クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

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朽木屑を運ぶオレゴンルリクワガタ♂

虎の絵

2014-09-29 21:45:04 | 骨董

久しぶりに衝立の掃除をしました。 

”ほこり ”がすごい!



虎龍の水墨です(無断転載不可)




昔の絵(屏風か掛け軸の剥がしたもの=まくり)を裏打ちし

家にあった衝立に表装したものです。







自分で表装したので 仕上がりは素人の限りです。

それにしても この虎、虎らしくない虎です。



落款は「琳雨将信」とありますが 詳しくは不明。




生きた虎が日本に入ってきたのは明治時代だそうです。

しかしながら 江戸時代から虎の絵は描かれていました。

中国から入ってきた虎の絵を真似たり、参考にしたり

また 猫を虎に見立て 想像し、描いたそうです。

所謂 猫虎といわれるやつです。


↓江戸中期の絵師円山応挙が描いた虎(猫虎(源応挙=複製品))






また 当時はヒョウを「虎のメス」だと思い

オスは「縦じま模様」を有すると思われていた節もあります。


虎の正体が判り始めると 

次第に虎図は写実的になって行きました。


鈴木華邨(1860~1919年)の虎図
(無断転載不可)


このあたりになると 完全な虎です。



ほこり払いに比べた時代背景でした。