クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

PC版テンプレート画像は
朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

アクティオンゾウカブト・3

2016-10-10 19:03:20 | アクティオン(レックス)

前回の掘り出しから22日経過した今日

アクティオンゾウカブト2回目の

掘り出しを行いました。




オスは、9月下旬に死亡しており

羽化から約3.5か月生存したことになります。







メスは、6月中旬羽化で、現在生存中ですが

弱弱しく摂食している状況です。


堀だし

今回もマット上層部のふわふわしたところから

卵が一つが出てきました。

それ以外の卵は

底部周辺の硬詰めしたところから発見でき

採れた数は20個でした。


↓卵は硬詰めしたところから出てくる





一日の産卵指数はというと

1回目40日間=0.67個

2回目22日間=0.9個

今回は1回目より少し高いですが

最初のセット時の母虫の成熟度を考慮すると

実際は1回目の方が短日で多くの卵を

産んだ可能性はあります。


↓1回目の現状




管理温度のこと

温度管理はなし、物置で自然温度になります。

盛夏には32度になっているのを確認しています。

盛夏には蒸れ蒸れでアクティオンにとって

厳しい環境だったに違いありません。

それでも生存し、

今日までに計46個の卵を産んでいますので

アクティオン

日本の夏に繁殖活動が出来ると考えてよいと思います。

以前行なったネプチューンのように

「日本で暮せるか?」試すだけの数にもなりました。

幼虫期間3年は長いですが・・・


↓今日は、今シーズン一番の低温


↓採れた卵を2L容器に入れて一時管理



3回目のセットは

ヘラクレス幼虫の糞を少し混ぜて

動きの鈍くなったメスに最後の誘発をしてみます。




アクティオンゾウカブト・2

2016-09-18 19:27:38 | アクティオン(レックス)

今日、8月9日にセットしたアクティオンゾウカブト

産卵状況を確認しました。




容器の保管場所は物置で、自然温度になります。

マット上に置いた温度計は

盛夏には32度を指している時もあり

アクティオンにとっては

快適とは言えなかったと思いますが



1週間に2度行なう餌交換時に

メスが仰向けになりっていたことがあり

そのすぐ近くにひと粒の卵を見つけていたので

産んでいることは判明していました。


堀だし

セット時には底から約5cm位を硬めに詰めています。

マットを掘っていくと柔らかいところから

2個の卵が出てきました。

更に掘り進んで固まったマットを崩していくと

ぽろぽろと卵が落ちてきます。

小さな容器で真夏の自然保管。

この環境で、26個の卵と初齢1頭を得ることが出来ました。




卵が発見できた場所は

底部の硬めに詰めた部分に集中していましたので

アクティオンは、ある程度締まった部分に好んで産卵するようです。


↓最大卵と最小卵と初齢幼虫


↓左は死亡卵



今日の堀り出し結果は

よく耳にする産卵数には程遠いものでしたが

飼育するには十分な数です。


ブリード開始の目安

親メスは今年の6月中旬羽化で

今は最初のころのような意気のよさはありません。



オスは今年の6月上旬羽化で

3か月経過した今、脚の力もずいぶん衰えてきました。

艶もなくなりつつありますが

迫力はそのままです。




アクティオンのブリードは

後食を始めたころ

或いは

羽化から1か月半程度経過したら可能なようです。


↓最後の力を振り絞るオス、うまくいかない・・・



オスは、今日からメスと同居です。

狭い容器からの解放です。

メスにとっては少し”ウザい”かもしれません。


アクティオンゾウカブト

2016-08-14 10:18:13 | アクティオン(レックス)

南米の大型カブト虫

アクティオンゾウカブトのペアを入手しました。



オス105mm 2016年6月上旬羽化


メス67±mm 2016年6月中旬羽化


産地:ペルー イキトス・血の入れ替えをして1代目


長い前脚



雌雄ともに後食は消極的ながらも始めています。

この種は羽化からどのくらい経過したら産卵できるのか

よくわかりませんが

とりあえず8月上旬に交尾を試みたところ

すんなりと受け入れたので

その後、産卵セットにメスを移し替えました。






↓交尾の時間は約25分


↓強靭な爪とトゲのため手に乗せるのは躊躇する




交尾の時

終始というわけではありませんでしたが

オスの前脚爪はメスの頭部に掛けられ

ロックされたような状態でした。

どうやらオスの長い前脚は威嚇や喧嘩等のほかに

メスを捕えるときにも有効なようです。



↑↓長い前脚が役に立つ


↓オスは独特な匂いを放つ



また、日中は木にしがみついていたり

マットに潜るなどしてさほど動きません。




アクティオンは、体の色の通り

暗いところが好きなようで

夜間に動く傾向が強いように感じます。





メスは、いったん動きはじめるととても素早く

逃げるようにして

木の下やマットなどに隠れるため

臆病な印象を受けました。






産卵セット

市販のカブトマットを底部5cmほどを硬めに詰め

その上から残りのマットを足す感じです。

容器は20Lほどのコンテナを使用しました。


↓管理温度25~31度の自然温


この環境で採卵できたなら

数頭だけ飼育してみたいと思っています。