓ エゾハサミムシ大量発生  刺される(咬まれる?)と地味に痛い!

↓ アカアシのメス

↓ ミヤマのメス

↓ 20:10 コクワガタ飛来

 

ムラサキシタバの飛来

Catocala属で最も大きな種の一つであるムラサキシタバが

独特の色合いを見せながら飛んできました。

↓ 21:45 大きなカトカラついに来た! ムラサキシタバ

 

その大きさと、ちらっと見せつける後翅の色で、人気の理由はすぐわかりました。

ただ、ライトの前を飛び回っているときはなぜか白黒に見えたので

翌日、蛾に詳しいYさんに聞いてみると「羽の裏は白黒」だそうで

おぉ~なるほど謎が解けました! ありがとう。

↓ こちらは羽の裏がオレンジなカキバトモエ

↓ キカマキリモドキもたくさん飛来(蛾捕食中)

↓ 19:26 はじめて見たコバネカミキリ(当日は羽化不全と思っていた)

↓ ブナ帯のカブトムシも飛来

↓ 60㎜後半?

↓ 21:38 おっ! これは?

↓ 表かえすとヒメオオでした!

↓ こんなんもやってきました!

↓ リリース

 

当夜のクワガタ飛来は、オニクワガタ5頭、スジクワガタ(オス)3頭、

ヒメオオクワガタ(メス)1頭、アカアシクワガタ・ミヤマクワガタ・コクワガタ

そして、カブトムシを含め計30頭ほどでした。

この内訳は、毎日これだけ暑いのに、実は夏終盤であることを告げており

また、狙っていたカマキリモドキや、大きく綺麗なムラサキシタバも現れたりと

最後まで目が離せないブナ帯でした。

Fさん、Kさんお疲れ様でした。

 

おまけ

ヒメオオクワガタのメスは持ち帰り飼育することにしました。

↓ 小さいけど元気

↓ 輪切り大作戦!


ライトトラップ・28-ボッチのはずが・・・夜のキシタバ

2023-08-14 23:42:16 | ライトトラップ

日時:2023年8月13日 19:25〜21:40 

天候:晴れ 気温:夜間23度前後

標高:約1080m

昼間の探索ールリクワガタか?

ライトの設置を終え、林道探索をしていると

後ろから来た車の方に声をかけられました。

「ライトトラップされるんですか?」「はい、そうです」

この会話をきっかけに掘り下げた昆虫談議に花が咲き

いつの間にか奥山でのボッチ採集から解放されていました。

そして、昨年ルリクワガタらしき産卵痕を見つけたとの情報をいただき

実際にその場所まで案内していただきました。

Sさんにはこの場をお借りしてお礼申し上げます、ありがとうございました。

↓ 確かに、倒木にも立ち枯れにもマーク(・)あり!

↓ 持ち帰った材片から終齢幼虫が1頭出てきた

↓ 探索途中で見つけたスジクワガタ

↓ 高山帯ではスジクワガタがよく繁栄している

 

ライトトラップ

↓ 今夜もMonsterイマミネ!

↓ 19時25分点灯 日の入りが早くなってきた

↓ 19:47 アカアシ♂♀同時に飛来

↓ 次いでミヤマのメス飛来

↓ 19:59 大きな音を立ててカブトムシが落ちてきた!

↓ コクワガタ 40㎜程度

↓ 20:36 あたりがいっそう暗くなりオニクワのメス飛来

↓ 21:36 オニクワガタのオス飛来

↓ カマキリモドキが来てくれた!

 

当夜は約3時間の照射でカブト・ミヤマクワガタ・アカアシクワガタ・コクワガタ

そしてオニクワガタ等、合わせて30頭越の飛来でした。

ミヤマクワガタに関しては

一時期少なくなっていたオスが少し増えてきたようで、二次発生でしょうか?

ノコギリクワガタの飛来はなし(もともと多くないポイント)。

アカアシも少なく3ペアほどでした。

 

夜のカトカラ

ライトトラップの合間に周辺の木々を見て回ると

楓の樹液に何やらきれいなやつが集まっていました。

↓ 吸汁中は羽を広げ防衛体制、怪しさをアピール

↓ 樹液を吸うベニシタバ

↓ 樹液を吸うムクゲコノハ

↓ ブナ帯の暗闇で南国風味

↓ オオミズアオとアケビコノハ 夜の綺麗どころ(Sさんライトにて)

↓ アケビコノハは枯れ葉そっくり!(Sさんライトにて)

↓ シロシタバ(Sさんライトにて)

約3時間の照射を終えて、Sさんの設営場所にお邪魔し、その後帰路に付きました。

因みに、深夜にはSさんライトにヨコヤマヒゲナガカミキリがやってきたそうです!

