りたいあまん

リタイア後どうしたら充実した人生を送れるか。日々模索しています。

平和なホーム・ドラマは退屈

2016年09月20日 | 日記
我が家では朝ドラを夫婦二人で見るのが習慣になっている。
ちょうど朝食時間帯にあたるからだ。

「とと姉ちゃん」も終盤にさしかかってきているようだ。
三姉妹の家族と老母が一つ家に暮らす家族。
とと姉と三女のよしこは「あなたの暮らし」という雑誌の仕事をしている。
次女だけが専業主婦だが、晩御飯の支度は早く帰ってきた者が手伝うことに
なっている。
不思議なことに皆帰宅が早い。それぞれの夫たちも早いから
皆で食事の支度をしているようなもの。
これはあり得ない。現実の世界では。
そのうえ、皆マジメ人間ばかりだ。だれ一人として家庭に波風をたてる者など
いない。平和で幸せな家庭。
これほど退屈でつまらぬものはない。
ドラマを見る人は小さな幸せ、ささやかな家庭を見たいわけではない。
幸せな家庭はどれもみな似たり寄ったりであり、不幸な家庭はさまざまだ。
そこにドラマは生まれる。

「暮らしの手帖」の編集者・花森安治は反戦争、反権力を標ぼうする人物
だったらしい。
ただ、朝ドラでそういった本質を追及してゆくことは難しいのだろう。
ドラマ作りの人は視聴率というものを意識せざるを得ないのだろうから。
コメント (2)
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