前回の掘り出しから22日経過した今日
アクティオンゾウカブト2回目の
掘り出しを行いました。
オスは、9月下旬に死亡しており
羽化から約3.5か月生存したことになります。
メスは、6月中旬羽化で、現在生存中ですが
弱弱しく摂食している状況です。
堀だし
今回もマット上層部のふわふわしたところから
卵が一つが出てきました。
それ以外の卵は
底部周辺の硬詰めしたところから発見でき
採れた数は20個でした。
↓卵は硬詰めしたところから出てくる
一日の産卵指数はというと
1回目40日間=0.67個
2回目22日間=0.9個
今回は1回目より少し高いですが
最初のセット時の母虫の成熟度を考慮すると
実際は1回目の方が短日で多くの卵を
産んだ可能性はあります。
↓1回目の現状
管理温度のこと
温度管理はなし、物置で自然温度になります。
盛夏には32度になっているのを確認しています。
盛夏には蒸れ蒸れでアクティオンにとって
厳しい環境だったに違いありません。
それでも生存し、
今日までに計46個の卵を産んでいますので
アクティオンは
日本の夏に繁殖活動が出来ると考えてよいと思います。
以前行なったネプチューンのように
「日本で暮せるか?」試すだけの数にもなりました。
幼虫期間3年は長いですが・・・
↓今日は、今シーズン一番の低温
↓採れた卵を2L容器に入れて一時管理
3回目のセットは
ヘラクレス幼虫の糞を少し混ぜて
動きの鈍くなったメスに最後の誘発をしてみます。
今日、8月9日にセットしたアクティオンゾウカブトの
産卵状況を確認しました。
容器の保管場所は物置で、自然温度になります。
マット上に置いた温度計は
盛夏には32度を指している時もあり
アクティオンにとっては
快適とは言えなかったと思いますが
1週間に2度行なう餌交換時に
メスが仰向けになりっていたことがあり
そのすぐ近くにひと粒の卵を見つけていたので
産んでいることは判明していました。
堀だし
セット時には底から約5cm位を硬めに詰めています。
マットを掘っていくと柔らかいところから
2個の卵が出てきました。
更に掘り進んで固まったマットを崩していくと
ぽろぽろと卵が落ちてきます。
小さな容器で真夏の自然保管。
この環境で、26個の卵と初齢1頭を得ることが出来ました。
卵が発見できた場所は
底部の硬めに詰めた部分に集中していましたので
アクティオンは、ある程度締まった部分に好んで産卵するようです。
↓最大卵と最小卵と初齢幼虫
↓左は死亡卵
今日の堀り出し結果は
よく耳にする産卵数には程遠いものでしたが
飼育するには十分な数です。
ブリード開始の目安
親メスは今年の6月中旬羽化で
今は最初のころのような意気のよさはありません。
オスは今年の6月上旬羽化で
3か月経過した今、脚の力もずいぶん衰えてきました。
艶もなくなりつつありますが
迫力はそのままです。
アクティオンのブリードは
後食を始めたころ
或いは
羽化から1か月半程度経過したら可能なようです。
↓最後の力を振り絞るオス、うまくいかない・・・
オスは、今日からメスと同居です。
狭い容器からの解放です。
メスにとっては少し”ウザい”かもしれません。
南米の大型カブト虫
アクティオンゾウカブトのペアを入手しました。
オス105mm 2016年6月上旬羽化
メス67±mm 2016年6月中旬羽化
産地:ペルー イキトス・血の入れ替えをして1代目
長い前脚
雌雄ともに後食は消極的ながらも始めています。
この種は羽化からどのくらい経過したら産卵できるのか
よくわかりませんが
とりあえず8月上旬に交尾を試みたところ
すんなりと受け入れたので
その後、産卵セットにメスを移し替えました。
↓交尾の時間は約25分
↓強靭な爪とトゲのため手に乗せるのは躊躇する
交尾の時
終始というわけではありませんでしたが
オスの前脚爪はメスの頭部に掛けられ
ロックされたような状態でした。
どうやらオスの長い前脚は威嚇や喧嘩等のほかに
メスを捕えるときにも有効なようです。
↑↓長い前脚が役に立つ
↓オスは独特な匂いを放つ
また、日中は木にしがみついていたり
マットに潜るなどしてさほど動きません。
アクティオンは、体の色の通り
暗いところが好きなようで
夜間に動く傾向が強いように感じます。
メスは、いったん動きはじめるととても素早く
逃げるようにして
木の下やマットなどに隠れるため
臆病な印象を受けました。
産卵セット
市販のカブトマットを底部5cmほどを硬めに詰め
その上から残りのマットを足す感じです。
容器は20Lほどのコンテナを使用しました。
↓管理温度25~31度の自然温
この環境で採卵できたなら
数頭だけ飼育してみたいと思っています。