暖かく穏やかな一日。山里歩きをした。
林の中にやぶ椿が咲いていた。
赤い花をつけているからすぐに目に入る。
崖から落ちないように気をつけながら枝をニ、三本切り取る。
山の神様にお許しを得て。というか事後承諾だったが。
家に持ち帰り花瓶に差す。
さて、皆さんは「椿酒」という言葉をご存じだろうか。
たぶん知らないだろうと思う。
何故なら自分が勝手に作った言葉だから。
椿の横にぐい飲みなどを並べてみる。
これくらいの演出は許されるだろうと思う。
山から持ち帰った椿を愛でながら酒を汲もうというわけである。
椿餅や椿油という言葉があるのだから椿酒があってもおかしくないはず。
日が山の端に落ちて夕刻が深くなってきた。
楽しいひと時である。