【2015年7月30日の記事に画像を追加しました】
『レコード音楽』1932年6月号より、大阪と名古屋におけるアポロン蓄音機の試聴会の様子です。
まずは5月15日の夜、大阪は長堀の「日鮮会館」における試聴会。
主催は心斎橋筋の「酒井公声堂」。
次に名古屋5月17日夜、YMCA大ホールにおける「名曲レコード愛好会」及び「美濃喜蓄音機商会」主催の試聴会です。
ステージ上のえらそうなおじさんは上の写真と同一人物?
曲目はといえばHMV当時の傑作レコード、ドビュッシーの前奏曲第1巻(コルトー)をはじめ、パガニーニの第1ヴァイオリン・コンチェルト(HMV)、ベートーヴェンのスプリング・ソナタ(英国コロムビア)等、日本未発売の優秀レコードで飾られたそうです。
。。。大阪・名古屋とも満席に見えますね。88年前の日本にはすでに熱心な音楽・オーディオファンがたくさんいたようで、うれしくなります!
(参考) 同じ雑誌から、大阪での試聴会の主催者である酒井公声堂の広告。
↓ 毎日年鑑1921年(大正10年)版より。「結極は酒井でなうては調ひませぬ」およそ100年前の良き時代の雰囲気が伝わります。
自分はブログをサボり気味ですけど、漣さまは良いペースで更新されていますね。相変わらず写真が精細でめちゃキレイ!思わず眺めてしまいます。特に金属がまさにメタル質感で再現されていると思いました。一眼レフですよね。
アポロン蓄音機はデラックス版で625,000円ということはスタンダード版でも375,000円。とても一般人には手が届きません。当時からクラシック音楽はお高くとまっていたんですね。
漣さままたよろしくお願いします!
返信が遅れすみません。
数年に一度、関係者の方から直接コメントをいただいて驚きます。ブログをやってて良かったと思う瞬間です(現在なかなか更新できていませんけど)。
戸田さまのお祖父さまかもしれない方のことを「えらそう」とか書いてしまい失礼しました。まったく想定外でした。時空を超えてお詫びします。お母さまにもよろしくお伝えください。
自分は昔の音楽雑誌をたくさん読んでいるのですが「酒井公声堂」は相当有名ですね。オーディオ、そしてクラシック音楽のすばらしさを日本人に知らしめた貢献が大きいと考えております。関連記事があればここに追加したいと思います。
戸田和美さま、これからもよろしくお願いいたします。