3連休の中日、大阪のTさんと
県北部の高山性クワガタムシを探しに行ってきました。
日時:2016年7月17日 15:20~22:30
天候:曇りところどころ深い霧
気温:麓29度 現地22~25度
標高:約600~1000m
↓ 霧の水滴がクモの巣を白くします
コクワガタとスジクワガタ
標高600mを過ぎたあたりにある広葉樹の洞にコクワガタのペア潜んでいました。
↓ 中型 洞から出てきてもらいました。
洞の外側にはスジクワガタのメスが。
その木の裏側にもコクワガタのオスとスジクワガタが。
樹種不明のこの木に計6頭潜んでいました。
↓ 毎年スジクワガタが集まるバッコウヤナギ
今年はいませんでした。
アカアシクワガタ
更に標高を上げていくとヤナギの木にアカアシが付いています。
複数ついているため慎重に探しますが枝や葉が邪魔をしてよく見えません。
仕方なく木をたたいてみると幾つか落ちてきますが下は谷と川
こういうところでの全捕獲はやっぱり無理です。
↓ 最初の1頭
その後も標高を上げながら探して回ります。
↓大アゴが折れています
↓メスの数は少な目でした
↓ 取りこぼし含めると30頭以上
当日発見できたアカアシはオスの方が多く、メスはその半分くらいでした。
また、オスは45㎜超の個体も少なくなく、粒ぞろい。
50㎜以上のものも混ざりました。
発生初めなのでしょうか?
多少の喧嘩傷はあるものの
符節取れなどのない比較的きれいな個体が多かったです。
そして、幾つかをリリース。
マダラクワガタ
実は当日の一番の目的はこれです。
昨年から観察をしているマダラが思うように増えず
このままでは観察すら危うい状態になってきたため
少し追加が必要になりました。
マダラの場合、数年にわたり同じ場所で見ることが出来るため
採集に不安はありません。
↓ 画像中央に成虫
↓ 破片を寄せ集めて終了
ヒメオオクワガタ
こちらもしっかり探して回りましたが発見することは出来ませんでした。
↓ 谷を下りポイントに向かいます
↓ この先は断崖、こわい、こわい
ライトトラップ
標高1000m、ここでの狙いはオニクワガタ。
時期的にまだ早いかもしれませんが棲息は確認しているため淡い期待があります。
ライトを設営し、夕食と取りながらしばしの休憩。
霧とも雨ともわからぬものが衣服を濡らします。
時折り吹く風で霧は流れますがそれも束(つか)の間
それでもあたりが暗くなると虫は飛んできます。
↓ ガムシ(計2頭)
↓ ヘビトンボ
↓ お決まりのオオミズアオ
やっと来ましたミヤマクワガタ!
中型ですが、テンションは上がります。
いつの間にか時計は10時を回りました。
霧とミストは止みそうにありません。
機材をかたずけ撤収です。
残念ながらオニクワガタの飛来はありませんでしたが
今回も様々な昆虫を見ることが出来ました。
マダラの確保もできました。
そして、良く歩きました。
今日は、前ブログの「マダラクワガタ」採集日に確認した
他のクワガタムシを記録します。
日時:2015年9月20日・12:30~
天候:晴れ、夕刻には一時霧発生・気温:23度前後
同行:大阪のTさん
コクワガタ(1♂)
以前複数のスジクワガタを見つけた木にコクワガタのオスがいました。
もうスジクワガタの姿はありません。
この山では朽ち木からコクワガタを発見することはさほど珍しくありませんが
樹木に付く成虫を発見するのは稀なことでこの日はラッキーでした!
発見時は、樹皮の隙間に隠れるようにして納まっていましたが
ちょっとだけ出てきてもらいした。
↓ オス40㎜くらい
スジクワガタ(1♂)
標高1000m付近のヤナギ細枝で
大きなアリに追い立てられているところを発見しました。
オスですが体長は15~16㎜程度、やはり小さい!
