十数年前、池袋の文芸坐で、昭和33年公開久我美子主演「ゼロの焦点」を観た。
犯人が誰で、その人があまねく負ってきた宿命が何たるか、も関知している。
間もなく封切られる、広末涼子主演「ゼロの焦点」を楽しみにされている方々の為、内容にはあえてふれない。
物語のラストシーンは、能登半島、寒風吹きすさぶ金剛の崖の上である。
事件解決は崖の上で、、、という設定はこの作品に始まり、以後、二時間ドラマに採用されて、伝統化した。
荒涼として雄大な能登の海、、、、、旅ごころを刺激する在来線の車内観、、、
この映画は、昭和、戦後という時代の肌ざわりを、僕らに懐旧させてくれる。
昭和という時代が内包した、弱く、危うい部分を生涯、描き続けた作家、松本清張。
本格的な文壇デビューは、44才と遅かった。
彼の才能を高く評価し、世に知らしめたのは、木々高太郎という直木賞作家。
その名前はペンネームであり、本名「林髞 (はやしたかし)」という、慶応の医学部出身の医師、学者である。
僕が、学位修得時、お世話いただいた日大歯学部生理学教室の初代教授でもあられた。
昭和は、遠くにありて思うもの、、、、、か。
犯人が誰で、その人があまねく負ってきた宿命が何たるか、も関知している。
間もなく封切られる、広末涼子主演「ゼロの焦点」を楽しみにされている方々の為、内容にはあえてふれない。
物語のラストシーンは、能登半島、寒風吹きすさぶ金剛の崖の上である。
事件解決は崖の上で、、、という設定はこの作品に始まり、以後、二時間ドラマに採用されて、伝統化した。
荒涼として雄大な能登の海、、、、、旅ごころを刺激する在来線の車内観、、、
この映画は、昭和、戦後という時代の肌ざわりを、僕らに懐旧させてくれる。
昭和という時代が内包した、弱く、危うい部分を生涯、描き続けた作家、松本清張。
本格的な文壇デビューは、44才と遅かった。
彼の才能を高く評価し、世に知らしめたのは、木々高太郎という直木賞作家。
その名前はペンネームであり、本名「林髞 (はやしたかし)」という、慶応の医学部出身の医師、学者である。
僕が、学位修得時、お世話いただいた日大歯学部生理学教室の初代教授でもあられた。
昭和は、遠くにありて思うもの、、、、、か。