あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

凛として明王いざなう彼岸花  あきオジ

2012-09-28 05:44:31 | 日記
彼岸花です。
昭和記念公園にはカメラマンが集まり始めました。
それぞれの楽しみ方があっていいですね。

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日の暮れの背中淋しき紅葉哉  一茶

しなのぢやそばの白さもぞつとする  一茶

御祭の赤い出立の蜻蛉哉  一茶

寒月に立や仁王のからつ臑  一茶

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いらぬもの捨てる秋も深まりて  あきオジ

もう一度読み返しては捨てる秋   あきオジ

人もなきホームにさしき吾亦紅  あきオジ

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言葉が言葉引き出す秋の暮  あきオジ

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戸をたたき声掛けてみる秋の暮  あきオジ

2012-09-28 05:27:43 | 日記
昭和記念公園の蓮です。
花の時はカメラマンが群れますが
その季節を終わると単なる風景の一部なのですね。
蓮にも休養の季節が必要なのですね。

あらゆることは永い間に体に沁みついた知恵が働いているのですね。

人間はそれを捻じ曲げてまで自分の「このみ」に引きよせる。
そうしなければ生きられないというのもせつない話ですね。

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月からひらり柿の葉  山頭火

何を待つ日に日に落葉ふかうなる  山頭火

風はなによりさみしいとおもふすすきの穂  山頭火

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たどり着く家に人なく風の音  あきオジ

(山間での独り暮らし、それでも、生まれ育ったところから離れられない。そうですね。人は根っこが必要なのですね。)

根っ子ある暮らしが伝えるいも煮かな  あきオジ

ありがたい知恵ある時代を生きてきた  あきオジ

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夕暮れてセーター着こむ旅の人  あきオジ

2012-09-28 05:10:42 | 日記
すっかり秋ですね。

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明日は那須塩原に出かけます。
温泉に行くのです。
まだ、そのような企画をしてくださる人がいるのです。
そして誘ってくださったのです。
ありがたいことです。

明後日(30日朝)の更新はありません。
更新がなくても病気でも何でもありません。

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乗り変えて電車で眠る冬近し  あきオジ

秋になり準備の時間が消えて雪  あきオジ

十分とつぶやくほどに眠りけり  あきオジ

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うそをついたやうな昼の月がある  放哉

灰の中から針一つ拾ひ出し話す人もなく  放哉

たくさんの児等を叱って大根漬けて居る  放哉

(このような説明的なスケッチが俳句としていいものかどうか、そんなことはどうでもよくて、島の暮らしぶりがみえていいですね。親しみをこめて入ると言うより、入り込めないことを感じているのでしょうか。)

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