りたいあまん

リタイア後どうしたら充実した人生を送れるか。日々模索しています。

ガラパゴスケータイ

2018年10月11日 | 日記
 昨年の十二月。ちょうどキリの良いところで勤めていた塾を
退職しました。
私にとってそこは第二の就職先でした。最初の退職はそれより
さかのぼり第一の就職先の定年によるものでした。 
その時点ではまだまだ働けると思っていたので第二の就職先
を探していたところ学習塾を経営している大学の後輩から声
かけられたのでした。
その時は塾の講師を十五年も続けられるとは思ってもいませ
んでした。
塾には定年がないので後輩にはいつまでもいてほしいと引き
止められたのですが、私にはここが退け時と感じるものがあ
あったのでした。

 退職した直後は大きな解放感がありました。日にちがたつ
につれそれも段々と薄れてゆき、十か月もたった今では毎日
が日曜日状態であることに少し飽満感と憂鬱感とを感じるよ
うになり始めています。
それと同時に、ときおり過ぎ去った昔のことがふと思い出さ
れたりするようにもなりました。
この話もそのうちの一つです。

 三、四年くらい前にスマホが全盛期を迎え、中学生さえスマ
ホを持ち歩くようになったのでしたが、ちょうどその頃、
ある中学生が「ガラケーってなぜガラケーって言うんですか」
と聞いてきたことがありました。
私はたまたまガラケーの謂れをウェブで読んでいたので
南米エクアドルのガラパゴス諸島に由来するガラパゴス・
ケータイの話を聞かせてやることができました。
塾に来る生徒の大半は勉強より、ちょっと横道にそれた話の
ほうを喜んで聴いてくれる傾向にあります。
一通り説明をしてから私は「ガラケーって良くないイメージ
があるけれど、日本のケータイには外国のにはない良いとこ
ろがあるんだ。「ワンセグ、お財布ケータイ、絵文字などのね。
それにスマホに比べて壊れにくいし電池も長生きする。
だからガラケーをバカにするんじゃねーぞ」と言うと少し
納得してくれたようでした。
進化をし続ける技術ですが、スマホだけにメリットがあるの
ではなくデメリットもある。ガラケーにも同じことが言える
のです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする