日曜日の午後2時、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」を十数年見続けていることに気づきました。今回はニューハーフであり38歳の地下アイドルでもある方の人生。動物用のエサが毎晩食という悲惨な日常、どん底の半生をのぞき見しました。番組では、老舗旅館を継ぐのか継がないのか、というような、傍観者の立場からするといささか羨ましいだけの構成内容もあります。しかし、この番組の真骨頂は今回のように、最悪の人生を歩まれている、歩まれてしまった方の奥底でうごめいているような感情を絞り出し、テレビの前の人間にさらけ出してしまうところにあります。その人が送ってきた時間の濃淡を観ている僕が背負わされてしまうのです。（かわいそう）と時に涙を浮かばせている自分がいる一方で、もしかしたら腹の底の底では、せせらわらっている自分がいるのかもしれません。自分という人間を見つめられる試金石のような番組でもあります。 「 不思議なものは多い。しかし、人間ほど不思議なものはない。 ソフォクレス、劇作家」
あさっての、バレンタインデーのお話しをしましょう～ ローマ帝国時代、クラウディウス帝は若者が兵役につかず恋愛をおう歌している状況を嘆きます。ついに、結婚、恋愛禁止令をだすに至りました。それをふびんに思ったバレンタイン司教がひそかに若い男女の結婚を取り持ちました。それがバレてしまい、彼は投獄されついに処刑されてしまいます。その日が2月14日。本来は聖バレンタイン教の殉教の日なのです。 余談ですが、クラウディウス帝の妃にメッサリーナという女性がおりました。常軌を逸した男好きで有名です。イタリア語で「メッサリーナ」というと、性欲をコントロールできない淫乱な女という意味だそうです。バレンタインデーに似つかわしくない内容で失礼しました。