都議会の百条委員会なるものがあり、石原氏が喚問された。
冒頭で石原(以後敬称略)は二年前に脳梗塞をやった結果
記憶が悪くなり字を忘れひらがなも忘れたと述べた。
歩き方がおかしいから脳梗塞はたしかに罹ったのであろう。
だが、文字を忘れた人間がどうして小説を書けるのか?
一歩譲ってワープロを使うか口述筆記という手段もあるだろう。
書けないことはないとしても、記憶にないものを石原はどうやって
探り出したのかという疑問が残る。(原稿は知事時代に知事室で
ひそかに書きためていたのかも。仕事をさぼってね)(笑)。
「天才」という本が2016年に「救急病院」が2017年にそれぞれ
幻冬舎から出版されているからである。
どちらも私はまだ読んでいないが。文字を忘れた人間が書いた
物など読むに値しないしろものだろうしね。
早い話が自分に不利な質問から逃れるために病気を口実に
しただけなのだろう。「記憶にございません」というのは古来
政治家が使う常套手段なのだから。
かっては衆議院議員で大臣まで務め、さらには都知事に四度も
当選し(第14代~第17代知事)地位も名誉も手中にした男だが
ずいぶんと地に落ちたものである。