ある日シロという名前の犬が神社で願をかけた。
「どうかわたしを人間にしてください」と。
すると願いがかなって人間になることができた。
ところがなったばかりなので着物をきておらずに
裸のままである。はらも減っている。
犬をしていた頃に親切にしてくれた人の家を訪ねて
ゆく。そこからさらに別の人の所へ連れてゆかれる。
その人は変わった人間に興味のある人なのでシロは
すぐに雇われて仕事をすることになる。
車の運転手の仕事である。(本当の落語は江戸時代
だから車など登場しないのだが、これは英語のテキスト
なので)。(笑)
噺のオチは雇い主が「お前は車をどうやって車をパークするか
(how to park)とたずねるとシロは「わん、わん。」と答える。
パーク(駐車する)をバーク(ほえる)と聞き違えたのである。(笑)
この落語は昔、志ん朝がやっていた。(たしか)
オチはどんなだったか覚えていないが、自動車などない
時代だからこのギャグは使えないのだが、ここでは良く考えられた
オチでおもしろかった。
ナビゲーターの肘井美佳さんも「変わった話だけれど人間に
なった犬が尻尾をふるところなど、めっちゃかわいかった!」と言っていた。
NHK 語学 エンジョイ・シンプルイングリッシュより