久しぶりに衝立の掃除をしました。
”ほこり ”がすごい!
虎龍の水墨です(無断転載不可)
昔の絵(屏風か掛け軸の剥がしたもの=まくり)を裏打ちし
家にあった衝立に表装したものです。
自分で表装したので 仕上がりは素人の限りです。
それにしても この虎、虎らしくない虎です。
落款は「琳雨将信」とありますが 詳しくは不明。
生きた虎が日本に入ってきたのは明治時代だそうです。
しかしながら 江戸時代から虎の絵は描かれていました。
中国から入ってきた虎の絵を真似たり、参考にしたり
また 猫を虎に見立て 想像し、描いたそうです。
所謂 猫虎といわれるやつです。
↓江戸中期の絵師円山応挙が描いた虎(猫虎(源応挙=複製品))
また 当時はヒョウを「虎のメス」だと思い
オスは「縦じま模様」を有すると思われていた節もあります。
虎の正体が判り始めると
次第に虎図は写実的になって行きました。
鈴木華邨(1860~1919年)の虎図
(無断転載不可)
このあたりになると 完全な虎です。
ほこり払いに比べた時代背景でした。