ホラサビクワガタが羽化しました。
最近は「ペルフォラトゥスサビクワガタ」と称されることが多いですが
ここでは難しい呼び方はせず「ホラサビクワガタ」と呼びます。
今回も画像を主体とした記事です。
昨年入手したホラサビクワガタの新成虫は
10月中ごろから活動がはじまって、いつの間にか交尾〜産卵し
孵化した幼虫は今年の3月中頃には終齢後期を迎えていました。
↓ 前記事、幼虫掘出し
そして、5月末には1頭のオスが羽化しました。
つまり、新成虫が活動を初めて7ヶ月ほどの間に
産卵〜羽化までのサイクルが終了したことになります。
その間の管理温度は、他種との兼ね合いで16〜23度の範囲です。
幼虫期間
産卵セット(10月中旬)〜蛹化日(5月8日)までを逆算すると
幼虫期間は、7ヶ月以内です。
↓ 2024年3月撮影:終齢後期幼虫
蛹の期間
蛹の期間は、23日でした(管理温度22度前後)
産卵セット時に埋めた材には幼虫が開けたと思われる穴があり
マット内で終齢後期らしき幼虫を1頭見つけ、観察用にプリンカップに移しました。
後日、産卵セット容器底部を覗くと、マット内にもう1頭終齢幼虫が見えました。
これは、終齢幼虫が蛹室作成の場を求めた結果と思いますが
「野外なら土中もあり?」ということでしょうか?
↓ 材には幼虫の出たあとが二つあった
↓ オスの蛹:2024年5月19日撮影(蛹化は5月8日)
↓ 頭部の突起もよく目立つ
羽化
羽化は、蛹に色が付き始めて3日目の深夜に行なわれました。
↓ 5月28日 色が付きはじめる
↓ 5月30日
↓ 頭部の突起下にあるホール部(ホラ)は殻で塞がれている
↓ 5月31日羽化(臨時蛹室のため転倒)
↓ 翌昼、ティッシュに移し替え
↓ 6月1日 本来の色に近くなってきた
いつの間にか交尾〜産卵し、掘り出してみれば終齢後期の幼虫が出てきたホラサビクワガタ
今回は、蛹〜羽化までの観察はできましたが
頭部の突起とホール(ホラ)の秘密を探るには、もう少し数が欲しいです。
↓ 蛹殻を脱ぐと頭部にホールが(ホラ)
↓ 胸頭部の屈曲も本種の特性
産卵セットの下部マットには3月に残しておいた幼虫が1頭います。
材は割り出さずにそのままマットに戻しており、今月内に中味を確かめます。