「径」と書いて「みち」と読む。
最近はあまり使われない漢字だが
道(みち)を示す言葉として、かっては使われていた。
古い歌だが「鈴懸のみち」というのがあり、たしか
「鈴懸の径」と書かれていたと記憶している。
そこで電子辞書を開いてみた。というか、検索してみた。
鈴懸という名前で検索すると「鈴懸の径」というのに
行き当たった。
昔、灰田勝彦が歌ってヒットした歌である。さらには
鈴木章治というクラリネット奏者がジャズにアレンジした
「鈴懸のみち」は大ヒットした、とも記されている。
私が記憶していたのはこちらのほうである。
四拍子のこの曲は明るく楽しい軽音楽であった。
もっと昔にさかのぼれば、「鈴懸・すずかけ」は万葉集
にも歌われていたことがわかった。
一つの言葉から連想ゲーム風に次々と別の言葉を
紡いでゆく楽しさ。
これも電子辞書のおかげであろうか。