こちらのスジクワガタは持ち帰りました。
アカアシクワガタ(8頭)
↓ 中型のオス、枝を強く噛んでいます(画像中央部)
↓ 小さいほうは先述のスジクワガタ
当日発見できたアカアシは8頭で、撮影後に全てリリース。
ヒメオオクワガタ
この日は楽なルッキングでの発見はありませんでしたが
いくつかの斜面には樹木に付くヒメオオクワガタがいました。
発見できた場所は、険しい斜面ばかりです。
↓ この下は急な斜面になっています
↓ 真横に斜面が迫り、下を見ると怖いです。
↓ ようやく見つけた最初のオス
異なる標高でも谷筋にヒメオオクワガタがポツポツ付いています。
ここも険しい斜面で、よく滑るため油断が出来ません。
そして、この日はなぜかオスばかりでした。
↓ ヒメオオクワガタの発見できる木本の葉
この山にはそれらの木本全てが密生している急斜面があり
そこでは毎年高い確率でヒメオオクワガタを発見できるのですが
アカアシクワガタの姿を見ることはなく
これら2種は、上手に棲み分けをしています。
9月も半ば過ぎ、発見できたクワガタムシは5種でした。
このほかに同定できなかった幼虫1頭をTさんが採取しました。
この山では毎回オニクワガタの野外活動個体を狙っているのですが
残念ながら今年もお目にかかれませんでした。
気にしなかった頃には何度か発見したことがあるのですが
意識するとうまくいかないですね。
夕刻には一部ガスが発生して急激に気温も下がりはじめ
日没には吐く息が白くなりました。
雨の山地帯でクワガタ探し
昨日、大阪の友人と兵庫県北部へ
ライトトラップを兼ねたクワガタ探しに行ってきました。
現地到着は15時を過ぎ、候は小雨が降ったりやんだりの繰り返し。
そんな中、いくつかの種を発見することが出来ました。
スジクワガタ
↓ 標高650m付近で樹液の出る広葉樹を発見
早速探してみると樹皮の隙間や根元に数匹の小さなクワガタがいます。
スジクワガタです。
判っただけで4頭、根元には大歯型らしきオスがメスと一緒にいたのですが
深く入り込んで採取することはできませんでした。
標高をさらに上げ、850mを超えたあたりで
バッコウヤナギに付く複数の個体発見↓
樹皮の隙間が狭く、どの個体も隠れることが出来ないようです。
更この木の下部には2頭付いていました。
この山で見るスジクワガタはほとんどが小さく、中~大型を発見することは稀です。
また、多くのホスト木は樹皮の隙間や洞に乏しく
クヌギなどのそれとは少し違います。
私は山地帯に棲む小さなスジクワガタのグループに以前から興味があり
この日は1ペアを持ち帰りました。
↓ あまりにも小さいのでよく見ないとメスと間違えてしまう
↑ 大きいほうがメス 小さいのがオス
↓ オス
アカアシクワガタ
結構多くの個体を見つけることが出来ました。
数としては手にって確認できたものが11頭
落下時に見失ったものを含めるともっと多くなります。
密集して自生するヤナギ林ではネットで捕獲するときに他の個体が落下してしまい
また、木に衝撃を与えると発見できていなかった複数の個体が落下すなどして
少し翻弄(ほんろう)されました。
良いことです。
総体的な感想としては、よく発生しており雌雄比率の片寄もさほど感じませんでした。
またオスは45㎜前後の個体が中心でした。
↓ 中央右あたりにオスが付いています。
ヒメオオクワガタ
この日は雌雄各1頭づつ発見しました。
最初はメス、やや貧弱なヤナギの細い枝を噛んでいました。
この個体の羽は表面がいびつでザラザラしており
それは、野外活動によるものではなく
羽化時に何らかの原因があったものと思われます。
2頭目はオスです。
場所は全く異なる標高で秘密のヤナギに付いていました。
この個体は撮影しているうちに枝から落下してしまい
手に取ることが出来ませんでした(40㎜強?)
その後も、いくつかの木々を見て回りましたが
残念ながら追加には至りませんでした。
ライトトラップ
夕刻になっても小雨は止みませんがトラップを行いました。
場所は標高830m付近で谷間に向けて行いました。
日没直後から蛾類が少しずつ集まり始めましたが、肝心のクワガタは飛んできません。
今日は無理かな?と思っていたら
友人が手前の斜面でアカアシクワガタのメスを発見!
その後の追加飛来に期待しましたがゴミ虫や蛾ばかりでクワガタの姿は無し。
時刻は8時半、雨も止みそうになくこの先期待はできないと判断し
トラップを終えて下山しました。