バーンスタインのファイナル・コンサート(1990年8月19日。同年10月14日逝去)のライブCDに収録されている「4つの海の間奏曲」を初めて聴いたときは衝撃でした。
CDでこれほどまでの恐怖を味わったことがなかったからです。
まったく誰からも信用されないような底なしの孤独に背筋がゾッとしました。大人数のオーケストラでこんな疎外感が表現できるのか。(指揮者・作曲者の性的嗜好と関係あるのかも)
音楽はひたすら美しい。しかしそれ以上に寒い。
4曲目のホルンにマーラー5番第2楽章が引用されているのも意味深。
それからしばらくは「ピーター・グライムズ」にズッポシハマっている自分がいました。
日本初演を調べると1956年7月25日(水)に産経ホールで二期会によってなされていました。
森正指揮ABC交響楽団。作曲者がその年の2月に来日したこととの関連はわかりませんでした。
ピーター・グライムズ役は柴田睦陸(1913-1988)。
↑ 左がグライムズ
↑ 立派な舞台ですね。2枚の画像は属啓成著『新編音楽歴史図鑑』(1957年音楽之友社)より。
(数年前の記事を訂正しました。コメントを頂いている方々、返信が遅れていてすみません)