おめでとうございます!

以上、ボッチのはずが・・・夜のキシタバでした。


ライトトラップ・27-東北でオオクワとヨコヤマとルリボシ

2023-07-29 00:02:32 | ライトトラップ

神戸のKさんに東北2県を案内していただき

カマキリ名人Kさんと3人でライトトラップをしてきました。

 

1県目は標高190mほどの山中

日時:2023年7月23日 20:00〜

天候:晴れ 気温:夜間でも半袖で汗をかくほど暑い

 

↓ Monsterイマミネ HID

↓ 意外と少なかったアカアシ

↓ コカブトも飛来

↓ スジクワガタの飛来は珍しい

↓ 関西ではほとんど見かけないマイマイガ

↓ 発生後期なのかミヤマのオスが少ない

↓ 21時15分、来ました! オオクワガタ!

 

ライトトラップ初日は、カブトムシ・コクワガタ・スジクワガタ

アカアシ・ミヤマ・ノコギリ合わせて80頭ほど飛来しました。

そして、お目当てのオオクワガタ。

ライトトラップでオオクワガタを採るのは初めてで、だいぶ興奮しました。

 

2県目は標高400mほどの山中

日時:2023年7月24日 19:45〜

天候:晴れ 気温:夜間でも半袖で汗をかくほど暑い

 

翌日の2県目は、ヨコヤマヒゲナガカミキリ狙いで

比較的ブナが目に付く場所でライト設営しました。

また、昼間はヤナギの木でノコギリクワガタ捕獲中に偶然にもルリボシカミキリを捕獲!

はじめて見たルリボシは思いのほか青く、きれいでした。

↓ ヤナギの木でルリボシ捕獲

↓ 水銀灯も併用

↓ シロスジカミキリ飛来

↓ 22時18分 ヨコヤマヒゲナガカミキリ飛来(水銀灯)

↓ 来た!

↓ ライト前にも着地

↓ 400Wx2水銀灯にも飛来!

↓ ミヤマは、蝦夷風味も混ざる

↓ 2日目は100頭以上飛来

 

2日目(2県目)のライトトラップは狙っていたヨコヤマヒゲナガカミキリと

オオクワガタが4頭も飛来しました。

そして、ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・アカアシクワガタ・コクワガタなども

たくさん飛来し、全部は拾いきれない夜となりました。

 

↓ オオクワガタは、2日間(2県)で計5頭の飛来

↓ 神戸のKさんの狙い的中! ヨコヤマヒゲナガ

↓ よいものが採れた!

 

最後に

初めての東北採集、道中うっすら感じたことは

北陸地方を過ぎるころにはクヌギやコナラが目に飛び込んでこなくなり

代わりにミズナラやヤナギが目立つように感じました。

その境目はフォッサマグナというあたりでしょうか?

オオクワガタのブナ帯分布について、勝手な推察をしそうになりました。

今回は東北で2日間、とても新鮮で貴重な経験をさせていただきました。

最後になりましたが、楽しい遠征をナビゲーションしていただいた神戸のKさんには

この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

そして、みなさんお疲れ様でした。


ライトトラップ・26-福井の山

2023-07-20 21:45:49 | ライトトラップ

この春下見をした福井県の山で、カマキリ名人Kさんとライトトラップをしてきました。

日時:2023年7月16日 20:00〜23:15

天候:晴れ 気温24度ほど  

標高:約600m

今回は、とある「会」の皆様とご一緒させていただき

点灯までの間、きれいな夕陽とブナ林を背景に、雑談で盛り上がりました。

 

日が沈み、空が見えなくなったころ、最初のクワガタムシが飛んできました。

ノコギリクワガタのメスです。

この飛来を筆頭に、アカアシクワガタ・ミヤマクワガタ・コクワガタなど

一時間半ほどの間に、合わせて30頭以上飛来しました。

↓ 20時15分 最初の飛来はノコギリのメス

↓ コクワガタのメス

↓ 赤みの強いミヤマメス

↓ 超小型のアカアシオス

↓ ようやく飛んできたミヤマのオス

↓ ライト持つ手に着地

↓ ノコギリのメス

↓ 羽に土を付けたコクワガタのメス

↓ 飛来確率の高いゴホンダイコク

↓ ハンノアオカミキリ 

↓ 綺麗なモモスズメ

↓ これが来るとなぜか嬉しい、ウンモンスズメ

↓ リリース前の集合写真

 

当夜は「会」の皆様には飛来した虫の同定をしていただいたり

興味深いお話がたくさん聞けたりして、とても良いライトトラップとなりました。

この場をお借りしてお礼申し上げます。

ありがとうございました。